モビゾウさんの基礎についての一連のツイート

娘のピアノの先生が変わり、やり方が豪快に変わった。私としては納得いかない面もあったので調べてみたら、こんなすごい考察が。やはり基礎。基礎なのだ。そして理論。ピアノも。英語も。学問も。http://t.co/CwhS28kQwP
2013-05-14 10:06:05
【今日は珍しくピアノとーくw】具体的にどう変わったかっつーと、前の先生は譜読みも音楽理論もすっ飛ばして、どんどん弾かせる。(下の考察におけるBメソッドの典型)ピアノ教室の子たちはコンクールにもがんがん出て、賞もどんどん取るし、小学生幼稚園生がものすごい難易度の曲を軽々弾いていた。
2013-05-14 10:08:11
【すみませんピアノとーくw】娘は幼稚園年長の時点でブルグミュラーまで弾けるようになっていた。とにかく「モビ娘ちゃんのピアノ教室は先生がすごい。習得スピードが格段に速い。コンクール実績もすごい」ということで、娘が辞めた後のクラスに入りたいママさんたちから問い合わせ殺到状態だった。
2013-05-14 10:10:38
ところがだ。つくばに移ってからついた先生が、娘を思い切りバスティンまで戻した。すっげー簡単。さらに30分のレッスンのうち15分ぐらいは理論・譜読み・リズム勉強。なにこの塾行ってるみたいな。月7500円のレッスン料払ってる私としては、「ちょっとさぁ」な気持ちが常に顔に出てしまう状態
2013-05-14 10:12:34
この先生は典型的なAメソッド(下の考察参照)だったのだ。バスティンの簡単な楽譜のなかで読み取れる理論は一つも落とさない。これはハ長調だとかト長調だとか、リズム練習もがっちりやらせて、フラッシュカードで譜読み。大人から見たら、「あー娘の豊かな音楽性が損なわれるー」という印象しかなく
2013-05-14 10:14:27
ブルグミュラーまで弾きこなして、結果は出せなかったがコンクールにまで出場していた娘が、驚くことにト音記号の音符がほとんど読めていなかったことに気づいたのは、こちらに来てからだった。(ヘ音記号は当然何も読めていない)
2013-05-14 10:15:31
「今まで何見てあれだけ弾けてたの??」と聞いてみたら、「ママが弾くのを覚えて真似してた」とのこと。そう、Bメソッドの子供は、親がピアノを弾ける人しか練習ができない。私は娘のレッスンも練習も、べったり一緒にいなければならなかった。
2013-05-14 10:17:02
最初はあまりにリジッドに理論勉強をするので、もう少ししたら辞めさせようかなあと思っていたのだけれど、なるほど、基礎理論の勉強というのをしないと、ピアノはいつか必ず行き詰まるということが分かった。そして、私が弾けなくなった時点で娘のピアノも頭打ちである。
2013-05-14 10:19:38
こちらに来て環境が変わり、「全ては基礎なのだ」ということが痛いほど分かってきた。英語に関しては自分は頑としてその姿勢を崩さなかったんだが、ピアノとかはやっぱ、「他人より早くいろんなことができるようになる」ほうが見た目華やかだし、月謝の元取れる感じしちゃってね。
2013-05-14 10:21:08
勉強も、研究も、音楽も、全て基礎。基礎理論だ。話はそれから。毒にも薬にもならない「基礎部分」というのは本当に面白くない。その面白くない部分をいかに楽しく教えるか。ここが先生の力量なのだとやっとわかった。
2013-05-14 10:22:02
英語もピアノも同じ。つまらない基礎の部分を、いろいろな工夫をしながらひたすら繰り返し、定着させていく。その定着が済んだときに突然飛躍した難易度のものを渡されても、解ける自分に驚く。あとはどんどん自分で創り上げるだけだ。創造はそこから始まる。
2013-05-14 10:24:16
娘のピアノ教室はあんなに面白くないレッスン(すみませんw)なのに、ものすごい人気で、娘が入るときも二回ぐらい空きがないと断られていた。やっと空いたところに滑り込んだ。あの面白くないレッスンの重要性が理解されるのは、やはり研究者さんが多い街だからじゃないか。
2013-05-14 10:26:46
将棋士の羽生さんが言ってたけど、「直感って神様からの啓示みたいに勘違いしている人がいるけど違うんだよね。膨大な経験の集積から答えが瞬時に導き出されることを意味しているんだと思う。直感は魔法じゃない。努力と経験の集積。」
2013-05-14 10:33:33
あんま悪く書きたくないけど、私が卒業した大学は一時期流行った「学際」だった。「さまざまな学問分野を横断的に学び、既存の学問分野にはない創造的な研究を行う」という目的で作られ、15年前は一世を風靡。私立文系のなかでは最高の偏差値を叩きだしていた。ところがだ。
2013-05-14 10:36:13
学問の基礎をすっぽぬかして、いろんな学問の表層的なものを「つまみ食い」状態で勉強していたら、その研究の深みというのは往々にして大学院で頭打ちになる。私はその大学の大学院に一度は進んだが、周りはレベル的に「研究者」というのものとは程遠かったので、一か月で中退した。
2013-05-14 10:38:47
既存の学問分野を基礎から積み上げる大学院に入学しなおして、まず最初にやらされたのは学部一年の授業から取り直すことだった。これから始めないと、私は論文なんて書けないことに気づいた。「社会学概論」から取り直しですよw
2013-05-14 10:39:55
@Movizoo その通り!!数学も、基礎の部分をきちんと、繰り返し学んで、定理などの行間が読めるようになれば、自ずと応用問題も解けてくる。数学の場合は、それだけでなく、実際問題を解いてみて、また定理などの、基本に戻る作業を繰り返しする必要があるけど、やっぱり基本は大事。
2013-05-14 10:29:11
@Movizoo 漫画「のだめ」はギャグ的な側面とオーケストラのばかり注目されがちですが、主人公に焦点を合わせると、聴力の良さだけで我流のピアノを弾いていた女の子が、様々な音楽関係者や指導者と出会い、留学し、改めてピアノを基礎から学び直し、世界的な評価を得ていくという物語です。
2013-05-14 11:11:15