【討議の欠如・続5】

宗教学者 島薗進氏の連続ツイートをまとめました。 福島県民健康管理調査に関する考察の続編です。
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島薗進 @Shimazono

1【討議の欠如・続5】福島民友4/24「県民健康管理調査の検討委 他大学の専門家招聘へ 福医大関係者4人退く」。この記事はネットで見にくいようだ。以下のコメントは的確だ。https://t.co/zliEAUdFgG まず記事の内容を紹介する。

2013-05-06 08:41:50

Yuri Hiranuma
‏@YuriHiranuma

「放射線医学の高度な知見が求められるため、山下、神谷両氏に代わる専門家を研究の盛んな長崎、広島両大からそれぞれ推薦してもらう方向」

別の大学にすれば?そして、一般市民のオブザーバーとかは?

島薗進 @Shimazono

2【討議の欠如・続5】福島民友4/24「県民健康管理調査の検討委 他大学の専門家招聘へ」。検討委から福島医大の山下、神谷、阿部の3副学長と安村教授が退く。つまり県民健康管理委員会の実施側の責任者は検討委に加わらないということで、実施体制そのものは変えないということ。

2013-05-06 08:42:15
島薗進 @Shimazono

3【討議の欠如・続5】1)「ただ、放射線医学の高度な知見が求められるため、山下、神谷両氏に代わる専門家を研究の盛んな長崎、広島両大学からそれぞれ推薦してもらう」。つまり、山下、神谷両氏の周辺が推薦するということで内輪で固める体制は変わらない。責任者が出ない検討委員会で討議できる?

2013-05-06 08:42:52
島薗進 @Shimazono

4【討議の欠如・続5】2)新委員には甲状腺やがん、疫学、妊産婦の専門家らを加える方向で検討している。医学系ばかりで固める?3)委員の任期を2年とし座長は知事の指名ではなく互選とする。検討委は倫理委員会としての機能をもつので、そういう人選をすべき。4)「検討委設置要綱も見直す」

2013-05-06 08:43:39
島薗進 @Shimazono

5【討議の欠如・続5】4)「「県民の健康不安の解消」としている調査目的について、一部から「原発事故の影響がないことを前提としている」などの指摘があった。このため、「県民の被ばく線量の評価と健康状態の把握、疾病の早期予防・発見・治療による健康の維持」などと改める。」

2013-05-06 08:44:04
島薗進 @Shimazono

6【討議の欠如・続5】3)4)などはこれまで批判的な住民らが求めてきたことを受け入れている面があり、それなりの改善があると思う。だが、全体として公共的討議に付すという体制になっているか疑問。次回会合で新たな検討委の体制が明らかになるはずだが、見出しにある「信頼性向上」は疑問。

2013-05-06 08:44:24
島薗進 @Shimazono

7【討議の欠如・続5】リード文には「同大は健康管理調査の実施主体であることから、結果を評価する委員全員を「第三者」とすることで調査への信頼性を高める」とある。疑問は、①「第三者」ばかりでよいのか?②「第三者」とはどういう人たちか?異なる立場の人たちの開かれた討議となるのか?

2013-05-06 08:45:07
島薗進 @Shimazono

8【討議の欠如・続5】これまでも日本学術会議の春日副会長や地元の星県医師会長、井坂双葉郡医師会長らが出ていた。これら外部者と福島医大関係の内部者のやりとりから重要な議論が始まりかけていた。福島民友の記事からは、住民の要望や意見を反映できる会合になるとは期待できない様子。

2013-05-06 08:45:31
島薗進 @Shimazono

9【討議の欠如・続5】放射線の健康影響問題は医学界・保健物理学界が内輪で固めることで行き詰まってしまった。これを打開する必要がある。日本学術会議では「放射線の健康への影響と防護分科会」が無惨に終わったhttp://t.co/XEbhWEBmsJ 後、新たな検討会議が開かれている。

2013-05-06 08:46:36

【討議の欠如・続2】

まとめ 【討議の欠如・続2】 宗教学者 島薗進氏による連続ツイートをまとめました。 1657 pv 23 18

島薗進 @Shimazono

10【討議の欠如・続5】日本学術会議東日本大震災復興支援委員会放射能対策分科会 http://t.co/dtRjDpCIZd ここでは異なる立場の委員が討議しながら放射能対策の方針を示している。「放射線の健康への影響と防護分科会」の失敗を踏まえて一歩前進している。

2013-05-06 08:47:07

提 言
放射能対策の新たな一歩を踏み出すために
―事実の科学的探索に基づく行動を―

島薗進 @Shimazono

11【討議の欠如・続5】県民健康管理調査も一大学でやるべき事柄でない。他県民にも影響が多い。国は福島県にこれを委ねてサボタージュを決めこんでいる。学術会議の一定の成果にも見向きもしない。医学界はそれに甘んじている、こうしたやり方では期待できないのではないだろうか?

2013-05-06 08:47:49