メルトダウン後の再臨界およびそれを原因とする核爆発は起きないのか 解説 マキノさん(2013.4.27作成)

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Jun Makino @jun_makino

メルトダウン後の再臨界とかそれによる爆発は起こりえない、っていって る人はどういう物理的根拠でいってるんだろう?まあ、実際の 3 号機の爆発と かが再臨界によるものだというのはすごくありそうなわけではないと思うけど。

2013-04-27 00:47:52
Jun Makino @jun_makino

思うだけであんまり根拠はないけど、中性子がうかったとかそういう、 再臨界であることを示唆するデータはないから。

2013-04-27 00:47:54
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@jun_makino 「核爆発レベルの臨界」になる可能性は相当に低いんじゃないですかねぇ。水蒸気爆発起きるくらいの発熱が局所的でスパイク的な再臨界で起きる可能性はそれなりにありそうですが。

2013-04-27 00:52:10
Jun Makino @jun_makino

@hirakawah 「核爆発」が広島原爆レベルのことなら、実際に臨界事故をやったチェルノブイリでももちろんそこまではいってないし、あれだけ大量の連鎖反応を、とびちる前にすます仕掛けがいるので、そこまでいかない、というのはそうでしょう。

2013-04-27 01:10:09
Jun Makino @jun_makino

松浦さん : https://t.co/6fnwDYLlD0 去年こういう記事を書きました。原子力発電を考える

2013-04-27 11:08:26
Jun Makino @jun_makino

http://t.co/HHotesq1mC 「核爆発をなめるな」 とのことなのですが、まあ色々な事実誤認があるような気がのでその辺簡単に。

2013-04-27 11:08:28
Jun Makino @jun_makino

引用 : 3 号機建屋爆発が核爆発である可能性は、今現在、福島第一の敷地内に人が入って収束作業を行っている事実で簡単に否定される。核爆発が起きるとするならそれは、核燃料が核分裂反応を一気に起こしたということだ。

2013-04-27 11:08:30
Jun Makino @jun_makino

引用 : だから確実に核燃料の破片が爆発の及ぶ限り周囲に飛び散ることになる。核燃料には大量の放射性同位体が含まれているので、破片は非常に強い放射線を発している。

2013-04-27 11:08:32
Jun Makino @jun_makino

これらは、具体的な量が全く不明なので特に情報があるものではない。 まあ、こういう理屈だとチェルノブイリで実際に起こった臨界も否定される ( 人がはいって作業はしてるから ) わけで、その意味ではこれはおかしい。

2013-04-27 11:08:34
Jun Makino @jun_makino

引用 :  事故から 1 年以上がたった今年の 3 月 27 日、東京電力は 2 号機の格納容器内にカメラと放射線測定センサーを挿入し、内部の様子を観察した。格納容器の底から 4.2m のところでは毎時 72.9 シーベルトという非常に強い放射線が観測された。これは人が 10

2013-04-27 11:08:36
Jun Makino @jun_makino

分も浴びたら死に至るほどの強い放射線だ。

2013-04-27 11:08:37
Jun Makino @jun_makino

引用 :  もしも 3 号機原子炉建屋の爆発が、核爆発であったならば、これと同レベルの強力なホットスポットが 3 号機周辺にいくつもできて、とても人が近づくことはできなくなっていただろう。

2013-04-27 11:08:39
Jun Makino @jun_makino

これは、この「毎時 72.9 シーベルト」がどれくらいの広さで発生しうる か考えてないので、正しい推論かどうか疑問である。実際に大雑把に見積もっ てみよう。

2013-04-27 11:08:41
Jun Makino @jun_makino

原子炉 1 基の核燃料の総発熱量を 1MW とする。そうすると、これは例え ば 1000 トンの水に全部吸収されれば 1W/kg = 3600Gy/h なので、 100Sv/h になるため には 4 万トンの水に吸収されればいい。

2013-04-27 11:08:43
Jun Makino @jun_makino

そのために、厚さ 20cm くらいの水の球 殻で線源を覆うことを考える。表面積は 20 万平米となり、半径 150m 程度、地 上で 100Sv/h を超える面積は 5 万平米くらいである。

2013-04-27 11:08:45
Jun Makino @jun_makino

つまり、全ての核燃料物質が建屋からほうりだされて、自己遮蔽が起き ないような理想的な形状におかれたとして、 100Sv/h になる面積はやっと数万 平米である。

2013-04-27 11:08:47
Jun Makino @jun_makino

実際には、核爆発が起こったって全ての核燃料物質がばらまかれる必然 性はない。まあそもそも全ての核燃料物質がばらまかれるためには建屋を完全 にふきとばす程度のエネルギーは必要だし、その規模ではなかったことはわかっ ている。

2013-04-27 11:08:49
Jun Makino @jun_makino

引用 :  また、発電所外部の放射線モニタリングによって、大規模な放射性物質漏洩が起きたのは、 3 月 15 日と 23 日であることが分かっているので、 3 号機建屋の爆発が起きた 3 月 14 日の時点では、少なくとも格納容器はまだ閉じ込めという機能を保っていたと推定できる

2013-04-27 11:08:51
Jun Makino @jun_makino

引用 : 格納容器内部で核爆発が起きていたとしたら、 14 日に大規模な放射性物質漏洩が起きているはずだ。

2013-04-27 11:08:54
Jun Makino @jun_makino

もちろん現在では、 12-14 日の間に大規模な放射性物質漏洩が起きていたことが MP データからもわかっている。松浦さんがこれ書いた時点では MP データは公開されてなかった かもしれないが、 12-14 日の間に放出があったことを示唆するデータは色々あった。

2013-04-27 11:08:56
Jun Makino @jun_makino

松浦さんは、そういうデータを全てデマであると無視した、ということであろう。

2013-04-27 11:08:58
Jun Makino @jun_makino

https://t.co/GLh26kAYjw 小さ い核爆発を起こすことは、とても難しいのだ。

2013-04-27 11:09:00
Jun Makino @jun_makino

これは、実際に例えば JCO 事故で起こった臨界の規模を考えるとかなり 意味不明な発言である。バケツで溶液を沈殿槽にいれただけで臨界は起こせる。

2013-04-27 11:09:02
Jun Makino @jun_makino

もちろん、原爆級、つまり TNT10 キロトンとかの爆発を起こすためには 条件を整える必要があるが、もちろんそんな爆発はおこっていない。

2013-04-27 11:09:04