ハサン論文検討会
- NanaTodaka
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ハサンの論文をツイッター上で読んでいきます。 http://ow.ly/2F1eA #egengo
2010-09-16 13:52:09#egengo で検索すると @berutak さんのこのツイート http://bit.ly/albG0c が引っかからないんですけど、なんでかな。ハッシュタグの前のスペースは半角でないといけないのかしら?
2010-09-16 14:22:22あら、どうもそうみたいですね。やり直します。RT @friendsroots: #egengo で検索すると @berutak さんのこのツイート http://bit.ly/albG0c が引っかからないんですけど*ハッシュタグの前のスペースは半角でないといけないのかしら?
2010-09-16 14:25:18段落1-1続き。 社会言語学の社会的意味概念が問題なのは、ある種の言語変異を不可視化するからで、特に、日常生活での言語の使用法、特に人間関係の創出、維持、変容に関わるふるまいを見えなくするからである。 #egengo
2010-09-16 14:26:03この段落には書かれていないが、言語変異をもっと広くとらえて意味的なものも包含するようにする、それによって階級による言語の変異を問題にするというのが論文の意図だろう。 #egengo
2010-09-16 14:26:26段落1-2では節ごとの概要が述べられている。 2節は学説史、3節は機能主義言語学の立場から言語とコミュニケーションの関係を説明、4節では社会的意味という概念を再検討、5節では言語変異についての実証研究の結果を議論する。 #egengo
2010-09-16 14:27:14「1序論」の段落1で論文の大意が述べられている。整理すると、、 本論文は「言語」と「コミュニケーション」の関係を問うことから始められる。関係の問い直しが「社会的意味」の概念にとってもつ含意を考える。社会的意味という概念が問題なのは、あらゆる意味は社会的だからだ。 #egengo
2010-09-16 14:31:50@berutaki まとめをありがとうございます。(ちょっと別のことをしているので、コメントがあれば、他の方から出してもらってかまいません。)@NanaTodaka @friendsroots
2010-09-16 16:39:02すみません、ちょっと自信がないので2点ほど確認させてください。段落1-1の下から6行目のwhoseは「certain ~valiation」にかかっていて、「ある種の言語変異のイデオロギー的権力は不可視でゆるぎない状態を許されている」という感じでしょうか。 #egengo
2010-09-16 16:53:34@NanaTodaka そうです。従来の社会言語学で扱うことのできる言語変異とは別に、意味的な言語変異があってそれがもつイデオロギー的力をみないといけない。しかし従来の社会言語学ではそれがみえなくなっているという趣旨です。2節のLabov批判で詳しく議論されます #egengo
2010-09-16 17:01:19段落1-1下から3行目の「acts」の主語「it」が指すのは「language」で「人間関係の創出、維持、変容に関して言語がどのようにふるまうか(はたらくか、作用するか)」という読みであっているでしょうか? #egengo
2010-09-16 17:01:222-1~4段落は主としてソシュール言語学の話。言語とコミュニケーションの区別はソシュールのラングとパロールの区別に由来するということ。両者の区別の必要性は後の言語学者によっても認められたが、同時に多くの論者は両者の関係性を明らかにすることも重要だと考えていたこと。 #egengo
2010-09-17 15:29:412-5段落。特にヨーロッパの言語学では、言語とコミュニケーションの非分離性が常に問題になり、Mathesius, Hjelmslev, and Firthらによって探求が進められた。ところが、チョムスキー言語学の米での台頭によりこの問題設定は忘却される、と。 #egengo
2010-09-17 15:32:442-6~9段落はチョムスキーについて。大意としては、チョムスキーは言語とコミュニケーションを完全に切り離し言語を非社会的なものと考えていたので、ソシュールより一貫はしているが経験的妥当性を欠くということが述べられる。 #egengo
2010-09-17 15:35:482-10からはラボフ批判でこれは少し重要。ラボフの社会言語学はソシュール、チョムスキー双方の言語学を批判した。ハサンは批判の論点を、1言語の同質性を仮定していること、2コミュニケーションから切り離して言語を論じていること、の2点にまとめている。 #egengo
2010-09-17 15:38:242-10続き。ラボフが何をしたかというと、言語の「秩序だった多様性」の発見と「過去を説明するための現在の利用」という方法を提唱したということ。そして方法論としては、実際の言語使用の場面での言語をデータとすることを始めたのが重要であるとされる。 #egengo
2010-09-17 15:39:232-11からはラボフ批判。ラボフの議論はいまだ不十分である。なぜなら、それは通時態を共時態におきかえただけであり、社会言語学的変異を表層的現象に限定したまったからだ、ということ。 #egengo
2010-09-17 15:40:252-12, 13は批判の具体的な展開。まず、言語変化の研究を項目変化に限定してしまったことが誤りであるとのこと。項目変化というのは、母音や子音などの個別的変化のことでこれをハサンは原子論的変化と呼んでいる。 #egengo
2010-09-17 15:42:312-14 共時変異と通時変化は同じ現象の二側面だというラボフの洞察の重要性はハサンは認める。だが、問題は社会的意味の概念にあるという。特にラボフの議論では、共時的変異は社会的意味だけに関わり指示的意味は変異しないとされている。が、それはまずい。 #egengo
2010-09-17 15:54:242-14続き。なぜまずいかというと、そのような限定的な考え方をするならば、われわれは通時的な意味変化を説明できなくなってしまうからだというのがハサンの議論。 #egengo
2010-09-17 15:55:112-15 結局、(おそらくラボフを含む)ソシュール以来の言語学は独話的なのでよろしくないということ。独話的というのは、ラングとパロールが因果的決定の関係におかれるということ。 #egengo
2010-09-17 15:57:00