onodekita ‏による、なだ いなだ のオマージュ

onodekita ‏による、なだ いなだ のオマージュです。
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onodekita @onodekita

なだ いなだ26「 アダルトチルドレンという言葉がありますが、この言葉の始まりは「アダルトチルドレン オブ アルコーリックペアレンツ」つまり「アルコール中毒の親に育てられて大人になれなかった子供たち」という意味で使われはじめた言葉でした。」

2013-06-09 18:42:03
onodekita @onodekita

なだ いなだ26-2「ケースワーカーや心理学者の人達がアルコール中毒の人達の家族を見ていると、どうも子どもに問題が起きている。一方では良い子に育つ場合もある。親を見てあんなにはなりたくないと思い、さらにアル中に対して怨念を持ち、あるいは治療に携わる医者や心理学者になったり、」

2013-06-09 19:26:20
onodekita @onodekita

なだ いなだ26-3「ケースワーカになったりする人達も多いのですが、他方では、親と同じようにアル中になってしまう人も多いのです。どちらの場合も心に傷を受けて大人になりきれていないのではないかということなのです。」 アダルトチルドレンについて、文章を抜いたので追加

2013-06-09 19:27:19
onodekita @onodekita

なだ いなだ27「私たちが精神的な健康というものを考える時に、子どもが「どういう子どもに育っていくかということを考えねばならないような時代がやってきてしまったのだ」とわかっていただきたいのです。将来のために良い学校に入れなければとか、あの勉強をさせなければとか、」

2013-06-09 18:42:52
onodekita @onodekita

なだ いなだ28「早いうちにこれをやっておかなければとか、私たちはどうしても考えがちです。 確かにそういう面もありますし、「小さいうちに音楽教育をやっておかないと音感はつかない」などと言われると焦ってしまうということもわかるのですが、」

2013-06-09 18:43:10
onodekita @onodekita

なだ いなだ29「同時に、もしかしたら「与えることは奪うことになっているのだ」ということを頭のどこかに覚えておいてもらいたいのです。 私の子どもたちの話をしますと、子供たちはフレンチスクールに行っていましたが、とっても教え方の上手なある数学の先生と出会い、」

2013-06-09 18:43:32
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なだ いなだ30「大嫌いだった数学が大好きになりました。子供たちはみんな数学が得意になり次女と四女は数学を専門にし、三女は医学部に行きました。次女はフランスで数学の学校に行き卒業し、教授にもなったのですが、ある時私に「数学など専門にしてしまって、間違ったなぁ」と洩らしました。」

2013-06-09 19:28:07
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なだ いなだ31「そして「数学の分野で世界に貢献しようと思っても出来る人は限られている。数学の天才でなければ、数学を使って世界に貢献する事は出来ない。自分にはそういう才能が無いんだ、とわかった時、自分に出来るのは数学を教える先生になることだけ、それしか自分の人生の道が無くなって」

2013-06-09 19:29:34
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なだ いなだ32「いた。他のものをもう少しやれればよかった。しかし、数学を教えるのが上手だったあの先生と出会った為に数学の世界がばら色に思えて、この道に進むようになってしまった。」と言いました。それから、しばらく「自分の人生で数学をどう使おうか」を考えて苦労をしていたようです。」

2013-06-09 19:30:07
onodekita @onodekita

なだ いなだ33「その後日本の数学史の研究をやってみようということになりましたが、そこへたどり着くにはさらに大学で勉強した以上の年月がかかったようです。」

2013-06-09 19:30:25
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なだ いなだ34「こうやって見ると、「いい先生に出会い、数学の成績が上がったから良かった」と思っているのと、別の問題があるということです。人生には「人生の出会い」というものがあるのです。その人生の出会いで、本当は良かったかどうか考えてもいいのに、」

2013-06-09 19:30:54
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なだ いなだ35「「成績が上がったから良かった」とか私たちは考えてしまいがちです。そのように単純に答えを出してしまいがちですけれども、世の中には「良いと思われているものでも、人生の問題が含まれている」ということを考えなければいけないのです。」

2013-06-09 19:31:11
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なだ いなだ36「私自身は人生の途中で、「アルコール中毒(の専門の道)」の方に迷い込んでしまいましたけれども、このことを、今、私はけっして後悔はしていません。「人間の面白さを知ることの出来る仕事だったな」という感じがするのです」

