円環神学考証、を俯瞰してみる
其は理 我らが誓い 願いが果てに待ち至れり
其は解き放ちたり 貴石の獄より我らが魂を
刻至りなば我ら いざや還し奉らん
円なる環の理が下 哀瞋迷妄一切無量に還し給う
果しなき円環の果に 〜”円環の理”の真意とは〜 http://t.co/hMN7Ec3VVK :ちょっと古いのでここからさらに展開はしているのだが、 #円環まじ考 すなわち #円環神学大系 としてはとりあえずこんな感じでまとめてある。
2013-03-11 22:38:24①「すべての魔女を生まれる前に消し去る」と云う願いが叶うのは「魔法少女と云う存在がもう発生しないと確定したとき」であり、それはつまり「世界が終わるとき」とほぼ同義である。 #円環まじ考
2013-03-11 22:45:27②その願いには「この手で」と云う条件指定とも取れる一文を含む。このため、何らかの執行存在ではなく「彼女自身」がその救済を行う限りにおいてその願いは十全に叶えられる、と云う図式が確立するものとする。 #円環まじ考
2013-03-11 22:51:10③逆に、その成就を遂行するために必要な能力として「そこが魔法少女の終焉の場と時である限りあらゆる時空に出現する能力」を得る、とも云える。その際、一切の時間的物理的距離は考慮を要しない、むしろ同時に存在することもあり得る。 #円環まじ考
2013-03-11 22:59:03④「同時に存在する」には自身の存在確率を競合する可能性の数だけ稀釈する必要があり、この分母は同一世界のみならず全平行世界にも及ぶため事実上無限大に等しいものとなる。結果、「存在」として出現することは不可能であり、結果だけが「現象」として作用する。 #円環まじ考
2013-03-11 23:12:05⑤ではどう云う現象が起きるかと云えば、「相転移によるエネルギー解放とその残骸からのグリーフシードの生成」が起きず、多くの場合で「契約者の肉体もろともソウルジェムが消滅する」ことになる。但しこれは前者を知る者の俯瞰的視座からのみ判ること。 #円環まじ考
2013-03-11 23:20:25⑥本来発生するべき相転移によるエネルギーは、では一体どこに消えるのか。この行き先、或いは使途こそが「円環の理」の根幹であろう。純粋な反エントロピーの形而上エネルギーを世界から欠損または転移させる、この現象は常に最早存在しない筈の「彼女」が行う干渉である。 #円環まじ考
2013-03-11 23:35:21⑦但し、この欠損または転移が世界の形而上エネルギー収支を狂わせ、その埋め合わせのために”魔獣”を発生させている可能性も否定出来ない。ではそうまでして、何故彼女は干渉するか。一つは紛れもなく彼女自身の願いである「魔女化の阻止」だが、それだけではないと考える。 #円環まじ考
2013-03-11 23:56:39⑧たとえば。世界は何故終わる? その終わりには何が待つ? その終焉を齎したのは一体何だ? それを、「彼女」なら目撃することが可能なのだ。存在ではなくなったゆえに、遍く時空を俯瞰出来る彼女であるならば。 #円環まじ考
2013-03-12 01:10:50⑨さて、Incubatorの目的は「やがて来る熱的死を回避、或いは引き延ばすこと」であると云う。つまり、宇宙の終焉とは「熱的死による完全平衡」と云えることになる。そして、彼女の願いが完全に叶うのは「宇宙の終焉」であると考えるのが正しい。とすると、或いは。 #円環まじ考
2013-03-12 01:48:09⑩願いが叶ってしまえば、あとは孵るだけ。旧世界の理に従えばそうなる。本篇カットを参照とするが、確かに”それ”は孵る。だが直後彼女はその究極の姿と無数の光(つごう、窮極円環態と呼ぼう)でもってそれを打倒する。台詞からも判るように、アレこそ「さいごの魔女」だ。 #円環まじ考
2013-03-12 01:54:52⑪「さいごの魔女」は、最後であるが故に終わりを齎すものである。魔女の齎す災いは形而上のものであり、形而下において何らかの現象として観測されるものだ。とするならば「さいごの魔女」が齎す現象とは——まさに、熱的死に他ならないのではないか。 #円環まじ考
2013-03-12 02:03:01⑫また最後であると云うことは「すべての孵る筈だった魔女の総和」である可能性もあり、魔女の打破を一種の対消滅として捉えた場合、その為には全時空全平行世界の魔法少女の力が必要であるとも換言出来る。以上の実態に俯瞰から彼女が到達したとすれば、その行動は理解出来るだろう。 #円環まじ考
2013-03-12 02:17:55⑬「相転移が生むエネルギー」とは、少女の魔力の最後の輝きだ。そしてその魂は、本来であれば砕け散り残骸からグリーフシードを生んで消滅する。だが、そこに彼女の「干渉」が介入する。目的は大きく二つ、「最後の魔力の回収」と「魂の流動体還元」であろう。 #円環まじ考
2013-03-12 02:23:32⑭魂の還元。つまり、ソウルジェムと云う亜物質に定着した形になっている魂を、本来人間がそうであるような形而上流体としてのそれに還元すること。つまり変質と消滅ではなく、世界機構への基底リソースへと還れる存在に戻すこと。いわば「ヒトとして死ねるようにする」こと。 #円環まじ考
2013-03-12 02:29:49⑮その最後の魔力の回収は、見方を変えれば彼女たちの「希望」を預かることと同義でもある。「孵る筈だった魔女の呪いの総和でもある、さいごの魔女」には「世界すべての魔法少女の祈りと願い」を以て立ち向かうより他無いのだと。本来魔女を生む筈の力で、さいごの魔女を阻止するのだ。 #円環まじ考
2013-03-12 02:36:50⑯だから「絶望する必要なんて——ない!!」のであり、あの窮極円環態のつがえる光の矢、無数のその一つ一つこそ、かつて世界に存在した魔法少女すべての祈りと願いそのものに他ならないのだ。そしてその打破をもってこそ、「彼女」の祈りと願いは真に完遂する。 #円環まじ考
2013-03-12 02:46:17⑰以上ざっと「円環の理」に関する考証と推察、解釈などをひとくさり並べてみた訳ですが、結局のところ「この手で」の願ったからこそ成就したと云えます。彼女が主観時間をどう認識する存在かは判りませんが、ただただ彼女は「跳び」続けているのでしょう。この今も、きっと。 #円環まじ考
2013-03-12 02:54:13我ら理が下にあり 円なる環が如くせる
其は遍く時と空を亘り 孵るべからざる卵を摘むものなり
我らが祈り 還りて侍る 焉なる虚無は穿たれよ
其は時と空の涯て その尽きたるにこそ光と孵るべし
御身の携え番えたる 久遠の光矢の鏃となりて
我らがこの身 理とあり 円なる環の導きのあらん