![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
大井浩明 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 ピアノ独奏版 全曲ツィクルス2013
-
CafeMontage
- 9818
- 0
- 2
- 57
どうしてこんなに予約がこないの
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
全部で16曲あるベートーヴェンの弦楽四重奏曲。歴代の音楽家、文化人、哲学者、そのほかの知識人が揃いも揃って、人類の持ちうる至高の名作、といわれるこれらの作品。でも、実際に好んで聴く人といえば本当にごく少数、というのはどういうわけなのか。
2013-06-09 20:23:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
(ベートーヴェン晩年の弦楽四重奏曲について)“中国語のように不可解である。” ―フーゴー・ヴォルフ
2013-06-15 12:26:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
一番分かりやすい理由を挙げるとそれは、難しいから、という一言に尽きる。美しいものは分かりやすい、というのが芸術のいいところであるはずなのに、その至高の名作が難しいというのはどういうことか。難しい、のはもっと言えば演奏するのが難しいということ。
2013-06-09 20:23:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
演奏が難しいので、それらを美しく分かりやすいものとして鑑賞する機会も少なくなった結果がこの不人気なのだとすれば、問題点はおのずと明らかになってくる。
2013-06-09 20:24:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
弦楽四重奏は、その名のとおり弦楽器奏者が4人集まらないと演奏できない。そしてその4人の演奏家がそれぞれ優れているとうだけではなく、4人がどれだけ同じ意識をもって演奏できるかどうかが、聴く人にとっての美しさと分かりやすさに直結する。
2013-06-09 20:24:06![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ベートーヴェンの弦楽四重奏は、今でこそ不人気だけれど、19世紀終わりから20世紀の中頃までは人気があったジャンルで、やっぱりその時代にはそうした資質を備えた4人組がたくさんいたのである。じゃあ、いまはなぜそうでないのか。
2013-06-09 20:24:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
4人が同じ意識を持つといっても、じゃあその意識はどこに照準を合わせればいいのか。昔の弦楽四重奏には必ずリーダーとなる人がはっきりと存在して、その人にあわせて他の演奏者も演奏するということが普通に行われていた。みんなある程度の自由はあっても、あくまでリーダーが基準。
2013-06-09 20:24:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ところが、いまは個性尊重、そして譲りあいの精神でみんな生きているので、なんとなく一緒にがんばろうよ、ということになる。それでは理想の弦楽四重奏は出来ない。ましてや、至高の名作といわれるベートーヴェンの弦楽四重奏曲においてをや、ということ。
2013-06-09 20:24:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
で、大井浩明氏は考えた。今の世の中の風潮に逆らうことなく、ベートーヴェンの弦楽四重奏を美しく、分かりやすく味わうには一人で演奏するしかない。なるほど。というわけで今月からスタートするのが、「ベートーヴェン弦楽四重奏曲 ピアノ独奏版全曲演奏」という演奏会のシリーズです。
2013-06-09 20:24:28ピンとこないらしい
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ベートーヴェン:弦楽四重奏 ピアノ独奏版全曲ツィクルス2013 http://t.co/1rx2seZMYb ピアノ独奏:大井浩明 来週・6月19日(水)20時からスタートです! http://t.co/7DNSitUNxU
2013-06-10 12:59:17![](https://pbs.twimg.com/media/BL6ICZ0CQAABUcj.jpg:medium)
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【気がつけばもう来週】 ベートーヴェン:弦楽四重奏 ピアノ独奏版全曲ツィクルス2013 http://t.co/1rx2seZMYb ピアノ独奏:大井浩明 来週・6月19日(水)20時からスタートです! http://t.co/7DNSitUNxU
2013-06-11 19:04:45![](https://pbs.twimg.com/media/BL6ICZ0CQAABUcj.jpg:medium)
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「Beethoven now is a surprise, as acceptable to the ear as a cowbell.(ベートーヴェンはいまや一つの驚きであり、カウベルと同じように受け入れる事が出来る)」(ジョン・ケージ)
2013-06-04 23:59:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
先日、弦楽四重奏のことを勢いで書いて、それではベートーヴェンとはなんぞや、ということになるのだけれど。一言でいえば、音楽芸術における最高のモダニスト、ということでいいのではないか。
2013-06-16 22:35:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
モダニストといえば、19世紀の終わりから20世紀にかけて先鋭的な活動を行った芸術家たちのことを思うけれども、ベートーヴェンはそれをあの時代にたったひとり、それこそ独走状態で行っていた人。
2013-06-16 22:36:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ベートーヴェンにおいては、これを聴いたあとに何かやることが残っているだろうか、というほどの深遠な音響世界の奥にさえ、ペロリとぶら下がった舌が見え隠れする。フランス近代におけるニヒリストの最高峰たるサティさえも、まったくよせつけないほど。
2013-06-16 22:36:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ベートーヴェンの音楽の中に、たった一つの真実を見出そうと血眼の人は、絶えずベートーヴェン自身の嘲笑の的になる。弦楽四重奏曲はそんな怪物が一生にわたって、そのモダニズムを後退させることなく書き続けた音楽。結末を知るには始まりを知らなくてはいけない。
2013-06-16 22:36:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
と、いうわけで今週の水曜日なのです。1800年ちょうどに作曲された、神秘の森への入口。ベートーヴェンなど、どこでも聴けるじゃないか、と思ったらそうでもないですよ、というカフェモンタージュでの1時間。恐らく一生に一度の体験です。是非! http://t.co/Yfh69KxSBK
2013-06-16 22:36:55![](https://pbs.twimg.com/media/BM4puUvCAAEvqTT.jpg:medium)
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#みんなベートーヴェンのこともわすれないで 明後日6/19(水)からです…! http://t.co/MZtxnbmNBn
2013-06-17 22:31:03![](https://pbs.twimg.com/media/BM9x-LwCEAEurWo.jpg:medium)
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【明 日 で す !】 ベートーヴェン:弦楽四重奏ピアノ独奏版全曲ツィクルス2013 http://t.co/1rx2seZMYb ピアノ独奏:大井浩明 明日・6/19(水)20時からスタートです! 関連ツイートまとめてみました → http://t.co/HZiQxDVdCm
2013-06-18 22:32:33