羽生善治三冠×ビッグイシュー日本代表佐野章二「個人力の時代を生き抜く3つの秘訣」

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#bi_10aniv 羽生さん「もうひとつは何気ないつながり。たとえば会場にパプワニューギニアの人と知り合いの人がいるとする。すると、パプワニューギニアとネットワークがつながる。」

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#bi_10aniv 羽生さん「ビッグイシューの活動のようなものも、一人ひとり、一つひとつのつながりを大切にしているすばらしいもの。」

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#bi_10aniv 羽生さん「震災のときから、絆という言葉がよく使われるようになった。都会の集合住宅だと隣りに誰が住んでいるかがわからない、と言われる。警察に「布団を上げてくれ」と頼む人が実際にいる。近くに頼れる隣人がいない、という深刻な話でもある。」

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#bi_10aniv 羽生さん「『講』というものがある。助け合い、互助会のようなもの。一人の人がいくつも所属している。地元で暮らしていくとき、講に入っていないと受け入れられているとはいえない、というもの。就職、病気、結婚などの際に助け合う。地方にはまだ残っているところがある。」

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#bi_10aniv 羽生さん「他にも消防団、婦人会などがあるが、数が減っているといわれる。残っているところはあるし、消えているところもある。ネットワーク、助けあいというものが変質しているのではないか。」

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#bi_10aniv 羽生さん「仕事柄、ひとつの街の変遷を見る機会がある。大型店舗が入り、シャッター通りになる。ここまではよくあるが、大型店舗が採算が合わなくて撤退することがある。誰もが自然に振る舞い、合理的に選択していた結果、望ましくない結果になることもあるのでは。」

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#bi_10aniv 羽生さん「みんなが正しいと思ったことをやったとしても、結果としてうまくいかないことがある。合成の誤謬。こういった問題に対しても、ビッグイシューのような一人ひとりが支え合う活動は大切だと思う。」

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#bi_10aniv 羽生さん「ビッグイシューはなぜ続いているのか。仕事のなかに「やりがい」を求める自然な気持ちがあるからではないか。」

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#bi_10aniv 羽生さん「カルロス・ゴーンさん。彼は日産の前、ミシュランに勤めていた。プランテーションの人々から「ゴーン・プランテーション」にします、と言われた。これがとても嬉しかった、と語っている。」

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#bi_10aniv 羽生さん「どんな仕事をする際にも、自分の仕事の「やりがい」は大きな原動力になる。ビッグイシューの活動が続いている原動力は、この「やりがい」ではないか。」

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#bi_10aniv 羽生さん「わたしの好きな言葉に「上に政策あり、下に対策あり」というものがある。市民が社会を支える、という機運は高まっているのではないか。」

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#bi_10aniv 羽生さん「ビッグイシューの「路上脱出ガイド」。路上から出るための具体的な情報が掲載されている。情報はたしかに存在するが、伝えるべき人たちに届ける、という仕組みが大切。」

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#bi_10aniv 羽生さん「色々な場所に足を運んで思うこと。どういうものを嬉しいと感じるか、悲しいと感じるかは、どこにいっても共通するものがある。だからこそ、自然に支え合おう、という気持ちが起こるものなのだろう。」

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#bi_10aniv 羽生さん「ビッグイシューの活動がすばらしいのは、それによって不利益を被る人がいないこと。競合する人たちがいない。たとえばアフリカの支援において、服を送る。すると、現地のビジネスが不利益を被る可能性がある。ビッグイシューはそうではない。」

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#bi_10aniv 羽生さん「そろそろ時間になってきた。この後のセッションでは、色々と佐野さんにお話を伺ってみたい。今日はどうぞ楽しんでください。ありがとうございました。」

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#bi_10aniv 休憩が終わりまして、次は羽生さん、代表・佐野の対談です。テーマは「社会を変える仕事の秘訣」。引きつづきこちらのアカウント、ハッシュタグで中継していきます。

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#bi_10aniv 司会の吉川さん「ビッグイシューの活動のやりがいとは？」佐野さん「ボランティアは面白くて、楽しくないとやってられない。活動のなかでは、自発性、誠実さ、チャレンジ精神、この3つをモットーにしている。」

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#bi_10aniv 佐野さん「誰も損をしないwin-winの関係。ただ、そういう関係をつくろうと思った、というわけではない。ホームレスの人に話しかけて買う、というのはやっぱり抵抗があるもの。心理的な抵抗を乗り越えても欲しくなる、いい雑誌をつくろう、という気持ちが最初にあった。」

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#bi_10aniv 羽生さん「路上で活動したい人はたくさんいる。チラシ配り、演奏、寄付集めなどなど…。実際にどうやって折り合いをつけている？」

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#bi_10aniv 佐野さん「原則的に、販売者間のルールとして場は譲ることにしている。盲導犬の育成のカンパが来ると、やっぱり売上が下がるので困っているようだ。でも、譲るということを原則にしている。」

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#bi_10aniv 羽生さん「印象に残った販売員の方っていますか？」佐野さん「たくさんいます。いつでも辞められる、いつでも戻って来れる。最高記録は2桁近いのではないか。たとえばお酒、ギャンブルなどの依存症があるケース。」

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#bi_10aniv 佐野さん「ビッグイシューを始める決意して売り出して小銭が入ると戻れなくなる。だいたい事情は察することができるので、そういう人が来たときは、ようきたなぁ、と迎えるようにしている。」

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#bi_10aniv 羽生さん「若い人たちが増えているというが…」佐野さん「リーマンショックの1年前から予兆があった。20〜30代の人たちがホームレスになりつつある、という危機感を抱いた。聞き取り調査をして「若者ホームレス白書」を発行した。」

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#bi_10aniv 佐野さん「帰る実家がなくなった人が、やはりホームレスになっていく、という実態がある。」若者ホームレス白書はこちら→若者ホームレス白書 | BIG ISSUE ONLINE : http://t.co/WFNcmszCFZ

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#bi_10aniv 吉川さん「ホームレス雇用の問題に注目したのはなぜ？」佐野さん「阪神大震災のとき、避難所の話。住所がない人もある人も一緒に避難していたが、ホームレスの人たちは避難所で区別されていた。このときの体験がきっかけのひとつ。」