第3回twitter小説大賞・ゆないキズト投稿分まとめ

第3回ツイッター小説大賞にゆないキズトの投稿した10篇のついのべのまとめです。
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(ゆないキズト) @Kyzt__

「カラスが白ければ、誰もカラスをカラスだと思わないだろう?」カラスを偏愛する博士は、カラスの白色化薬を開発した。実験は成功。白いカラスが街に溢れていく…。白いカラスは意外にも人々には好意的に受け入れられた。だが博士は悔しがる。「私だけがカラスを愛していたのに!」 #twnovel

2013-04-07 19:35:35
(ゆないキズト) @Kyzt__

首相の演説。「確認しておこう。みんな、幸せを願ってる。みんな、幸せになりたいんだ。世界中の皆がそれを切実に願ってる。…なのに何故、それが叶えられないんだ!?おかしいじゃないか?…私は全力を尽くす。皆の幸せの為に。皆が笑顔になれるなら、私一人泣いたっていいんだ!」 #twnovel

2013-04-09 19:24:09
(ゆないキズト) @Kyzt__

「もう日本が世界に輸出できるモノは、あまり無いんだ」首相は言った。「だが、無ければ作り出せばいい!…日本を「音楽」の輸出国にする!」首相の打ち出した「国民総音楽家政策」。全ての国民は作詞作曲を義務づけられ、日常的に作曲の会話がされる。平和な黄金期の幕開けだった。 #twnovel

2013-04-11 19:13:51
(ゆないキズト) @Kyzt__

「新しい首相を決めた!」紹介されたのは、現首相の妻だった。「え?奥様は政治経験ないでしょ?」「妻は私を完璧に操縦できる。私が首相になれたのは妻のおかげだ。だから彼女に任せる」「失敗したらどうするんですか」「その時は私の家庭内の立場が上がるから…無問題なんだよ!」 #twnovel

2013-04-11 19:16:37
(ゆないキズト) @Kyzt__

弟はいつも俺の後をついて来た。俺が絵を描けば、弟も真似して絵を書いたし、俺が歌えば、弟も同じ歌を歌った。…不幸だったのは、その全てにおいて弟の方が能力が高く…俺は全てをあきらめるしかなかった。だが弟は、あきらめる能力も俺より高い。一体、俺は…どうしたらいいんだ? #twnovel

2013-04-11 19:12:39
(ゆないキズト) @Kyzt__

未来未来。私達は優秀な遺伝子だけを選択して子供を作るようになっていた。生まれたのは、特別に優秀な子供達だった。しかし今、私の息子は私に銃を向けている。「こんなふうになるコトを予想もしなかったなんて、本当にアンタらは下等なんだな」優秀な子供達は、大人を見下す…。 #twnovel

2013-04-09 19:18:41
(ゆないキズト) @Kyzt__

「結婚か…賛成はしないけど、一度くらいは経験しておいた方がいいんじゃない?」私が結婚するコトを告げると、彼は祝福するでもなく、そう言った。「長続きするコトを願ってるよ」そう言って笑う。彼には5回の離婚歴がある。そして困ったコトに、私が本当に好きなのは…彼なんだ。 #twnovel

2013-04-11 19:19:40
(ゆないキズト) @Kyzt__

淀君「秀頼、もっとしっかりしなさいよ!」千姫「あ~らお義母さん、秀頼さんはもっと自由が欲しいそうですわ。あまり束縛するのはいかがなものかと」淀君「生意気な…」秀頼「け、けんかはやめようよ…?」淀君・千姫「アンタは黙ってなさい!」秀頼「…は、はい…」 #twnovel

2013-04-11 22:33:57
(ゆないキズト) @Kyzt__

鏡の中を覗くと、見知らぬ女がコチラを見つめていた。長い黒髪で、顔面の半分は隠れていて見えない。私をじっと見つめている。その女が、私を見つめながらその長い髪をかきあげた…。顔の半分は溶け出したようにぐちゃぐちゃで、見るに耐えない。コレが夢ならいいが、現実なのだ…。 #twnovel

2013-04-09 19:23:02
(ゆないキズト) @Kyzt__

「おつとめ、ごくろうさま!」出所した俺を待っていたのは、母親だった。「母さん…死んだハズなのに」俺は驚いた。「あなたが心配でね。あの世から戻ってきたのよ」そんな…母を殺したのは俺なのに…どうやったら彼女から離れられるんだ!?「行きましょう」母の声は暖かかった。 #twnovel

2013-04-07 19:38:36