アニメ関係者・pikachu555氏のアニメ業界に進みたい方々へ【役者編】

アニメのお仕事をされている伊達勇登監督…のようなようでないようなpikachu555さんがアニメ業界に役者・声優として進みたい人に向けてのつぶやきをまとめさせていただきました。アニメ業界に進みたい方は本まとめの下にオススメまとめとして置いた前回のまとめも合わせてみていただけると嬉しいです。
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pikachu555 @pikachu5551

何気にアニメの仕事してるが、ゲームに映画好き、でもモータースポーツは、もっと好き、気長に書いていきます。突然リツイートもします、されたくない方はブロックよろしく。

pikachu555 @pikachu5551

さあ、業界に進みたい人、役者編、NARUTO裏話でも本日そのあたりを中心に書いてみたのですが、日本語には同音の言葉が数多く存在します、シーンによってはどちらにも聞こえてしまう言葉、正しい発音、イントネーションなのに今ではあまり使われない言葉・・・・方言etc。

2013-05-07 17:39:57
pikachu555 @pikachu5551

そのためには、日本語の勉強は沢山して来てください、同音異義語、たとえば「雲」と「蜘蛛」、イントネーションは違うけど同じ字を書くものたとえば「端」と「橋」と「箸」なんてとても複雑です、AR会場で違った言葉に聞こえないように練習も必要でしょうし、どうしても二つの意味に聞こえる場合、

2013-05-07 17:54:07
pikachu555 @pikachu5551

別の言葉で同じ意味をもつ言葉を探すために、ボキャブラリーも必要です、NARUTOでは口語体が多いので子供達にも解りやすい言葉を選択しがちですが、あえて覚えてもらう意味で難しいまま放送することもあります、その時に自分のボキャブラがないと、その言い回しに気持ちがついていけなくなります

2013-05-07 18:01:08
pikachu555 @pikachu5551

その言葉を発音するだけに神経が行ってしまうと、肝心の芝居がだいなしに・・・という結果にも繋がります、とくにナレーションの仕事だと専門用語の連続で芝居どころじゃなくなるでしょう。

2013-05-07 18:04:28
pikachu555 @pikachu5551

台詞廻しにしても同様でNARUTOは比較的倒置法が多いのですが、口語体にすると最後に付く台詞がどこにかかっているか解りずらいものも出てくるでしょう、そんな時はあえて文章をばらばらにして解りやすい言葉に置き換えてもらっています、うちの場合このあたりは役者の自由にさせてテストします、

2013-05-07 18:14:58
pikachu555 @pikachu5551

テストを聞いて、あえて意味が同じでも原文に戻して貰う時もありますがまず役者のしゃべりやすい、聞きやすい方を優先することが多いのです、やはりそうしたほうが芝居のノリが違って聞こえるものです。

2013-05-07 18:19:13
pikachu555 @pikachu5551

そのための勉強はとても大切だと思います、まあ僕らでも収録時は辞書片手に役者の芝居を聞いてから違和感のあるものを洗い出しては直していくのですが、そのときの役者の意見も大切にしながら作っていますので意見が言えるくらい勉強してきてほしいものです。

2013-05-07 18:28:30
pikachu555 @pikachu5551

地方出身者の方は方言克服が大変でしょうが、克服した先には東京出身者よりも一つ利点があると思ってがんばって見てください、その中では関西の方が一番有利でしょうが・・・。アニメでは他の地方を真剣に描くことは少ないでしょうが・・・。

2013-05-07 19:26:33
pikachu555 @pikachu5551

役者志望の方は持って生まれたその声が武器になります、低めの渋い声、ハスキーボイス、透明感のある声、さらに裏声を普通に使える方は良いものを親から授かったと、感謝しましょう、ただしよく聞く話ですが特徴のある声をお持ちの方、アニメ声だから声優向きとは思わないでください。

2013-05-08 17:56:15
pikachu555 @pikachu5551

特徴のある声の場合、あちらの現場、こちらの現場と渡り歩くのが難しくなるでしょうね、となると数多くの現場での経験を積み重ねることが難しくなるということです、これは役者にとっては不利な要素と言えるでしょう。特徴ある声は作品を選ぶ範囲を狭めてしまう結果にも繋がります。

2013-05-08 19:39:59
pikachu555 @pikachu5551

昔、「バカヤロー!」という映画がありました、3~4本の短編をつないだオムニバス形式の映画で4~5本シリーズ化されていたと思います、この映画の各話のラストは、主人公の『バカヤロー!』の一声で〆られていました、さて皆さんはなん通りの「バカヤロー!」を演じ分けできますか?

2013-05-10 17:21:50
pikachu555 @pikachu5551

原画さんと芝居の話をする時も、僕はこの「バカヤロー!」を話の切欠に使います、この時のバカヤローはどんな感情なのか?バカヤローでなん通りの表情が描けるか?どのくらいの長さでそれを発しるか?ではこの絵コンテの流れでは、どう演じるべきなのか。

2013-05-10 17:34:32
pikachu555 @pikachu5551

前にも書きましたが生まれ持った声質はあなたの武器になりますが、特徴のある声だけではそのうち飽きられてしまいます、芝居を追求していくのは飽きられない芝居を続けていくためなのかもしれません、僕ら演出はこちらのオーダーにで芝居の変えられる方を望んでいるのです。

2013-05-10 17:46:26
pikachu555 @pikachu5551

それでは先ず一人芝居での「バカヤロー!」を考えて見ましょう、そうですね・・・ロケーションは海がいいでしょう、別れた恋人に、セクハラ上司に、先立った親友に、両親に、立ち上がり海に向かうのもいいでしょう、港の岸壁に座っていてもいいでしょう。それぞれの「バカヤロー!」が思いつきます。

2013-05-10 18:26:32
pikachu555 @pikachu5551

それではさらに相手がいる所での「バカヤロー!」を考えてください、一つは自分の感情をただぶつけるだけの「バカヤロー!」次に相手の気持ちを喜怒哀楽、に変化させるための「バカヤロー」を・・・・。

2013-05-10 18:43:42
pikachu555 @pikachu5551

さあ「バカヤロー!」の数がどんどん増えてきたでしょう、ではその「バカヤロー」を絵で書き分けなさい!といわれたら? 劇場作品の原画陣ですら大変な作業になるでしょう、そこで声優さんの芝居が助けになってくるわけです、絵はあくまでも記号でより深い感情表現を役者の芝居で補っていくのです。

2013-05-10 19:18:22
pikachu555 @pikachu5551

絵に合わせて芝居をするのが声優だと思っていたら役者ではありません、絵をさらに感情豊かに見せてくれる、役者を目指して芝居のバリエーションを増やす勉強をしてみてください。

2013-05-10 19:25:07