onodekita ‏による、なだ いなだ のオマージュ

onodekita ‏による、なだ いなだ のオマージュです。
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onodekita @onodekita

好きな精神科医だったのに・・そうか、そんなお年だったんだ。。 QT @komatsunotsuma: @onodekita 作家のなだいなだ氏が死去 83歳 http://t.co/nA4hZXEPTq

2013-06-09 18:09:20
onodekita @onodekita

なだ いなだ2「すると、先生は「やぶ医者でいいのだ。やぶ医者の極意を授けてあげよう。患者を見たら、なに病かを診断しようと思うな。患者には3種類しかいないのだ。「放っておいたら死ぬのと、放っておいても治ってしまうのと、放っておいても治りもしない死にもしない」この3種類しかいない」

2013-06-09 18:28:58
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なだ いなだ3「すると、先生は「3種類の見分けがつけば大丈夫。放っておいたら死にそうなのは、自分で診ないで、偉い先生のところへ送ってしまえ。これはとても大切なことで、偉い先生というのは、難しくて放っておくと死にそうな人を診るためにいるのだから、送るのは当然だ。」

2013-06-09 18:29:25
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なだ いなだ4「すると、先生は「そのかわり、偉い先生のところに、腹下しだとか、食べ過ぎだとか、飲みすぎだとか、かぜひきだとか、そういう放っておいても死なないような人が行って先生の仕事の邪魔をしないようにすることが、やぶ医者の大切な仕事なのだ。」とおっしゃいました。」

2013-06-09 18:30:09
onodekita @onodekita

なだ いなだ5「すると、先生は「。「わかりました。しかし、放っておいても治りもしない、死にもしないのはどうしたらいいのでしょうか。」「放っとけ、治らなくても心配するな。その人が何遍も通ってくるから、おまえの生活が成り立つと思え」そう言われ、」

2013-06-09 18:30:38
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なだ いなだ6「放っておいて治ることも少ないけれども、死ぬことも少ない、精神科医になりました。」

2013-06-09 18:31:10
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なだ いなだ7「 私はやぶ医者の極意とか言っていますが、名医ばっかりのほうがいいのではないか、と考えることも無いわけではありませんでした。しかし、そのように迷いながら生きているうちに、「アルコール中毒」というのを専門にするようになりました。」

2013-06-09 18:32:33
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なだ いなだ8「時、専門の病棟が日本で初めて久里浜に建ったのですが、アルコール中毒はみんなから嫌われていました。医者からも嫌われていましたので誰も行き手がありませんでした。事情があって私がそこへ行くことになったのですが、私も嫌でしたので、」

2013-06-09 18:32:59
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なだ いなだ9「教授に「アル中の勉強はしてこなかったし、今まで診てきた患者も治った試しが無い」と言いました。教授は「大丈夫だ、アル中は俺にも治せない、治せないのは誰でも知っていることだから安心していい」というのです。」

2013-06-09 18:33:18
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なだ いなだ10「それで仕方なしにそこへ行って「教授でも治せない病気なのだから私はもう何もしなくていい、何をやったって駄目なのなら、逃がしてやるのが一番いい」という事になりました。当時精神病院の患者さんたちは、皆鍵をかけて閉じ込めることになっていたのですが、」

2013-06-09 18:33:46
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なだ いなだ11「「この病院は逃げられるよ。逃げていいよ。夜だって開いてるよ」と患者さんに教えました。 ところが逃げないので「お金を持たせないから逃げないんだろう」というのでお金まで持たせました。当時の病院で、お金まで持たせたのは私のところが初めてでした。」

2013-06-09 18:34:26
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なだ いなだ12「いつまでも居られても困るので、3ヶ月以上は入院させないということにし、3ヶ月過ぎるとみんな出ていってもらうことにしました。すると、不思議なことに3ヶ月きちんと逃げ出さず居る人がほとんどでした。」