2013-06-09 19:31:33
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なだ いなだ37「精神科というのは人生の落ちこぼれのような人達を集めて治療しているのですが、私はそういう人達に、とってもたくさんのことを教えてもらいました。 ある時、患者さん(この人は自分を春日天皇であると称していた人でしたが)からボーナスをもらいました」

2013-06-09 19:31:55
onodekita @onodekita

なだ いなだ38「紙に数字を書いてポケットに入れてくれるのですが、私には30万と書いてありました。看護婦さんには100万と書いてありましたので、「どうして医者の私は30万で、18歳の看護婦さんが100万なのか、逆さまではないのか」と聞いてみました。」

2013-06-09 19:32:13
onodekita @onodekita

なだ いなだ39「「先生、先生は私のために何をしてくださいましたか。」「私はあなたに高くてよく効く薬をあげているのですよ。それはとてもいい薬で他の患者さんにはよく効いていますよ。」「先生、薬は高ければ良い薬なのでしょうか。それに私には全然効きません。」

2013-06-09 19:32:35
onodekita @onodekita

なだ いなだ40「効いていれば今ごろもう退院しているはずです」そうなのでした。その患者さんはもう30年も妄想が続いていて、そんな30年も続いている病気を治すなんてことはとうてい無理だったのです。それで、せめて病院の中で扱いやすい患者さんでいてくれるように薬を処方していたのでした」

2013-06-09 19:33:06
onodekita @onodekita

なだ いなだ41「そこで、私は聞いてみました。「それでは、看護婦さんはあなたになにをしてくれましたか。」「看護婦さんは、私が頭が痛い、とうなっていたときに氷枕を作ってきてくれました。高い熱がある時、食堂に行かなくてもいいよと食事を持ってきてくれました。」

2013-06-09 19:33:25
onodekita @onodekita

なだ いなだ42「そしてそのご飯を見て、熱がある時にこのご飯ではお腹をこわしてしまうだろうからと煮てきてくれました。」それを聞いて、私も「看護婦さんに100万円あげてくれ」と素直に言いました。そしてそのご飯を見て、熱がある時にこのご飯ではお腹をこわしてしまうだろうからと」

2013-06-09 19:34:22
onodekita @onodekita

なだ いなだ43「てきてくれました。」それを聞いて、私も「看護婦さんに100万円あげてくれ」と素直に言いました。 つまり、私たちの世の中にはたくさんの価値観があるわけです。しかし私たちは、学歴社会で育っていくときそのたくさんの価値観というものを忘れてしまっているのです。」

2013-06-09 19:35:00
onodekita @onodekita

なだ いなだ44「患者さんにとっては薬をたくさん出してくれる医者よりも、氷枕を持ってきてくれる看護婦さんの方がありがたいこともあるのです。そういうたくさんの価値観を子どもに取り戻させてあげて欲しいと思うのです。」

2013-06-09 19:35:23
onodekita @onodekita

なだ いなだ45「小さい子どもに「世の中にはたくさんの価値観があるのよ」と教えるのは難しいですけれども、日常生活の中で子どもに接しながらそのことを感じさせるような何かの工夫のようなものを考えて欲しいと思いますし、「それもまた教育なのだ」というふうに考えていて欲しいですね。」

2013-06-09 19:35:48
onodekita @onodekita

なだ いなだ46「カリキュラムに沿って教育するということは一番簡単な事なのです。 「自分がして欲しいことは何だろうか」あるいは、「自分が子どもの時にして欲しかった事は何だったろうか」、それを考えるだけでいいのです」

2013-06-09 19:36:18
onodekita @onodekita

なだ いなだ47「 それから自分だったらどうして欲しいのか考えれば、そんなに難しいことではないのではないでしょうか。 今までたくさんの人に一つの価値観を押し付けるような、そのような教育が明治以降ずっと続いて来ましたが、みなさんに「やはりこのへんが考え時ではないのかなぁ」と」

2013-06-09 19:37:08
onodekita @onodekita

なだいなだの 話は、おもしろい。医者になる前から、参考にしていて本当は精神科医になりたかった。本日なくなられたと聞いて、ググって講演会の言葉をツイートさせていただいた。ご冥福をお祈りいたします

2013-06-09 19:39:24