構築理論って言えば大概が攻撃魔法の構築を差す訳ですが攻撃魔法の構築はアレンジがしやすい反面方法が多すぎてその魔法その魔法に一番適したものを選別する所から、魔法の構築は始まっている訳だが今はそんな事は良い。措いておこう。中身の話。
2013-06-27 21:35:13攻撃魔法の構築は、全て『計算式』と『定理』と『文字』でできています。『計算式』とは主に魔力、構築理論ではグラスィアとよばれ完全に数値化される十二の気の錬成後の力の増減を操るもの。『定理』とは魔法そのものの効力や姿形、属性等を決めるもの。『文字』はそれらを補強したり守ったりする。
2013-06-27 21:38:18グラスィアには何種類かあって、魔法発動時に必要な『初期グラスィア』、構築のちょうど半分の時点で測定する『中間グラスィア』、魔法が完成し効力が発動する直前の『効果グラスィア』の三つが主。初期と中間、効果の間に中途グラスィアが入る事もあるけど、構築工程が300以下だとあんまり見ない。
2013-06-27 21:41:05基本的に魔法使いは、体内あるいは宝珠あるいは特別な魔法具の中に溜め込んだ魔力から『初期グラスィア』を消費して魔法を発動する。十法師の魔法使いの平均保有魔力はグラスィアに換算して100万程度。
2013-06-27 21:43:03対して『異種』を相手に多少の効果を持つとされる中位低級の攻撃魔法の必要初期グラスィアは、(個々の差があるけれども平均すれば)5000~8000程度。つまり魔法ってそんなバカスカ使えるもんでもない。
2013-06-27 21:43:59中位で5000~8000ってことは、高位になれば低級でも初期グラスィアに10000~30000程度は必要になるからね。高位中級になれば跳ね上がる。一回の魔法に十万とか必要になる。
2013-06-27 21:45:29んだけども。しかしこれは波平均の構築技法で作られた魔法に限定される話であって。 戦闘行為に特化した魔導師は、一回の魔法に掛けるグラスィアは、中位なら100程度、高位でも2000程度に抑えてます。抑えられちゃいます。何故か。構築を自分で組み立てているから。
2013-06-27 21:47:01グラスィアは、万人に共通の基準です。万人がメートル法の1mを1mと認識しているように定規で測って「1gs」と測定できます。
2013-06-27 21:48:28魔法構築は、簡単に言えばこの「1gs」を、どのようにして2にするか、10にするか、1000にするか、万にするか億にするか、っていうのを、計算式と定理と文字でやる、って事です。
2013-06-27 21:49:30構築理論の要素として、魔力であるグラスィアの他に、グラスィアを左右する要素として『スフィラ』というものと『ディスファル』というものがあります。これは、この前evernoteで出した『創世と魔法と根源のはなし』でフィレンスさんが嘆いていたところ。
2013-06-27 21:51:24スフィラの説明をする前に構築陣の話をしなければいけない訳ですが。 構築陣は基本的に正円を基準として作ります。円に円を被せて、その上で構築上の重要な点を強調して図形にして記したり、文字で補強したりするんですが。この構築陣を目に見える形で書き出しているのは、魔力です。グラスィアです。
2013-06-27 21:53:51魔法使いが消費したグラスィアは構築陣の中に注ぎ込まれます。これが「魔法は構築陣を必要とする」の真。構築陣が円を基準とするのは、その円に沿ってグラスィアを循環させて、グラスィアを『増幅』させていくため。増幅が必要なければ真四角でも何でも良かったんだけど、必要だったので、円形。まる。
2013-06-27 21:56:19でですよ。ちょっと話逸れるんですけどね。この季節ですよ今、いや今は梅雨だけど、夏になったら皆さん水遊びとかしますよね。少なくともした事はあるかと思います、ホースから思いっきり水出して友人をぬれねずみにして遊んだ事あると思います。その時に、ホースの口を潰しますよね。勢い付ける為に。
2013-06-27 21:57:54魔法構築では、まずは『定理』でグラスィアの通り道を作ります。この大まかな道によってまず属性が決まります。これは『第一の定理』から『第八十七の定理』まであって、それぞれ細かい属性・複合属性の比率が決まっています。
2013-06-27 21:59:40この『第一』から始まる定理群は『門の定理』と総称されますが、この門の定理の文字数によって、大体の魔法構築としての工程数が決まります。下位は大体50~80、中位で100~600。高位になると1000越えとか、規格外魔法になるとヤバい事にもなりますが。
2013-06-27 22:02:18今は『異種』に対抗する最低限の手段として必要になる中位魔法を挙げましょう。『炎の中位中級第二位』の魔法である『レグェルナースィス』、すでに本篇でも何度か使われている魔法ですが、このレグェルナースィスの構築、実は全部決まってます。今手元にあります。資料が。
2013-06-27 22:04:03レグェルナースィス(以下レグェル)の『門』は『第五十四の定理』、文字数は212。中位中級としてはかなりコンパクトにまとまっている方。ちなみにこの工程数は即詠唱分の長さ、構築展開にかかる秒数に直結します。フェルのレベルなら、500で『一瞬』、1000で『一秒』。
2013-06-27 22:06:08ヴァルディアのレベルになると十万近い構築展開を一瞬でやったりしますが、ヴァルディアは魔法に関しては化け物よりも化け物じみてるので、横に措いとく。あいつに勝てるの紫樹の長官くらいしか居ない。団長も五分レベルだと思う。
2013-06-27 22:07:16フェルがレグェルにかける初期グラスィアは250。まず第五十四で『攻撃性の炎属性の魔法である』という性格付けがなされています。これが第一工程。第二工程では、250のグラスィアに対して「5のスフィラ」を掛けます。
2013-06-27 22:09:43スフィラは1掛けるごとにグラスィアが倍になります。つまり5掛ける事で250→250^5=976562500000まで跳ね上がります。この時点で既に並の魔法使いのレベルからは逸脱してるわけだがまあそれはいい。
2013-06-27 22:11:37第二工程でスフィラを掛けるのはわりと魔力操作に自信が無いとできない事なんですが(魔法失敗の第一要因はスフィラによる増幅失敗)、フェルはその点は問題ないので度外視。より早い段階でスフィラを増幅させてしまえるので、それこそ『瞬時に』構築陣全体にグラスィアが行き渡ります。
2013-06-27 22:13:44