2013-06-09 18:34:46
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なだ いなだ13「なかには、他の病院に5個所も入院させられ、5個所とも窓から退院したという人が、「生まれて初めて玄関から退院いたします」と挨拶して帰ったりしました。「なぜ、逃げなかったのか」と聞くと、「こんな良い病院は日本でここしかない。」

2013-06-09 18:35:12
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なだ いなだ14「ここを逃げたら、また鍵のかかる病院にぶちこまれる。また入院するなら、ここがいいから逃げなかった。3ヶ月我慢すればいいのですから。」と言いました。」

2013-06-09 18:35:33
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なだ いなだ15「また、東大教授に診てもらっても酒が止まらず私たちのところで治った人もいました。そこで理由を聞いてみると、「東大教授は偉い人なので、この人の言うとおりにすれば治ると思ったのだけれど、治らなかった。ここに来て初めてわかった。」

2013-06-09 18:36:48
onodekita @onodekita

なだ いなだ16「自分がしっかりしなくてはならない。先生の顔を見ているうちにそれがわかりました」と言いました。よっぽど私が頼りなく見えたのでしょう。そのとき、「患者が自分にあった医者を選ぶべきなのだ。」と私は思いました。」

2013-06-09 18:37:20
onodekita @onodekita

なだ いなだ17「患者によっては、東大教授が良い場合もあり、私が良い場合もあるのです。 教育も同じだと思います。病気でも一人一人診察して、一人一人にあった薬を処方をするように、それぞれの人にあった教育をすべきなのに、同じ教育を全員にして、平均をとり、」

2013-06-09 18:38:12
onodekita @onodekita

なだ いなだ18「それにあわない人がいると尻を叩くばかりだったのではないでしょうか。今の教育はずっとそれを推し進めて来て、今でもまだ続いています。」

2013-06-09 18:38:38
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なだ いなだ19「一方、私たちがやっている仕事は何かというと、そのような子どもの育て方の中で何か間違っていたことがあって、それが人生を生きていく中で問題になったために私たちのところにやって来るということなのです。」

2013-06-09 18:39:08
onodekita @onodekita

なだ いなだ20「最近「EQが問題なのだ」とよく言われますが、今までは知識を詰め込む事ばかりを考えていました。しかし、人格的に成熟すること、つまり一人一人が一人前の大人になり、自分で自分の人生の責任がとれるようになっていくということが大切なのです。」

2013-06-09 18:39:33
onodekita @onodekita

なだ いなだ21「私たちのところに何か問題があってやってくる人達は、人のせいにする人が多いのです。その人達は自分で自分の責任がとれるようになって、治療に成功するとともに、他の人も認めてあげられるようになっていきます。」

2013-06-09 18:39:55
onodekita @onodekita

なだ いなだ22「国連保健機構の「精神的に健康というのは何を意味するのか」という定義があります。一つには「現代社会はいろんなストレスが多い。そのストレスでつぶれてしまうと健康とは言えない。その原因が自我が確立していないということである」とあり、」

2013-06-09 18:40:14
onodekita @onodekita

なだ いなだ23「もう一つには「他の人達を病気にしない」ということです。 ところが、他の人を病気にしてしまう人がいるのです。いってみれば、お母さんが子どもを病気にしてしまうという場合があるわけです。」

2013-06-09 18:40:31
onodekita @onodekita

なだ いなだ24「子どもに「あれをしなさい。これをしなさい」と命令ばかりする。子どもは命令に慣れて「どうしたらいいの」とお母さんの顔だけしか見ない。いつも素直に命令を聞く子どもであり続ける。始めのうちは良いのです。」

2013-06-09 18:40:50
onodekita @onodekita

なだ いなだ25「しかし、自分で自分の人生を選ばなければならなくなると、何をしたらいいのかわからなくなってしまう人達がいるわけです。私たち精神科ではそういう人達の面倒をみています。そのため「今教育に携わる人達に考えていただきたい」と思うことがしばしばあります。」

2013-06-09 18:41:04