堕落した若者にスパルタ教育を(棒読み)
スパルタは、好んで軍国となったのではない。彼らは取り残された人々だったのである。他人を隷属させておくために、自分たちをも凍りついた過去に隷属させてしまった、そんな人々のやり方をわざわざ模倣する必要が、どこにあるのだろうか?
2013-06-15 20:17:51少し前に実際にあった会話。 「国土を守るために、今この国に必要なのはスパルタ式の教育だ!」 「ところでその国防に最適な教育してたスパルタって国、今どこにあんの?」
2013-06-15 20:22:40まー有坂さんの説明を聞くまでもなく、「スパルタ教育」がいいものなら、古代ギリシア全体で行われていたはずだよね。思うに(スパルタ以外の都市からの)ある種の蔑称だったのでは?
2013-06-15 20:23:18まあスパルタ教育と同じ口で武士道とか語りだす輩は、自国の侍の歴史もロクにご存じない手合いが多いので、仕方ないですわいな。牽強付会、我田引水のネタでしかないわけですし。
2013-06-15 20:24:11詰め込みの厳しい教育=スパルタ っていうぬるぅい認識でもええやん… わかりやすい記号みたいなもんになっちゃってんだよきっと。 古代スパルタの事を知らんまま使ってたから勉強になりましたけどもw
2013-06-15 20:24:32「スパルタで行かなきゃダメだ」って人も「スパルタなんてとんでもない」って人も、 どっちも古代スパルタの事なんかしらんと思うけどなw
2013-06-15 20:26:11「暴力と極限状態が人間性を高める」という思想は< 超人たちが365日24時間殺し合いをして自らを高めている、ユンガーの(色々な意味で)夢見た世界。まあ、我こそは超人であるという意識の高い方は、行ってみられればよろしいのではないかと。
2013-06-15 20:36:34だから、国制と同じくらいに古い戦い方、つまり個人の勇気と献身、団結心に頼る単純な重装歩兵戦の時代にはスパルタ軍は天下無敵の強さだが、騎兵だの軽装歩兵だの、包囲だの間接的アプローチだの、戦争がだんだんと洗練された時代になると、途端に脆さを露呈してしまう。
2013-06-15 20:42:39それでも、ヘレニズム時代まで独立を保ち続けていられたのはたいしたものだが、陳腐化した制度を現実的に改革しようとしたアギスをとクレオメネスの試みは、中途半端に失敗した。
2013-06-15 20:48:54最後の最後に、有能で野心的な指導者ナビスが現われ、既に地域大国の地位さえ滑り落ちかかっているスパルタをかつての栄光に向けて奮い立たせるが、歴史の教科書の片隅に載るほどの影響さえヘレニズム世界に与えることすらできず、彼の死と共にこの国の歴史は終わる。
2013-06-15 20:54:46ちなみに、ナビスが自ら編成し、指揮した最後のスパルタ軍は傭兵軍でした。 「スパルタ教育」を論じるなら、ことの結末まできちんと見なければならない。
2013-06-15 21:05:42