羽生善治三冠×ビッグイシュー日本代表佐野章二「個人力の時代を生き抜く3つの秘訣」
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#bi_10aniv 羽生さん「北の方にもホームレスはいるのか?寒い地方ですが」佐野さん「札幌にも販売者がいます。寒い札幌でも、大通公園の階段の踊り場で寝ている。ホームレスの定義の問題に関わる。居住権を侵害されやすい人まで入れると、数は多い。零下7度まではいける、という販売者も」
2013-06-29 14:46:54#bi_10aniv 羽生さん「身分証明がないとさまざまなことのハードルが上がる?」佐野さん「大きな問題になる。まずはドヤに泊まって屋根のあるところで過ごせるようになる。販売収益を貯金して、20万円程度を貯める。ここで住所が持てる。そしてハローワークにいけるようになる」
2013-06-29 14:49:32#bi_10aniv 佐野さん「住所を持つ、というところまで頑張らないと就職できない。住所を持っても出口がない、ということも最近はあるから難しい。大阪はドヤが発達しているが、東京はそうではない。東京の方が路上で暮らしている人が多い」
2013-06-29 14:49:46#bi_10aniv 佐野さん「羽生さんは究極の自営業をなさっていますが、どんな働き方をしている?」羽生さん「確定申告などは専門家にお願いしているが、基本的なことは自分でやっている。マネージャはいない。」
2013-06-29 14:55:10#bi_10aniv 佐野さん「対局以外のときはどうやって過ごしている?」羽生さん「時刻表みたいなものはありません。何曜日であろうと同じ。曜日の観念はない。「その日暮らし」とまでいかないですけれど、先のことはわからない」
2013-06-29 14:57:00#bi_10aniv 羽生さん「携帯、ネットで他の人の対局を見たりもしているし、のんびり過ごしていることもある。決まりはないので、ちょっと変わった生活。生活をデザインできるのは棋士のいいところではないか」
2013-06-29 14:57:05#bi_10aniv 佐野さん「若い人はいま大変。ホームレス、ニートの人たち。批判を覚悟で端的にいうと「ホームレスの予備軍」ともいえる。羽生さんの目からみて、そういう人はどう見える?」
2013-06-29 15:01:25#bi_10aniv 羽生さん「平等を目指すのは大切だが、平等の概念が変わっている。結果の平等を求めていた。今は機会の平等。機会を平等にしたら、結果は平等にならない。そのひずみに巻き込まれている、というのがあるのではないか」
2013-06-29 15:01:29#bi_10aniv 羽生さん「ひきこもる、というのはすごいエネルギーがいることだと思う。大変なこと。うまくベクトルを向かわせることができれば、活躍する場は提供できるのではないか、と思っている。ただ、そういうところまで、なかなか手をのばす余裕がないのが現実でもあるのだろう。」
2013-06-29 15:01:36#bi_10aniv 佐野さん「今の日本社会はどう見えている?どういう方向に向かえばいいと思う?」
2013-06-29 15:01:44#bi_10aniv 「20〜30代の人たちはビッグイシューの仕事がきつすぎるようで、辞めていってしまう人が多い。彼らはどうするんだろうか、といつも気になっている。若者ホームレスの問題は、ホームレスというよりは若者の問題として捉えた方がいい。」
2013-06-29 15:06:51#bi_10aniv 「若い人たちには、つい『職場が辛かったら我慢しなさい』と言いたくなる。しかし今の日本企業を支えている人たちと、ひきこもり・ニートの人たちの価値観は違う。これをどこかでリンクさせる。どんな人であっても働ける、それを作ることが大切だと考えている。」
2013-06-29 15:06:57#bi_10aniv 羽生さん「ビッグイシューは有限会社だが、なぜ?」佐野さん「社会のために何かをやるなら、NPOがいいだろう。ビッグイシューは雑誌制作・販売なのでスピード感が大切。また有限会社なら、結果が早く出て、ダメならダメで撤退しやすい。」
2013-06-29 15:09:54#bi_10aniv 羽生さん「100%失敗するといわれたビジネスだが、ここまで来た。何が一番大きかったと考えている?」
2013-06-29 15:13:43#bi_10aniv 佐野さん「いいことをしているね、と言われる。しかし「いいこと」ではない、と否定する。「いいこと」ではなく「必要なこと」。いいことは上から目線、押し付けがましくなってしまう。その意味では、社会的に必要だからつづけられたと考えている。」
2013-06-29 15:16:16#bi_10aniv 続いて会場から質問です。「つくばでひきこもり、学生のサポートをしている。つくばはひきこもりが多い。羽生さんにお聞きしたい。与えられたものはできるが、自発性がない。自分の将棋になった、という実感のあたりをお聞きしたい」
2013-06-29 15:19:25#bi_10aniv 羽生さん「最初は自分の将棋ではない。色々自分なりに工夫をしていく。しかし、自分なりといっても、オリジナルではなく過去にあったことの組み合わせであるかもしれない。また一段、本当のオリジナルを模索する。」
2013-06-29 15:19:34#bi_10aniv 羽生さん「その方が楽しい、と思う機会が出てくる。私は方向音痴だけど、道に迷いながら目的地にたどり着くのが楽しい。ある程度安心が担保されたなかで、そういう模索をしていくことが自発性を養う上で大切なのではないか」
2013-06-29 15:20:07#bi_10aniv 「佐野さんに質問。成功事例と胸を張って言えないと仰ったが、なぜか?」佐野さん「会社として赤字なので、まだ成功とは言えない、と申し上げました」
2013-06-29 15:24:52#bi_10aniv 「逆境があったのはいつ頃だったか?」羽生さん「忘れっぽいのですぐ忘れてしまう。棋士になるのに一番大切なのは忘れることなんじゃないか。いいことも悪いことも忘れてしまうのがいい。」
2013-06-29 15:25:38#bi_10aniv 佐野さん「立ち上げの頃。毎日働いて腸閉塞で入院してしまった。そろそろ年が年なので、勝手に忘れるようになっている笑」
2013-06-29 15:26:15#bi_10aniv 「雑誌づくりの目的や基準について教えて下さい」佐野さん「編集長がそこにいるのであとで聞いて下さい笑 ぼくが大切に考えているのは、社会の端っこにある問題を取り上げること。そこに孕まれている普遍性を表現することを基本のポリシーにしている」
2013-06-29 15:28:31#bi_10aniv 本編は以上で終わりになります。最後に協賛企業の方からご挨拶。
2013-06-29 15:30:26#bi_10aniv 以上でツイッター中継を終了いたします。ご覧いただきありがとうございました。なお、10周年記念イベントはまだまだ続きます。詳細はこちらから→ http://t.co/urSrcTOiKB
2013-06-29 15:32:09