咲霊♂関係

ハチ🐾 @hachisu716

魔理沙「お前らのやり取り見てると頭痛くなってくる……」 霊夢くん「なんでだよ」 魔理沙「いや咲夜はともかくお前の会話の投げ方が意味わからん……」

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ごろんと畳にねっころがった霊夢くん。 霊夢くん「あー……」 むにゃむにゃと口を動かしてお腹ぽりぽり。そんなダラダラした霊夢くんを尻目に席を立つ咲夜さん。

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しばらくしてあんみつ作った咲夜さんが戻ってくる。 咲夜「はい」 フンフンと鼻を動かした霊夢くんがばっと起き上がる。 霊夢くん「あんみつ！」 咲夜「これでしょ」 霊夢くん「すごい！　これ食べたかった！　なんで分かったの」 咲夜「顔」

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霊夢くん「すごいねさっちゃん……俺がパフェたべたいときの顔とかと区別つくの」 咲夜「パフェだったらつくわね」 霊「つくんだ」 咲「分かりやすいのよ」 霊「そんなにバリエーションあるの俺の顔……」

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霊夢くん「俺がすごいのかさっちゃんがすごいのか……」 咲夜「霊夢よ」 霊「俺そんなに表情変わってるかなー……周りにはよくなに考えてるか分からんって言われるのに」 咲「コロコロ変わってる。単純よ」 霊「むむむ」

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霊夢くん「いやいや……そんな俺の顔のこと全部見てて知ってて考えて、俺のことしか考えてないさっちゃんがすごいんだよ……すごいな、さっちゃん。愛だな」 咲夜「……私はお嬢様がパフェを食べたいときの顔とケーキを食べたいときの顔も区別つくわよ」 霊「……」

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食べてる途中で器おいて無言でごろんと仰向けになる霊夢くん。 霊夢くん「やだー。いーやーだー」 だだこね始める霊夢くん。 霊「俺だけって言ってよー」 咲夜「お行儀よくない。さっさと食べちゃいなさい」 霊「……はあい」

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霊夢くん「さっちゃん。さーっちゃん」 咲夜「なによ」 体育座りしながら顔をうずめてうずくまって、爪先を指で持ち上げながらぐらぐらと安楽椅子のように揺れる、という謎の行為を繰り返しながら自分の名を呼ぶのに、咲夜がぶっきらぼうに答える 霊「俺さっちゃんのことさっちゃんって呼ぶじゃん」

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みんなねこのやつやってる

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現パロだったら霊夢♂も入れてそうな気がする。そして咲夜さんのスマホにも勝手に入れる

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咲夜「今日限りでもいいのよ」 霊夢くん「やだ明日も呼ぶ。でさ、さっちゃんも俺のことなんかそういう感じで呼んでみないかなーって思って」 咲「はあ……？」 ユラユラ揺れてる霊夢くん 霊「れいむくんだからー、れいくんとかさ」 咲「……」

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霊夢くん「……さっちゃんが今、この世のものとは思えない顔してるの分かるよ。見なくても」 咲夜「分かってるならこの限りの話にしてくれない」 霊「ダメか。じゃあれいむでー、れむくん。れっくん」 咲「……」 霊「むーくん？」

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霊夢くん「むっくん！」 ユラユラ。 咲夜「……」 霊「なにならいいんだよう」 咲「博麗さん」 霊「遠ざかったよ俺たちの距離。さっちゃん……」

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咲夜「そもそもさっちゃんって呼び方私は許した覚えないんだけど」 霊夢くん「でもさっちゃんって呼ぶと返事するじゃん」 咲「博麗さんが、いくらその頭に教え込んでも、改めないからよ」 霊「れいむくんはインコじゃありませんから。繰り返せば覚えるってもんじゃありません」

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咲夜「鳥頭以下じゃない。博麗さん」 霊夢くん「また博麗さんって呼んだ……」 ユラユラユラユラユラユラ。 不満げにユラユラの回数が増える霊夢くん。 霊「でもこれはこれで新鮮でいいかも。あんまり呼ばれないわ、上の名前で」 咲「そうでもないでしょ、博麗の巫女なんだから」

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霊夢くん「そうだっけ」 咲夜「まあ、いつもの宴会のメンツは、名前呼びだわね」 霊「でしょ。だから呼ばれてないよ」 咲「それ以外には呼ばれてるってことでしょ。あなた自身が博麗っていう呼び方が自分と結び付いてないから、ピンと来ないんじゃなくて？」 霊「そんなこともなー……」

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ちょっと考える霊夢くん。 霊夢くん「……どうだろ」 咲夜「興味ない話題なのは分かったわ」 霊「俺が興味あるのはさっちゃんの俺の呼び方だよ」 咲「博麗さんでいいって言ったじゃない」 霊「言ってないよ！　……いや博麗さんもイイとは言いました」

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咲夜「これからよろしくね、博麗さん」 霊夢くん「博麗さんじゃねーし……れいむくんだし……」 ユラッ……ちょっとペースダウンして丸まる霊夢。 ちょっと笑って畳に手をついて、姿勢をくつろげる咲夜さん。 咲「今の呼び方が不満？」 霊「そうじゃないよ。嬉しいよ」

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霊夢くん「ただどんな感じかなって、思ったんだよ」 咲夜「ふうん」 そこでちょっと沈黙があって、ユラユラがとまる霊夢くん 霊「……さっちゃんはさ、」 ぽつりと切り出すようにつぶやく霊夢くん。 霊「俺にさっちゃんって呼ばれるの、嫌い？」 咲「ん？」

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ユラ……ユラ。 ああ、なんだ。 気づく咲夜さん。 最初から遠回しに、それが訊きたかかったのか。 小さく揺れてる霊夢くん。 咲夜「そうねえ……最初は何言ってるのこの人、って思ったわねえ」

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霊夢くん「ですね……」 咲夜「でも、だんだん慣れてきちゃったし。訂正するのに毎回はたくのも、手が疲れちゃうし」 霊夢くん「ですか」 柄にもなくそんなこと気にして若干しょぼくれてるのかと思うと、子供っぽくて可愛くなってくる咲夜さん。

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咲夜「本当にうんざりしてたら、無視するくらいの思い切りはあるわよ、私」 霊夢くん「うーん」 咲「あのね、私……むず痒いのよ、その呼び方。そんな呼び方するのは、あなただけでしょ？　だから、どうしても、そう呼ばれると、」

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どうしても、存在を感じてしまうから。 咲夜「どうしても、霊夢に呼ばれてるって、意識しちゃうのよね」 視線をやわらげる咲夜さん。 霊夢「…………」 どうしても。 どうしたって、傍にいることが、幸せで。 どうしようもなく、ひたすらに、好きだと思えてしまうから。

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咲夜「そうね、なんだか……面映ゆいわ」 霊夢くん「……さっちゃん……」 そう、だとしたら。 自分も、そんな風に霊夢に感じさせても、いいのかもしれない。そう呼ぶだけで、何かが変わるなら。 咲「……なによ」 笑って返す咲夜さん。

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うずくまった霊夢が、ぼそぼそとつぶやく。 霊夢くん「……今の可愛かったから、勃っちゃった」 その後 前転したまま突っ込みでもしたのか、部屋の角でひっくり返って、仰向けのだんごむしのように丸まりかけたままぐったりしている霊夢くんに。 しばらく咲夜さんの博麗さん呼びが続いたという