バリアフリー問題に関する大屋先生のコメント

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Takehiro OHYA @takehiroohya

とりあえずバリアフリー問題についてなにか言いたい人間は、資源制約がない状況で理想的にはどうあるべきかという問題と、一定の制約下で他者に対して何を強制できるのかという問題くらいは区別するべきだと思う。

2013-05-22 22:23:38
Takehiro OHYA @takehiroohya

さらに言うと、ある客の存在が他の客にとって想像上の不快をもたらす場合と(違う人種とかね)現実の不快を生じる場合と(風呂に入っていないホームレス)、危害のリスクをもたらす場合と、実際に危害を生じる場合くらいには分けて議論しないと空転するだけだろうね。

2013-05-22 22:25:06
Takehiro OHYA @takehiroohya

想像上の不快を根拠とする差別待遇は許されないと言いたいが、臭い客には「帰れ」という自由が認められるかもしれない。車椅子でしか移動できない客が災害時のリスク要因になるのは事実なので、それに対応できない施設にまで健常者と同等の対応を求めることはできないだろう。

2013-05-22 22:27:45
Takehiro OHYA @takehiroohya

非常に率直に言えば建物の修正には相当のコストが必要だし、コストでは済まないケースもある(たとえば「京町家を使ったレストラン」をバリアフリーにできるかどうかという問題)。既存不適格はもう仕方がないと諦めたうえで、将来に向けたルール形成を進めるとか、そういう方向しか考えられない

2013-05-22 22:29:32
Takehiro OHYA @takehiroohya

「担いで上がれ」というのは簡単だが、途中で落としたらどうするかという問題もある。それでもやれと国家権力が強制するなら、トラブルに対する免責をあらかじめ組み込んでおくべき。それもなしにただやれと命ずるのは、不幸のくじをひくことを強制しているだけ。本当に不見識だと思う。

2013-05-22 22:32:08
Takehiro OHYA @takehiroohya

念のために言うと、同じ立場に立たされたときに・リスクを承知のうえで「俺は担ぐ」というのは立派なことで、個人的には私もそうありたいと思う。国家権力がそれを国民に強制していいのかという問題。献血に応じるのは立派なことだが、国民の義務として負担させるべきだと思うか、ということ。

2013-05-22 22:33:57