「テスト観点とはテスト対象とテスト目的のペアであるという認識が広まっている」のであれば、困ったことだと思う

「テスト観点」とは何か? にしやすはる先生が質問に丁寧に回答しています。
28
前へ 1 2 ・・ 7 次へ
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

この解釈を取るのであれば、境界値という曖昧なテスト観点よりも、むしろ「比較演算子のミス」をテスト観点として挙げた方が、モデリングが分かりやすくなります。ですのでNGTでは「境界値はテスト観点じゃないよ」という教え方をしています。

2013-06-14 07:19:23
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

エキスパートの皆さんがモヤモヤしないように正確に表現するならば「境界値そのものじゃなくて、境界値で狙っているバグのパターンを直接テスト観点として挙げましょう。何のバグを狙ってもいない境界値は、単なる同値クラスのカバレッジ基準ないし値ですから、テスト観点ではありません」となります。

2013-06-14 07:21:12
鈴木三紀夫 @mkoszk

境界値は観点じゃなくても、境界は観点だと思う。RT @YasuharuNishi: …同値クラスは(末端の)テスト観点ですが、境界値はテスト観点ではありません。境界値は、あるテスト観点のカバレッジ基準、もしくは選ばれた値そのものに過ぎないからです。…

2013-06-14 07:21:55
鈴木三紀夫 @mkoszk

10年前は少なかった。同値分割と境界値分析の関連を質問すると答えられない講師が多数いた。 RT @YasuharuNishi: テスト技法のセミナーを想像してみましょう。私の基礎コースもそうですが、同値分割の後に境界値分析を扱い、両者は関連があると教えることが多いですね。

2013-06-14 07:24:26
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

意地悪漢字も同様です。意地悪漢字が狙っているバグのパターンを直接テスト観点として挙げる方が、モデリングとして分かりやすくなります。

2013-06-14 07:24:33
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

ただそれが難しいことも多々あるので、最終的にテスト観点に残さない前提で、他のテスト観点と組み合わせて考えるヒントとして、境界値や意地悪漢字が初期のテスト観点図に出てくる方がモデリングしやすい、ということであれば、別に構わないと思います。私もそうすることがあります。

2013-06-14 07:25:10
あきやま🍠 @akiyama924

@YasuharuNishi ということは、HAYST法の因子はテスト観点ではなく、因子を見つける(選ぶ)時に使った知識が観点ということであっていますか?

2013-06-14 07:28:30
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

あ、まだ疑問があったか、テスト技法はテスト観点じゃない、というやつね。

2013-06-14 07:28:40
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

NGTでは、テスト技法はテスト観点じゃないという説明をしています。それは、テスト技法というのが何を意味しているか、に依存した説明です。より正確に言うと、一般的にテスト技法という用語が含んでいるものは、単純にテスト観点になるわけじゃないよ、という意味です。ヒントにはなります。

2013-06-14 07:29:43
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

一般にテスト技法というのは、2つの工程をいっしょに行います。テスト要求分析すなわちテスト観点の特定と、テスト詳細設計すなわちテストデータの特定です。ただ面倒なのは、片方しかやらないテスト技法もある点です。

2013-06-14 07:32:17
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

例えば境界値分析は両方やりますし、同値分割はテスト要求分析が主です。制御パステストはテスト詳細設計が主です。

2013-06-14 07:33:40
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

テスト観点を挙げる時にヒントとなるのは、制御パステストのようにテスト詳細設計を主に行う技法です。なぜなら、テスト詳細設計を行うためにテスト観点を特定しているからです。テスト技法をテスト観点にすると、そのテスト技法で特定しているテスト観点を挙げていることになります。

2013-06-14 07:35:16
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

ただall-pair法のように、テスト詳細設計を主に行うのにテスト観点を特定していないテスト技法もありますから、そう一筋縄ではいきません。ですのでNGTでは、テスト技法はテスト観点を挙げる際のヒントにはなるけれど、直接テスト観点にすべきではない、と説明しています。

2013-06-14 07:36:40
なのっち @nanhibi

@yumotsuyo @akiyama924 @YasuharuNishi ゆもつよメソッドのテスト観点は、各テストカテゴリに属するメンバーや、マトリクスの交点に○をつけた時に想像したwhat(何をテストするか?)だと思っています。

2013-06-14 07:37:02
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

一般に、NGTを教わるテストのモデラーはここまでテスト技法について考察しているわけではありませんので、ここまで詳しく説明するとかえって混乱を招くと予想されます。

2013-06-14 07:37:35
seki at druby.org @m_seki

@YasuharuNishi 再帰的定義っぽいけど直感とは合ってるような気がする。でもなんでテスト観点って言葉を導入するんですか?狙ったバグよりもやり方(技法?ツール?方法論?)に気持ちの比重をおきがちだから?

2013-06-14 07:39:08
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

要するに「テスト技法」という用語は、テスト要求分析とテスト詳細設計が分離されてなかった時代につくられた用語なので、テスト観点の特定とテストデータの導出の切り分けが難しい用語なのです。それが本件の原因。これは29119-4でテスト条件の粒度がずいぶん変わることからも分かります。

2013-06-14 07:39:08
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

ですから29119-4に対して日本からは「テスト条件の粒度が異なっている」というコメントが出ますが、テストで博士号を取ったと自慢しているエディターさん達はそのことに気付かないし、その本質も理解できていないわけです。

2013-06-14 07:40:12
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

何を網羅したいか、と、どう網羅するか、を分離したいからです。比重を置きたいのは前者です。 RT @m_seki: …でもなんでテスト観点って言葉を導入するんですか?狙ったバグよりもやり方(技法?ツール?方法論?)に気持ちの比重をおきがちだから?

2013-06-14 07:42:18
あきやま🍠 @akiyama924

@YasuharuNishi そういう背景はとても勉強になります。 もう一つもやっとしているのは「テスト対象」です。テスト対象がテスト観点なのでしょうか?それともテスト対象の分割の仕方(切り口)の知恵がテスト観点なのでしょうか?

2013-06-14 07:47:49
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

テスト観点という妙ちくりんな言葉を導入した理由は、他にもあります。テスト観点は、テスト目的と呼ぶこともできるでしょう。しかしテスト“の"目的というと、バグを予防することだ、みたいな位置づけもあるわけです。混乱しやすい。それを避けるには、テスト目的という言葉を使わない方がいい。

2013-06-14 07:48:39
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

ある人にとっては、テスト観点はテスト条件に見えます。テスト環境に見える人も、期待結果に見える人も、品質特性に見える人も、テスト対象に見える人も、開発成果物に見える人も、いろいろいます。

2013-06-14 07:50:01
前へ 1 2 ・・ 7 次へ