茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第964回「奇跡のリンゴに、期待を込めて」
- toshihiro36
- 5706
- 0
- 11
- 10
きき(1)昨日、あるアサカルのあとの飲み会のときに、ある人に電話した。そしたら、明るい声で出て、「あああ、茂木さん!」と言った。それで、私が、「いよいよ明日ですねえ」と言うと、「そうなんですよ! 茂木さん。あはははは」とあいかわらず太陽のように明るいその声。
2013-06-08 08:28:17きき(2)電話の主は、木村秋則さん。「奇跡のりんご」と呼ばれる、無農薬、無肥料でのりんご栽培に世界で初めて成功した人だ。木村さんとは、『プロフェッショナル 仕事の流儀』のスタジオでお会いした。以来、親しくさせていただいている。 http://t.co/92lWuDeOxG
2013-06-08 08:30:46きき(3)その、木村秋則さんの人生の実話に基づく映画『奇跡のリンゴ』http://t.co/tT7rzuOWmj が、いよいよ本日、東宝系で公開される。そのお祝いと、リンゴを送っていただいたお礼をかねて、木村秋則さんにお電話差し上げたのである。木村さん、相変わらず太陽のよう。
2013-06-08 08:32:22きき(4)木村さんが、リンゴの無農薬、無肥料栽培に成功するまでの劇的な人生は、番組や、石川拓治さんの著書『奇跡のリンゴ』(幻冬舎文庫)でも描かれているところだが、追い詰められ、絶望し、ついには死を覚悟したその瞬間に栽培に向けた「ヒント」が得られる、そのプロセスは感動的だ。
2013-06-08 08:34:59きき(5)木村秋則さんには、歯が一本もない。口の中まで自然農法。生活が困窮する中でキャバレーの呼び込みのバイトをしていて、地元のヤクザさんに殴られてのがきっかけで全部なくなってしまった。今回、映画の役作りで阿部サダオさんも歯を抜くことを検討したが、やめたそうだ。(ヨカッタ)。
2013-06-08 08:36:58きき(6)苦しいこと、つらいことを経験した方が、何かのきっかけで人生が反転すると、信じられないくらい明るく、前向きの人になる。木村秋則さんを見ていると、そんな真実を教えられる。歯が一本もないその口、顔から、太陽そのものが顔をのぞかせている、そんな感じすらするのだ。
2013-06-08 08:38:09きき(7)映画『奇跡のリンゴ』は、完成以来、何度か試写会のお誘いなどを受けているのだが、どうしても都合が合わず行けなかった。だから、ぼくは、どんな仕上がりの作品になっているのかわからない。だけど、公式サイトにある予告編を見ると、胸に迫ってくる何かがあるのも確かだ。
2013-06-08 08:39:33きき(8)いつになってしまうかわからないけど、今日公開されたら、できるだけ早く、『奇跡のリンゴ』を劇場に見に行きたいと思う。ぼくが人生で出会ったさまざまな人の中でも、かけがえのないとびっきりの木村秋則さんと、そのご家族の物語がどう描かれて居るのか、楽しみで仕方がない。
2013-06-08 08:40:50きき(9)それにしても、木村さんが栽培に成功した果物が「リンゴ」だとは、なんという符合だろう。アダムが知恵を得た食べもの。ニュートンが万有引力を発見したきっかけ。そして、ビートルズ、スティーヴ・ジョブズ。人類の叡智を象徴する「リンゴ」がまた、大切な何かを教えにきてくれた気がする。
2013-06-08 08:42:03