ハサン論文検討会
- NanaTodaka
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2-16 ハサンは言語とコミュニケーションを同時に研究するためには、「対話的」視点をとるべきとする。つまり、「言語をコミュニケーションの土台となるシステムとしてみると同時にコミュニケーションをシステムを生み出す推進力としてみなければならない」、とのこと。 #egengo
2010-09-17 15:58:03以上が2節の内容です。学説を綿密に検討するというより自己の理論を流れに位置づけるという作業ですね。解釈の細かい当否を論じても仕方がなさそうです。3節以降が本論ですね。 #egengo
2010-09-17 15:59:19@berutaki 2節のまとめありがとうございます! 言語学さっぱりなので、おかげさまで大変理解しやすくなりました。明日の研究会から戻ったら本格的に参加します。 #egengo
2010-09-17 16:53:54#egengo ここでハサンがしていること、瀧川さんの説明では「自己の理論を流れに位置づける」ことにとって重要なのは (1)ラボフによるソシュール的、チョムスキー的考えへの批判は正しい (2)しかしラボフには足りない点がある の二つだと思うので、この二点について確認。
2010-09-19 10:38:31#egengo (1)の要点は82頁第4段落 「文の適格性に対する直観がなぜひとつの言語の歴史的段階において変化するのかを説明できない言語学はダメな言語学だ」 という点でよいでしょうか。
2010-09-19 10:38:41#egengo (2)の要点は84頁第3段落 「言語は非社会的で恣意的なシステムであるという基本的過程を受け入れていることで、言語とコミュニケーションの相互依存関係を研究する一貫した枠組を提示できていない」 という点でよいでしょうか。
2010-09-19 10:38:51#egengo 「言語の同質性」っていうのは、ラングとパロールあるいはコンピテンスとパフォーマンスを区別した上で、前者は歴史的文化的に変化しない、という考えのこと?
2010-09-19 10:41:44×基本的過程→○基本的仮定 RT @friendsroots: #egengo (2)の要点は84頁第3段落 「言語は非社会的で恣意的なシステムであるという基本的過程を受け入れている*
2010-09-19 10:43:12@friendsroots そうです。直前の文にある共時的変異と通時的変化の説明ができない言語学はだめだということですね。ただしこれはチョムスキー理論の経験的非妥当性に限定された言明のようにも受け取れます。少しあいまいですが。 #egengo
2010-09-19 12:20:13@friendsroots これもそうです。具体的な批判は2-11~14にあるとおりです。ということはハサンがどのようにして言語の社会性、非恣意性を概念化しているのかというのが読解の最大のポイントになりそうです。 #egengo
2010-09-19 12:22:18@friendsroots たぶんそうだと思うのですが、はっきりした定義はありませんね。元は"orderly heterogeneity"とセットになったラボフの言い回しなのかもしれません。要調査ですね。 #egengo
2010-09-19 12:23:30限牛されているラボフらの論文は本にもなっているようですね。 "Empirical foundations for a theory of language change" http://ow.ly/2GnIb #egengo
2010-09-19 12:36:03@berutaki ありがとうございます。「チョムスキー理論の経験的非妥当性」っていうのはちょっとピンときていないとこではあるのですが。チョムスキー理論的には経験的に観察できるものは全部パフォーマンスのほうでないのかしら。「直観」は違うのかな。よくわかりませんが。 #egengo
2010-09-19 14:32:32@friendsroots (1)の要点は82頁第4段落「文の適格性に対する直観がなぜひとつの言語の歴史的段階において変化するのかを説明できない言語学はダメな言語学だ」 の場所が分かりません。下から何行目でしょう?
2010-09-20 03:55:05@igamoto "As I see it, ..."から始まる段落の5行目"A linguistics that cannot explain why..."の文ですよ。
2010-09-20 03:58:30@igamoto (2)のほうは84頁"Ironically, we do not need to..."から始まる段落の8行目"its acceptance of some of the basic assumptions of..."という文ね。
2010-09-20 04:04:01@friendsroots は、おきてたとは!ともあれ、ありがと。人の振り見てわがふり直せということで、そろそろ寝るか・・・。
2010-09-20 04:08:53質問です。「2-11からのラボフ批判:通時態を共時態におきかえただけ」は、「過去を説明するために現在を使うやり方を例示した」(83頁1行目)「共時態によって通時態をなす」(同20行目、下から8行目)あたりでしょうか。 #egengo
2010-09-20 18:43:32あと同じところでもう一つ。「共時態のバリエーション」は、具体的にはどういうことなんでしょう。デパートの店員が子音の使い方とかを色々使い分けていた、というバリエーションなのか、あるいは、同じ時代でも、地域や階層によってバリエーションがあるということなのか。#egengo
2010-09-20 18:52:20@igamoto これはもうちょっと丁寧に書くと、通時態についての研究を、共時態の研究でもって代用しようとしたということです。"studies of diachrony via synchrony"という表現もされています。 #egengo
2010-09-20 21:00:02@igamoto 正確なことはラボフの研究に当たらないと分からないですが、文脈からして後者じゃないかと推測します(例えば地域による変異から通時的変化を読み取るなど)。前者のような研究をラボフ自体がしていたかどうかは調べてみないとちょっと分からないです。 #egengo
2010-09-20 21:02:38@friendsroots 確かにこの点は私もよくわかりません。たぶんコンピテンス自体が変異すると考えない限り経験的な言語変異は説明できないはずだという含みがハサンの批判にはあると思うのですが、この議論をチョムスキー派が認めるとは思えませんね。 #egengo
2010-09-20 21:06:00