佐々木あやみ(ayammin)さんが「手話しゅわ~」3周年に思うこと

中途失聴者、ろう者、聞こえる人が気軽に参加し会話を楽しむ「手話しゅわ~」を立ち上げて3年。 その思いを、佐々木あやみ(@ayammin)さんが綴りました。
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つぶやきまとめ

もりたま/ayammin @ayammin

お出かけ前に、ちょっと連投。

2013-04-29 09:55:04
もりたま/ayammin @ayammin

先日の「ろうなん」で、「手話しゅわ~」の活動を取り上げていただいて、先回の開催にはたくさんの方にお越しいただきました。 短い番組の中ではすべてをお伝えすることができなかったのだけど、「手話しゅわ~」の雰囲気は皆さんに見て戴けたかなと思っています。

2013-04-29 09:55:33

2013年3月24日(日)に、Eテレ「ろうを生きる 難聴を生きる」で、『手話のすすめ 中途失聴した人へ ―佐々木 あやみさん―』が放映されました。

もりたま/ayammin @ayammin

立ち上げてから今月でちょうど3年。立ち上げた時には私自身まだ手話がほとんど分からず、聾者のスタッフとも聴者のスタッフとも意思疎通がうまくいかずにすれ違いやトラブルが起きたりもした。すべてが手探りで、失敗を繰り返しながらだけど、ようやく今のスタッフとスタイルで安定してきた気がする。

2013-04-29 09:56:26
もりたま/ayammin @ayammin

そんな中で、「手話しゅわ」で特に大事にしてることが2つある。 1つは、ろうなんでも取り上げていただいた、情報保障。手話しゅわでは、最初のころはホワイトボードを使って、今はPCを使って情報保障をしている。

2013-04-29 09:57:15
もりたま/ayammin @ayammin

この情報保障については、聾・聴双方のスタッフから「そこまでしなくても大丈夫じゃ」という意見があったのだけど、私が当初から譲らなかった。それは私自身が経験した「手話も声もどっちも分からない」という不安感にあると思う。

2013-04-29 09:57:38
もりたま/ayammin @ayammin

「分からなくてもとりあえず読み取ってみる」のは、手話学習には良いと思う。でも、手話しゅわは手話講座ではなく、あくまでもコミュニケーションの場。普段、家族や同僚との会話にも入れず、聞き返すにも気を遣っているのに、聞こえない人達も集まる場にきてまで「分からない」思いはしたくない。

2013-04-29 09:58:13
もりたま/ayammin @ayammin

だからまず、聞こえる人も聞こえない人も、手話のできる人もできない人も、みんなが「話の内容がちゃんと分かる」という環境は必ず整えたかった。この情報保障は、「手話しゅわ~」の開始当初からの一番の課題で、試行錯誤を繰り返しながらなんとかPC要約で落ち着いた。

2013-04-29 09:58:28
もりたま/ayammin @ayammin

「手話しゅわ~」で大事にしてることのもう1つ。「手話しゅわ~」では、企画を考えたり手話してみせるのはろう者、聴者はそれをサポートしたり通訳が担当…といった聾/聴の役割は作ってない。

2013-04-29 09:59:26
もりたま/ayammin @ayammin

手話しゅわのスタッフには、聾者も聴者も中途失聴者もいて、手話のレベルもさまざま。でも、それぞれが自分の立場で手話とかかわっていて、それぞれに自分なりの思いを持って手話しゅわのスタッフをやっている。ならばそこに「聾者だから」「聴者だから」「手話が下手だから」といった遠慮は必要ない。

2013-04-29 09:59:50
もりたま/ayammin @ayammin

3年たった今でこそ聴者のスタッフも会議で遠慮なく聾者にモノを言うし、聾者のアイデアを聴者がバッサリ却下(笑)なんてこともある。でも最初の頃は「それは聾者に考えてもらったほうが…」「それは聾者にやってもらったほうが…」という意見が多かった。その都度「それは違うよ」って話をしてきた。

2013-04-29 10:00:20
もりたま/ayammin @ayammin

ところで、名前に「手話」をどーんと入れておきながらなんだけど、「手話しゅわ~」では、手話が第一、というスタンスは取っていません。コミュニケーションする中で、手話はあくまでもその方法のひとつ。

2013-04-29 10:01:10
もりたま/ayammin @ayammin

ちょっと脱線するけれど、私が聞こえなくなってすぐの頃、役所の窓口で「聞こえないので筆談で」と伝えると、窓口の女性が嬉々として手話で話しかけてきた。「手話が分からないので筆談でお願いします」というと、途端に表情を曇らせて「少しくらい聞こえますか」「口読めますか」と。

2013-04-29 10:01:32
もりたま/ayammin @ayammin

また、聞こえなくなって手話を始めたばかりの頃に、私より数年前に失聴した「先輩」に筆談をお願いしたら「まだ指文字も覚えてないの?」と呆れられたこともあった。そのとき感じた強烈な違和感。なんで? 聞こえなくなったら手話ができなきゃいけないの?手話ができなくたっていいじゃないか!

2013-04-29 10:02:22
もりたま/ayammin @ayammin

そんなことがあって、「聞こえない人=手話ができなきゃいけない」みたいなのが嫌になり、一時期「手話なんか絶対やらない!私は一生『筆談でお願いします』と言って生きてってやる!」とか思った時期もあった。まぁ、その後すぐに手話の魅力にはまって、そんな決意忘れてしまうのだけど(笑)

2013-04-29 10:02:35
もりたま/ayammin @ayammin

手話はすごく大切だし素敵な言葉だけど、手話だけがすべてじゃない。私自身、手話しゅわを始めた時にはまだ手話ができなかった。手話が「できない」ではなく「手話を使わない」という人だっているだろう。手話しゅわに来た人が「私は筆談がいい」と言えば、徹底的に筆談できるようにしたい。

2013-04-29 10:03:03
もりたま/ayammin @ayammin

手話しゅわの企画では、ペアを組んで「手話は使わずジェスチャーで伝えましょう」というのをよくやる。意外とちゃんと伝わる。ところが、その後「今度は手話を使ってもいいですよ」と言った途端に、全く伝わらなくなってしまうペアがある。大抵、手話が分からない相手に、ずっと手話で話しかけている。

2013-04-29 10:03:21
もりたま/ayammin @ayammin

手話があれば、たくさんの聞こえない人と話すことができる。でも「手話さえできれば聞こえない人と話せる」ではない。「聞こえない人」には、手話のできない聞こえない人も、手話も日本語もできない聞こえない人もいる。相手に応じて、目の前にいる人に一番伝わる方法を考えることが大切だと。

2013-04-29 10:03:39
もりたま/ayammin @ayammin

たぶんそれが、「手話しゅわ~」がジェスチャー企画をよくやる理由。聞こえる人も、聞こえない人も、手話のできる人も、手話のできない人も、みんなでコミュニケーションを楽しみたい。そんな思いでやっています。

2013-04-29 10:05:26
もりたま/ayammin @ayammin

以上! 手話しゅわ~3年記念の大連投でした!

2013-04-29 10:06:00

関連サイト

「手話しゅわ~」のブログ

リンク shuwattotsubasa.blog134.fc2.com 手話しゅわ~!