2013年5月26日

福田進一が語る「質より量も大事」

クラシックギター界の重鎮『福田進一』が、プロ・ギタリストを目指す学生に向けて語った練習法についてまとめました。
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福田 進一 @fukushinsanchan

壱)先生、次は何を弾いたら良いでしょうかと尋ねる生徒が多い。「じゃ、ソルを"全曲"やってみ。」と言うと、ほとんどがドン引く。でも、作品63までしかないんだよ。やれば出来るでしょ。沢山のカリキュラムをこなさねば上がっていけないピアノ、ヴァイオリンに比して、ギターの甘さが良くわかる。

2013-05-26 08:13:12
亀井 貴幸 @kamegt

@fukushinsanchan お恥ずかしいことに、私もドン引きした一人ですが、結局ソルやバッハは全部やりました。先生のおっしゃることの意味は当時は理解していませんでしたが、全体を見ないと、一曲の意味も見えないのだろうと漠然と想像していました。

2013-05-26 12:32:32
福田 進一 @fukushinsanchan

弐)僕は18の時、現代ギター版で出ていた作品30までをさらい、その後パリ留学時代にテクラ出版からファクシミリが出た時に全曲を弾き、その赤い表紙がボロボロになったので、さらに後にテクラから黒い本が出た時に買い直した。この話、誰も信じてくれない。他の楽器なら当たり前の話だけど。

2013-05-26 08:13:43
福田 進一 @fukushinsanchan

参)コブレンツの国際コンクールに出るくらいのハイ・レベルなヨーロッパの若者でも、ソルやジュリアーニは大曲難曲しか経験ないと平気で言う。エチュードや小品集などの下積みが無く、いきなり結論なのだ。古典期のギター曲はレベル低いからパスと教える教師はヨーロッパでも多い。困ったものだ。

2013-05-26 08:14:17
kimi-hauser644 @kiminote2009

@fukushinsanchan @kenjiito172 コンクールで優勝すればいいのであれば、それでいいと思う。

2013-05-26 12:55:14
福田 進一 @fukushinsanchan

肆)ソルに限らず、プロ・ギタリストを目指す学生なら一応なんでも「全部」勉強する気概があっても良いのではないか。古典期の重要なソナタは全作曲家を合わせても10曲もないのだから。ギターコンチェルトなら全曲覚える気持ちでも良い。だって、これがピアノなら、モーツァルトだけで27曲だよ。

2013-05-26 08:15:08
福田 進一 @fukushinsanchan

伍)バッハのリュート組曲は4つしかないのだから、二十歳前には一通り目を通せ、ソルのソナタも4つしかないのだから出来るはずだ。こんなことを言うと生徒は辞めてしまう。少子化の折、どんどんハードルは低くなる。現在のヨーロッパの音楽院も同じ。内容は僕の居た頃より随分楽になっているのだ。

2013-05-26 08:16:32
福田 進一 @fukushinsanchan

陸)このような「量をこなす」勉強法は「質を求める」向きには敬遠されがちだ。が、質を求めて一曲に時間をかけ過ぎるのは、案外良い怠けの口実になっている。曲を長い時間弾きこめば、自然と味が出る、深くなるという考えは幻想に近い。音楽表現がマンネリ化する。次を求めなければ深くはならない。

2013-05-26 08:18:40
福田 進一 @fukushinsanchan

質)と言うわけで以上、脳学者の茂木さんを真似て、初めて「ギター連続ツイート」に挑戦してみました。やっぱり大変だなあ。6〜7回が限界だし、毎日は絶対無理ですね。 第1回は、最近の学生の軟弱さ甘さに辟易し、「質より量も大事」と、少し辛口に書いてみました。 いかがでしょうか?

2013-05-26 08:20:14
ぱおんさばねこ @hinatabokkoneko

@fukushinsanchan はじめまして。すべての学ぶことに共通するお話だと思います。ギターは初心者ですが、たいへん参考になりました。また、こういう内容を読ませていただけたらうれしいです。

2013-05-26 08:35:44
福田 進一 @fukushinsanchan

なるほどなあ〜 "@Ichosann: @fukushinsanchan 1950年代の我々にはあたりまえ、なんですね。振り返ってすべての基礎から学習なんて、今の時代には時間が足りないんじゃないかい。薄っぺらいなんて思ったらあかんようです。笑。"

2013-05-26 08:53:53