”ICRP103’07勧告3.生物学的側面”φ(.. )メモ

 勧告本文ではあんまり具体的には話されていないんだなと感じました。やはり基本姿勢を示すかたちで書いてある。新しい研究もしてるけど’90勧告とあまり違わない目標値になったこと、LNTモデルを引き続き採用することについても方針を変える確証はでていないことを説明してます。  ”一回線量か、年間に蓄積された100mSvまでの実効線量による影響に重点”というの大事な感じ。
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<この章に書いてある事>
 確定的影響のこと、確率的影響のこと、確率的影響におけるがん・遺伝以外の影響のこと。

onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 55.”放射線被曝の有害な健康影響 ①確定的影響 ②確率的影響 ①②の他に胚・胎児に対する影響がん以外の疾患

2013-04-30 19:04:46
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 57.”この章に要約されていること:一回線量か、または年間に蓄積された、約100mSvまでの実効線量による影響に重点をおいてICRPがこれまでに展開してきた見解。”

2013-04-30 19:17:54

<確定的影響と確率的影響>
 確定的影響と確率的影響の定義

onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 55.”①確定的影響主に高線量被曝後の細胞の死・機能不全(有害な組織反応)

2013-04-30 19:07:09
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 55.”②確率的影響がん及び遺伝性影響。体細胞の突然変異によるがんの発生。生殖(胚)細胞の突然変異による子孫の遺伝性疾患。

2013-04-30 19:11:15
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 56.”確定的影響、確率的影響のことばはICRP60('91)で使用された。”

2013-04-30 19:13:10

<確定的影響について>
 しきい値があり、早期影響と遅発影響がある。一回でまたは年間で100ミリGy浴びても確定的影響はでない。

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ICRP103 '07勧告 生物学的側面 58.”確定的影響=有害な組織反応の誘発はしきい線量がポイント。しきい線量以上の放射線は細胞を損傷させ、損傷を継続させる。そして臨床的に傷害が発現する。”

2013-04-30 19:29:25
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 59.”確定的影響:①早期(数日間から数週間)の組織反応は、細胞性因子の放出による炎症と、細胞の喪失による反応。②遅発性(数か月間から数年間)の組織反応は、早期組織反応の直接的結果の一般的タイプと、早期組織反応の結果による結果的タイプ。”

2013-04-30 19:43:04
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 60.”確定的影響:低LET放射線又は高LET放射線による約100mGyまでの吸収線量域では、一回の急性線量でも、低線量を反復してうけとる形の状況でも、どの組織も臨床的に意味のある機能障害を示すと判断されない。

2013-04-30 19:49:03
onkapi @onkapi

ICRP103は約100mGyまでは、一回に浴びても、1年を通じて徐々に浴びても、確定的影響はでないといってる。

2013-04-30 19:55:13
onkapi @onkapi

Gy(グレイ)とSv(シーベルト)は同じ単位=J/kg だ。Gyは吸収線量の単位で放射線が物に与えるエネルギーという意味かな。Svは生物効果比をもりこんだ吸収線量の単位で放射線が生物に与えるエネルギーという意味かな。

2013-04-30 20:05:49
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 60.”確定的影響におけるしきい線量はICRP60('91)のデータがそのまま使われる。(眼に関してだけは新たなデータが予想されている状況)”

2013-04-30 19:52:47

<確率的影響について>
 一回にあるいは年間に浴びる放射線量が100ミリSv以下のときの影響があるのは研究結果に現れているが、わかってないことがまだおおい。

onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 62.”確率的影響:がん疫学研究及び実験的研究がリスクの存在を示しているが、約100mSv以下の線量においては不確実性あり。”

2013-04-30 20:10:57
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 63.”確率的影響:がん細胞データ、動物データの蓄積により、DNA損傷反応過程が放射線被曝によるがんの発生に強くかかわるという見解に確信。DNAに対する放射線の影響の理解が進んだのだ。”

2013-04-30 20:23:17
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ICRP103 '07勧告 生物学的側面 62.”確率的影響:遺伝性疾患実験的観察から次世代へのリスクを防護体系に含めるべきと議論されているが、人に関するリスクの直接的証拠はない。”

2013-04-30 20:14:30

<確率的影響への姿勢>
 ICRPはLNTモデルを’90勧告に引き続き防護体系に採用する

onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 64.”確率的影響:LNT(約100mSvを下回る低線量域では、がん又は遺伝性影響の発生率は、等価線量の増加に比例して増加する)の見解を、細胞の変化の過程の基礎研究は後押ししている。”

2013-04-30 20:34:44
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 65.”確率的影響:ICRPは引き続きLNTモデル(直線しきい値なし仮説)に放射能防御体系の根拠を置く事にする。”

2013-04-30 20:40:39
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ICRP103 '07勧告 生物学的側面 66.”確率的影響:ICRPはLNTモデルに放射能防御体系の根拠を置くが、LNTモデルを明確に実証する知見はすぐには得られそうにもないとも認識している。”

2013-04-30 20:44:12
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ICRP103 '07勧告 生物学的側面 66.”確率的影響:ICRPはLNTモデルに放射能防御体系の根拠を置くが防御にあたり、低線量域での仮想症例数を具体的に逆算することなどは適切ではないと判断している。”

2013-04-30 20:47:31
onkapi @onkapi

ICRP103 '07勧告 生物学的側面 67.”確率的影響:ICRPはLNTモデルに関する生物学的研究成果を認識しているものの、がん発生の不確実性が大きすぎることも認識している。”

2013-04-30 20:59:32

<確率的影響への研究成果①>
 名目がんリスク係数算出に新しい研究があったが、効果係数(DDREF)の変更にはいたらなかった