90分で学ぶアートの歴史 第二回「日本現代美術史」 中ザワヒデキ(美術家) 総論
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80年代美術、むしろ美術を呼ばれていない、へたうまイラストレーション、パルコ・日本グラフィック展の流れを日本の美術史正史として位置づけるものだ。
2013-05-11 01:12:12ここで若い受講者に対し注意点。 私の肩書きとか絡め美術家・イラストレーションを使い分けているが、長い間、イラストレーションと美術は別物だった。 具体的にはイラストレーションがサブカルチャー、美術がハイカルチャーであった。
2013-05-11 01:18:38イラストレーション(イラスト)は美術の文脈では誹謗語であった。 イラスト的だ=美術でない=誹謗語。 こういう絵を描くならイラストレーターになれば?という言葉は反語として機能していたが、先日、おっしゃるとおりです、こういう仕事を紹介してくださいと言われ驚いた
2013-05-11 01:20:50これは外国でもそう。 また戦前日本の梅原龍三郎時代からそうで、文展でみんなそれぞれ綺麗なんだけどイラストなんじゃないの?ということを言った記録もある。
2013-05-11 01:22:23イラストの誹謗的意味合いがなくなってきている。 1995年、奈良美智の絵を美術と呼んでOKと小山登美夫がした時からがそうだ。 逆に言えば80年代には奈良美智的な絵はたくさんあったがイラストと言われ美術ではなかった。
2013-05-11 01:23:48明日、都築潤が日本イラストレーション史を行うが彼は上位概念の絵という言い回しを使うが、これは 美術・イラストの語が勝手に内包する意味あいを取っ払いたい時に使っている。
2013-05-11 01:25:29(実況者コメント)美学校アニュアル・レポート2011 ~90分で学ぶアートの歴史~ 「イラストレーション史」都築潤 はこちら → http://t.co/xK7AdkJfsU
2013-05-11 01:27:08話を戻します。 1980年代のへたうまもイラストも美術の側から無かったこと・あったことすら知られていない。 国立近代美術館の解説には80年代は不毛で何もないという。千葉茂夫も同様に言っている。 東京都現代美術館の所蔵品にもほとんどない。
2013-05-11 01:30:06イラスト・グラフィック展がへたうまという呼び名のせいで美術の人達から見えていなかったと思う。 椹木野衣のみがこの問題に最近言及している。 私は89年の近代美術史テキストで言いたかったことがそれで、その時からずっと言っている。
2013-05-11 01:31:46へたうまを持ってくることにより、80年代の海外の美術、日本の美術の繋がりが分かる。 それ以上に重要なのが、この視点をもってくることで90年代の村上隆などのネオポップの動向へ繋がることだ。
2013-05-11 01:46:19もう一つひねくれたことを言えば、反芸術という考えから、わざとイラストレーターを名乗る立場もありえた。 私がイラストレーターを名乗っていたのもそれが理由だ。
2013-05-11 01:47:16