シナリオ勉強中 ハリウッド映画は起承転結 最初の30分が起にあたる そして15分ごとに事件が起きる それを時間をみながら確かめている 鑑賞している映画は「評決」 ポールニューマン主演の弁護士映画 インテリアがめちゃくちゃ渋いわけだが
2013-04-24 00:49:54起であらわされるのは「天地人」「天」が時間で「地」が空間 いつどこで、それから「人」があらわされる この「人」の重要な問題 その人が何を為すべきかという事 それから人柄だけど本人が語ることはなく 他人が語る これが本当にその通りだ 感動する
2013-04-24 00:52:12冒頭ではバーの片隅でパチンコゲームで遊ぶ老年のスーツの男 ただひたすら寡黙にゲームをはじく このインテリアと手元のゲームで時代は現代 80年頃と推察される 場所は都会ではないが都市部 それから人 葬式に訪れては名刺を渡す陰気な弁護士 追い払われて酔っ払って事務所に横たわる
2013-04-24 00:54:42そこに彼に仕事を斡旋した友人が 依頼した仕事のクライアントに会ってもいないことを説教しに来る よっぱらった彼を立たせて 「おまえに愛想が尽きた」と云う 主人公は驚いてしまうので彼らが長年の友人であることがわかる 翌朝 依頼人に身の回りを調べて戻ると 依頼人が事務所の前に立っている
2013-04-24 00:56:08ここで確かに15分が経過 つまり「依頼人があらわれる」「依頼の内容が明かされる」ここに至るまでの15分で天地と人はきっかり説明されている その後に相手方 つまり敵方の場面になり相手となる敵が登場 その敵が主人公の経歴をクライアントである教会の人間に説明している場面
2013-04-24 00:57:46確かに「他人に語らせている」 すごい シナリオセオリーの教本通りだ その教材はまったく違う映画を題材としていたのに ハリウッド映画には全部この法則がきいてるんだな…
2013-04-24 00:58:3415分経った 示談に持ち込むつもりでいた主人公だが 証言をする医師が相手をかばわずに病院から追い出したいので法廷に持ち込むよう主人公に明言する 勝ち目のない戦いで法廷に立つより示談で和解しようとしていた主人公 しかし 勝ち目があるからと法廷に出ることを決意 敵の示談の申し出を断る
2013-04-24 01:20:07そして上機嫌でいつものバーに行くと謎の美女に遭遇 一杯ごいっしょしないかと声をかけるがすげなく断られる けれど悪い反応ではない まわりにツキがまわってきたなと言われる
2013-04-24 01:20:58友達に協力を申し出る この変化の合間にひとつ 被害者女性の入院の写真を撮影するという場面があるんだけれど ポラロイド撮影なのね そしてじわじわ色彩がついていく過程をカメラにうつしている だんだんと鮮やかになる寝姿 そうやって映されることで被害者の姿が浮き彫りになる
2013-04-24 01:22:32ここまででミッションが明示されている つまり弁護士に対して 医者が証言すると言った時点で 医者に弁護士が理由を尋ねると「正義のため、あんたと同じだ」と回答するが この時点では主人公は示談金より大きな金が入ることを喜んでいるだけ それがポラロイドの場面で少し表情に変化が生じる
2013-04-24 01:25:20映画「評決」30-45分めまで視聴 敵方と主人公陣営の様子 勘を取り戻す主役 夜は謎のお姉さんとうまくベッドイン ピンボールゲームでもフィーバーを出した 45分あたりには敵方ともう一度話し合い 改めて金額が掲示され示談を偉い人(?)からもすすめられるが断って裁判を希望
2013-04-24 02:44:54なるほど ちなみに友人と思っていた人は主役の師匠だったようだ そして敵方に乗り込む度に揶揄される形であらわされる主役の過去 それから15分ごとに、というのではないけれど、「人生は短い」と云う言葉がでる 最初は「起」の師匠の言葉 次は「承」 敵の言葉 友人は愛想をつかすセリフとして
2013-04-24 02:47:13この場合は主役が師匠に協力を請う→成功 謎の美女をベッドに誘う→成功 ピンボールゲーム→成功 という具合に いいこと尽くし ここまでは成功のみ 敵方との話し合いでは「昨日までの俺じゃない」とまで言い切っている
2013-04-24 02:51:16失敗の連続 なぜだ まず陪審員とのコンタクトの失敗 それから新聞やマスコミを扇動する相手方の作戦 依頼人との決裂 会う約束を忘れていた主役に 彼らは示談を望んでいたと罵りパンチまでする おまけに肝心の証人である医師は面会どころか家にも留守 電話のないカリブ海へ旅行
2013-04-24 03:41:24コレに重なって主人公の履歴が語られる 今度は師匠が謎の美女に語る形式で 彼がどのように策略にはめられ どのようにその危難を脱したかを(反省、考えを改めて、つまり正義へ挑むことを諦めて、全てを失い、なお、今に至っているか)語らせている
2013-04-24 03:44:58