- karitoshi2011
- 1658
- 0
- 0
- 18
0【討議の欠如・続2】放射線健康影響につき異なる立場の科学者・研究者が公共の場で意見を戦わせる機会はほとんどない。科学への不信の大きな要因。http://t.co/Q85diwPPIE 既に2011年春~夏にその姿勢は固められていた。 http://t.co/SqPvJEzges
2013-04-12 08:53:25【討議の欠如】
【討議の欠如・続1】
1【討議の欠如・続2】日本学術会議の「放射線の健康への影響と防護分科会」は2011年4月初めから4コマ・スライドの情報発信をしたが理解困難なものだった(『つくられた放射線「安全」論』)。それへの批判を受けてようやく会合をもったのは6月24日。それを受けて企画され、
2013-04-12 08:53:482【討議の欠如・続2】6月24日の第1回会議に提案されたのが、日本学術会議緊急講演会「放射線を正しく恐れる」だ。 http://t.co/F5UaxE6Iqw その開催主旨には「東日本大震災後、放射能や放射線に関する様々な情報が大量に発信され、多くの国民は放射線の身体への」
2013-04-12 08:54:13日本学術会議緊急講演会「放射線を正しく恐れる」の講演資料
3【討議の欠如・続2】「影響等に関する漠然な不安を日々感じている。本緊急講演会は、放射線に関する第一線の研究者の講演並びにパネル討論により、国民へ現時点での正しい情報を伝え、国民の不安の解消を図るとともに、国民の放射線 へのリテラシーの向上を図ることを目的とする」とある。
2013-04-12 08:54:304【討議の欠如・続2】この主旨文について東工大の調麻佐志氏は「奪われる「リアリティ」―低線量被曝をめぐる科学/「科学」の使われ方」(中村征樹編『ポスト3.11の科学と政治』ナカニシヤ出版)でこの「講演会は、「科学知識の獲得が不安・懸念を減らす」といういわゆる「欠如モデル」として
2013-04-12 08:55:395【討議の欠如・続2】「批判されているような市民(知識・情報の受け手)像に基づいて企画されている」と述べている。「欠如モデル」では科学者が確かな知をもっているが、市民はそれが欠如しているという前提の下に「正しい情報」を教えて導くという考え方で行われるコミュニケーション・モデルだ。
2013-04-12 08:56:136【討議の欠如・続2】市民に「欠如している放射線 へのリテラシーの向上」を目指し、それによって「漠然な不安」の「解消」を図るものだ。調氏はここでは、「当時の日本の状況において、放射線について「漠然な」不安がないことこそが正しい状態であるという日本学術会議の判断が開陳されている」
2013-04-12 08:56:327【討議の欠如・続2】と述べている。講演会では山岡聖典氏が放射線ホルミシス効果(低線量放射線は健康によい作用があるとの説)について述べている。調氏は言う。「まとめると、緊急講演会において主催者は、定説とみなさえっる段階にはまったく至っていない放射線のポジティブな影響を示唆する」
2013-04-12 08:56:518【討議の欠如・続2】「仮説を動員し、しかも、それよりは有力とされるネガティブな影響を示唆する仮説が存在するにもかかわらず同等に扱わないまま、“国民への現時点での正しい情報を伝え、国民の不安の解消を”試みたのである」。このような講演会は学術機関として適切ではなかった。
2013-04-12 08:57:199【討議の欠如・続2】調氏は「国民の不安を解消すること、それ自体が緊急講演会の主目的であり、「正しい情報」はよくいえばその手段、悪くいうと方便であったとみなされても言い訳のしようがない」の論じているが妥当な論評だろう。日本学術会議はこの分科会のレビューをまだしていない。
2013-04-12 08:57:3710【討議の欠如・続2】日本学術会議が金澤会長の強い意向により設置した「放射線の健康への影響と防護分科会」は何をしたか?学界はこれをどう反省し今後に生かすのか?調氏の論考を含む中村征樹編『ポスト3.11の科学と政治』の情報は以下に http://t.co/jJHTXFaapC
2013-04-12 09:02:19ポスト3・11の科学と政治
11【討議の欠如・続2】はっきりしているのは、1)この分科会はほとんど討議していない、2)放射線の健康影響につき注意すべきだという立場の学者をメンバーにしようとした形跡がない、3)「正しく怖れる」ための情報発信を是とする立場への異論はまったく記録に残っていないということ。
2013-04-12 09:14:29