ふうせんさんの『たまにはなんかまじめなことを、木曜日だし』
- CordwainersCat
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はじめてCDの音を聴いたのは1982年ぐらい。横浜の馬車道にオーディオユニオンがあってそこでコンパクトディスクのデモをやってた。はじめて聴くCDの音は妙な滑らかさがあって今まで聴いてたレコードやカセットテープとはぜんぜん違っていた。
2013-04-18 00:13:56でも、あんな小さいプラスチックのお皿なんてELカセットみたいにすぐ廃れるだろうなと思った。しばらくは新譜のCDタイトルも少なくやはりなかなか普及しないようだった。もの珍しいだけの企画物で終わるのかと思っていた。
2013-04-18 00:18:10そのうち新譜がレコードとCDが一緒にでたりするようになった。まあレコードとカセットが一緒に出るようなものだろうと思っていた。あんまり興味もなかったのでしばらく忘れていた。
2013-04-18 00:21:56ある日気がついたらいつのまにかCDが普通の世の中なっていた。まだカセットは使っていたがそのうちDATっていうのも出てきた。デジタル録音の音はいままでと感じが違って慣れるのにちょっと時間がかかった。
2013-04-18 00:26:12いろいろあっったけどデジタル録音ってとっても便利だし頭出し早いし編集できるしで今ではほとんどすべてをデジタルでまかなうようになった。音もまあいいんじゃないかと思うようになった。
2013-04-18 00:30:55ミキシングのセミナーでボブクリアマウンテン氏にアポジーはいいですよと言われてAPOGEEのAD-500というコンバーターを使い始めたあたりからデジタルでもあまり不満のない音で録れるようになった。
2013-04-18 00:35:26ずいぶん長いあいだCDばかり聴いていたが先日しまいこんでいたレコードプレーヤーを出してアナログレコードを聴けるようにセッティングしてみた。ひさしぶりに聴くアナログレコードの音はパチパチノイズがしてちょっと生ぬるい音だった。アナログの音ってこんな音だっけ?
2013-04-18 00:40:38どうにもかったるい音しか出ないのでなんとかならないものかといろいろ改良を始めた。カートリッジシェルをかえると恐ろしく音が変わることがわかった。ターンテーブルシートをいろいろかえたりスタビライザーとかカーボンスペーサーとかいろいろ試した。
2013-04-18 00:43:55ネジの材質とかシェルの首のところのゴムの輪っかを変えただけでどんどん音がかわる世界なのでハマるとけっこうたいへんなことになるがいろいろやってるとだんだん音が良くなってきた。最初生ぬるかった音も今では高精細で鮮烈な音が出るようになってきた。
2013-04-18 00:47:07気がつくとアナログレコードのほうがCDより音がよくなってしまいCDをきくと何かが足りないどうももの足りないと感じるようになった。そんなこといっても新譜はCDしか出ないし仕事はデジタルでやらざるをえないしなんか困ったことになってきた。←(イマココ)
2013-04-18 00:57:47なぜか寝た後も続くお話
レコード復活させてまず思ったのは、パチパチノイズとかプツプツとか、アーティストの演奏以外の音がけっこう盛大に出るんだなと・・。レコードをクリーニングしても取りきれるものじゃないし。でもそのうち慣れてきて気にならなくなった。
2013-04-18 02:26:09耳が慣れてくると演奏とレコードのノイズを完全に分離して聴けるようになるみたい。脳がそういう処理をしはじめる。 そこで気がついた、これはある種のライブ演奏なんだと。
2013-04-18 02:35:51レコードを聴くということは一種のライブ演奏に近い世界でパチパチノイズも毎回同じではないしライブで隣のお客さんの咳やコップをテーブルに置く音が聞こえても気にならず演奏に集中できるみたいな世界に近いなと。
2013-04-18 02:38:33逆にそういう形で演奏に集中するような脳の使い方をするのでCDのように音響をそのまま聴くのとは違うのめり込み方をしてしまうような気がする。音響を聴くのではなく音楽を聴くようになる。
2013-04-18 02:43:19でも最初は余計なノイズがまったくないCDがいかに素晴らしいものであるかを痛感した。制作者が入れてない音がなぜか一緒に出てくるレコードっていったいなんなんだと思った。
2013-04-18 02:47:40そして自分の耳がいつのまにか知らないうちにデジタル録音に最適化されてしまっていたことにも気がついた。昔はじめてCDの音を聞いたときにはすごく違和感があったはずなのにいつのまにかすっかりデジタル録音に合わせた聴感覚になってしまっていたようだ。
2013-04-18 02:51:18塩化ビニールの板に溝を刻んでそれを針でなぞるという原始的な方法でありながらかなり立派な音が出てしまう。最新のデジタル録音に匹敵する、あるいはそれを超える音質が得られるというのはまあ昔の人はすごかったというか恐ろしい世界だと思った。
2013-04-18 02:57:01製作者がそれだけの音を入れてないと再生側がどんなに装置を改良して頑張ってもいい音出るわけない。実際音がいいレコードと音が悪いレコードすいぶん差があるような気がする。
2013-04-18 03:01:54余談、「エルカセットの教訓」
@CordwainersCat @lopez_nava2010 「エルカセット」で検索した人が山ほど見に来るのかと思うと恐ろしいです。ヤフオク!でエルカセット争奪戦すごいことになってますね。恐ろしい世の中です。
2013-04-18 03:27:43