2013年5月14日

重慶市の地票制度について梶谷懐さんが優しく解説してくれた件

失脚した薄熙来元重慶市委書記の右腕にして、奇跡的に(?)巻き込まれずに政治生命を保った、黄奇帆市長が環球時報にコラム「重慶地票制度は全国の参考例になる」を寄稿。この地票制度とはいわゆる重慶モデルのこと。重慶モデルという言葉はその後拡大解釈されて革命歌推進汚職官僚撲滅運動やら、あるいは重慶の緑化運動まで含むようになりましたが、狭義には地票制度とそれと一体化した農民戸籍の都市戸籍移転制度を指します。 薄熙来の失脚とともにその存続までも危ぶまれた狭義の重慶モデルが命脈を保つことに成功したことが環球時報コラムからうかがえます。 その中身について梶谷懐さんが解説してくれています。なお梶谷さんは中国の都市化に関する研究に取り組んでいる研究者。週刊東洋経済連載のコラムでも都市化の問題をとりあげています。 続きを読む
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高口康太@『現代中国経営者列伝』 @chinanews21

黄奇帆:重庆地票制度可供全国借鉴 http://t.co/U6OtU6vYFg 黄奇帆重慶市長:重慶地票制度(=いわゆる重慶モデル)は中国全土の参考例となる。

2013-05-13 10:13:22
津上俊哉 @tsugamit

いまいちディティールが分からん。@kaikaji さんのコメントを待つ(省エネw) RT @chinanews21 黄奇帆:重庆地票制度可供全国借鉴 http://t.co/IQPDNiRmxi 黄奇帆重慶市長:重慶地票制度(=いわゆる重慶モデル)は中国全土の参考例となる。

2013-05-13 11:08:31
梶谷懐 KAJITANI Kai @kaikaji

@tsugamit @chinanews21 重慶の地票制度ですが、端的に言えば「都市開発権」を農村の耕作地以外の土地に割り当て、それを農民と地方政府の間で取引させることで農民の社会保障費を捻出しようというものです。都市開発が進む中で各地方は耕地の確保がノルマになっているので、

2013-05-13 23:53:04
梶谷懐 KAJITANI Kai @kaikaji

@tsugamit @chinanews21 (承前)「土地開発権」の供給は総量が決められていることになります。これを、あたかも排出権取引のように各農民が持っている宅基地分に割り当て農村を離れようとする農民がそれを農地に戻すことを条件に都市開発を行いたい地方政府に売却できるように

2013-05-13 23:57:09
梶谷懐 KAJITANI Kai @kaikaji

@tsugamit @chinanews21 する。これが「地票」の基本的な考え方になります。このような制度は農村開発に伴う、居住地域によって農民が得られるレントの不平等を解消する上で大きな意味をもちます。なぜなら、この記事に書いているように都市部から離れ、非農業転用を行っても

2013-05-13 23:59:45
梶谷懐 KAJITANI Kai @kaikaji

@tsugamit @chinanews21 (承前)大した利益がみこめない(1ムーあたり2~3万元)地域の農民であってもその宅基地を「都市開発権」として解釈することによって、中心部の土地を開発して得られる収益と同じだけの価値(1ムーあたり20万元)を持つようになるからです。

2013-05-14 00:02:25
梶谷懐 KAJITANI Kai @kaikaji

@tsugamit @chinanews21 1ムー20万元という価格が市場メカニズムではなく政府がアプリオリに決めていることや、そもそも各地方政府毎に割り当てられた耕地確保のノルマが妥当なものなのか、という疑問はありますが、総じて農地の乱開発に一定の制限を設けつつ開発のレント

2013-05-14 00:06:18
梶谷懐 KAJITANI Kai @kaikaji

@tsugamit @chinanews21 (承前)の公正な分配を実現使用というてんでは、なかなか良くできた制度設計なのではないでしょうか。まさに、薄は死すとも「重慶モデル」は死なず!

2013-05-14 00:07:25

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