一刻も早く「ネタ枯れ」の状況に到達することを、まずはとりあえずの目標にすべき

日記の効能はネタが枯れた先、世の中を見る目線が少し変化するところにあるわけで
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medtoolz @medtoolz

ネットに日記を書くのなら、「このネタは面白すぎるから、文章力が上がってからまとめて書こう」なんて考えかたを辞め、一刻も早く「ネタ枯れ」の状況に到達することを、まずはとりあえずの目標にすべきなんだと思う。日記の効能はネタが枯れた先、世の中を見る目線が少し変化するところにあるわけで

2013-04-15 09:52:44
medtoolz @medtoolz

書くべきものを出し尽くして、じゃあそれで書くことがなくなるかといえば、同じ経験や日常の風景を、こんどは描写のメッシュを細かくするとか、切り口を変えるとか、書けるストックが無くなって、初めてそうした試行錯誤を行うだけのスペースが、頭のなかにできあがる。

2013-04-15 09:54:07
medtoolz @medtoolz

面白いことを書いて人が集まるのは、ネットで日記を書くときの副次的な結果みたいなもので、日記を続ける、誰か不特定多数に向けた文章を継続的に書く効能は、あくまでも読者ではなく書き手の変化にあるわけで。

2013-04-15 09:55:17
medtoolz @medtoolz

日記を書くことの意味というのはこう、ネタ枯れに到達できることそれ自体にあるのではないかと思う。日記を書いて到達できる、それ以外の方法では決して到達できない状況というのは、「ネタが枯れた」という状況にほかならないから。人を集めて動かすことは、他にいくらでも手段がある

2013-04-15 09:57:54
medtoolz @medtoolz

ネタというのはたぶん、その人が持っている、事例に対する独自の偏見であるのだとも言い換えることができる。そこにすでに偏見がネタとして居座っている以上、同じ事例を見なおしたところで、同じ偏見が出力されるだけで、世の中を見る目線に変化が起きない。偏見は、ネタが枯れて初めて捨てられる

2013-04-15 09:59:43
medtoolz @medtoolz

全く偏見なく世の中を眺めることなんて不可能で、偏見を捨てるということは、同時にその場所に、別の偏見を導入することでもある。でもそうやっていろんな偏見を取り込み、その場所に置く偏見を交換可能なものにしておくと、結果としていろんな目線で世の中を眺める助けにはなる

2013-04-15 10:00:44