【羽鳥達也「『逃げ地図』東日本大震災をきっかけに開発され、Hondaもナビアプリにも搭載された地図とそのアイデアについて」 】@genroncafe
羽鳥:逃げ地図は日建設計ボランティア部で作成した。逃げ地図が示唆するもの。「新しい公共性」「新しい官と民の関係性」「新しいガバナンスのあり方」多人数での建設的な合意形成を可能にする。 #nige_genron
2013-05-11 19:14:30羽鳥:きっかけは東北学生特別ODと高橋工業募金。当時はさまざまな不安からものごとの合意形成が決まらない状況だった。そこで、具体的なリスクを把握することが、不安を低減し、次の行動を起こしやすくするのではないかと考えた。 #nige_genron
2013-05-11 19:17:04羽鳥:普段設計している時には、避難通路などリスクを把握しながら行う。震災後の東北において、設計で培ったリスク管理を用いることで、住民の間で状況を把握できるようなものを作ろうとして始まったのが、逃げ地図です。
2013-05-11 19:18:51羽鳥:具体的なリスクとして、津波が浸水するリスクと逃げ遅れるリスクを想定、可視化した。過去100年間の津波の浸水域を重ねると、リスクは一様ではないことがわかる。また、逃げるポイントを設定出来る。 #nige_genron
2013-05-11 19:19:41羽鳥:逃げる尺度の設定。高齢者の歩行速度に10%勾配による低減率を掛けて、43m/分とする。WSでは3分・129mに相当する革紐を用意。道に沿って革紐をあてて、道に色を塗っていく。 #nige_genron
2013-05-11 19:23:01レジュメ ベースの逃げ地図は気仙沼市大谷本吉地区 以前「逃げ地図」展のシミュレーションにて僕が 道路一本と避難タワーで大幅に時間短縮したやつ。 http://t.co/FPoP70kZop
2013-05-11 19:23:59羽鳥:避難にかかる時間がわかれば、避難方向を設定できる。トラフィックペイントなどに応用。東日本大震災の被災地でも同様のペイントがあったが、誰も気づかず。いかに周知するかはまさにデザイナーの仕事。 #nige_genron
2013-05-11 19:25:26羽鳥:逃げ地図の色分けが完成すると、地図から様々な読み取りができるようになる。例えば、色分けに従って街に避難経路を明示する、などのアイデアが出てくる。
2013-05-11 19:25:33ゲンロンカフェでの逃げ地図ナイト、谷口さんの実況がコチラのハッシュタグで追えますよ→#nige_genron ご興味ある方、ぜひぜひ。
2013-05-11 19:27:40羽鳥:避難時間の短縮のための施策を考える。大規模なバイパスを通すより、小さな道を避難のために付け足す方が時間短縮の効果があり、費用も安い。慣例的に選択されてきたバイパスの本当の効果がわかれば、より有意義な合意形成が可能になる。 #nige_genron
2013-05-11 19:27:45「避難に掛かる時間」ただ1点に沿ってシミュレーションしてみると,慣例化していたバイパス建設よりもはるかにローコストですぐれた避難経路をデザインできる.なるほど.エビデンスの強さですね.
2013-05-11 19:28:19石川くん @siskw と実況しあうのって、1年ほど前の逃げ地図シンポジウム@OZONE以来だなw
2013-05-11 19:29:07羽鳥:避難タワー、避難のための丘を設置する場所の検討についても同様。高台移転についても、リスクの高い地域を優先的に移転させた方が合意形成が早く、計画をスムーズに進められるのではないか。 #nige_genron
2013-05-11 19:31:05おそらくは「逃げ地図」の成功には,パラメータ設定が(運もあると思うが)適切,秀逸だったことが大きく影響していると思います.そこからどんどん広がっていく.ただ「できないこと」にも言及しておく必要があると思う,研究として眺めてみると. #nige_genron
2013-05-11 19:32:20羽鳥:建築を設計を提案するのは、具体化をする作業と言えるのだが、如何にして公開できる作業にするのか、ということを考えた時に、逃げ地図は非常に効果的な手法だったのだと思う。
2013-05-11 19:32:32羽鳥:ワークショップの意味と可能性。最初からWSをやろうとは考えていなかった。たまたま逃げ地図を知ったチームオキライの皆さんから作り方を教えてくれと頼まれた。その際に、地図を自作することで理解がより深まることに気づいた。 #nige_genron
2013-05-11 19:33:09評価指標を「浸水域」×「避難時間」に絞ったこと成功に結びついていますね.先ほどツイートした内容と関連 #nige_genron
2013-05-11 19:36:14羽鳥:チームオキライに最初逃げ地図について説明してから地図をつくってもらったが、地図をつくりはじめてようやく理解してもらえた。説明だけでは伝わらない。ワークショップをすべきだと考えた。と同時に扱うリスクも浸水リスクと逃げ遅れリスクの二つに絞っていった。 #nige_genron
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