「ぼくの知らないきみの知り合い」(他者性)について(私家版)
彼女の元カレが目の前に現れて、僕の知らない彼女の一面を延々と語る時、彼女が他者であることが改めて突きつけられる。他者の他者性が露わになる……
2010-09-21 17:12:27“他者性なるもの”という剣があまりにも鋭すぎると、逆ギレが起こる可能性がある。「ナギ様は非処女かもしれない」という他者性の剣はあまりにも切っ先が鋭すぎた。そのせいで、一部のファンがキレて騒動になった。残ったのは真っ二つに引きちぎられた「かんなぎ」マンガ本の写真。
2010-09-21 17:27:04まあたぶん、読者(僕たち)が許容できる他者性、許容できない他者性ってのがあるんだろう。「ヒロインの他者性を読者に突きつける」イベント(ナギ様非処女騒動とかたまきビッチ騒動とか)は地雷になる可能性が高いから気をつけてくれ……
2010-09-21 17:34:35まあ「ヒロインの他者性を受け入れられないオタク」みたいな話にしてもいいけどさー、僕はしたくないっす。なぜなら俺も「ヒロインの他者性を受け入れられないオタク」の1人だからな! 上から目線で「オタクめ他者性うけいれられてねーでやんのーイヒヒ」とか語るのはちょっと無理っす。
2010-09-21 17:36:28逆になんで僕たちは他者性に恐怖を覚えるのかしらん、騒動を起こしちゃうのかしらん、という話ならできそう。自分の実感に基づかない話は苦手なので。(だからさっき、わざわざ「元カレがどうのこうの」っていう卑近な次元に話を落としたわけで)
2010-09-21 17:37:17「僕の知らない君の知り合い」について。「そいつは僕の知らない君の一面を知っていて、それによって僕と君の今の関係を破壊するんじゃないか」という予測によって、「僕の知らない君の知り合い」に敵意を抱くことがあるんじゃないか仮説。(続く)
2010-09-21 20:24:47「僕の知らない君の知り合い」への敵意、その奥底にあるのは、「僕は君のすべてを知っている」という幻想と、それを壊されることへの恐怖じゃないかしらん。
2010-09-21 20:25:17熱中していたヒロインが実は非処女かも!? ってのは、まさに「僕は君のすべてを知っている」ってのを強烈にイマジンブレイクする。だから敵意を誘発し、かんなぎの一連の騒動が起こった。これから「童貞野郎をイマジンブレイクするぜ!」って鼻息荒くしているネット作家のみなさん気をつけて!
2010-09-21 20:25:51ちなみに、このイマジンブレイクを引き越す事象(例えば、恋人の元カレが現れたり、恋人がバイト先で謎の先輩と仲良くなったり)を、「他者性」とか「不気味なもの」と過去のツイートで呼んでいた。
2010-09-21 20:27:04「ぼくの知らないきみの知り合い」問題と、所謂寝取られ萌えの方々について考えると何か考えが発展しそうな予感がした。
2010-09-21 20:39:11寝取られもののシチュの1つに、「ぼくの知らないところで、きみが、ぼくの知らないきみの知り合いとセックスしている」ってのもあるし。判りやすい例? アニメ版イリヤで、イリヤがホームレスにヤられた説を採用して妄想してくれ!
2010-09-21 20:41:30寝取られものについて考える前に。「僕の知らない君の知り合い」とか色々考えることで、現実世界に還元できそうな成果についてちょっと補足しておきたい。
2010-09-21 21:02:26簡単に言うと、「恋人を束縛してしまう・恋人に束縛されている」状態を改善するヒントになるんじゃないかなー、と。僕自身にとっては身に差し迫った問題。共束縛&共依存な関係ばっかり繰り返してきた人間なので。
2010-09-21 21:05:06全てを知っていたいと思う、束縛したくなる――そんな感情が、脳のリソースの結構な部分を占めてしまう一部の人間にとっては参考になるんじゃないかなあ。「僕の知らない君の知り合い」問題について考えることは。
2010-09-21 21:06:14なぜ全てを知りたくなるのか、束縛したくなるのか。そう思った時どうすべきか。そもそも、そんなことを考えてしまう自分をどう扱うべきか。そのあたりについて、何らかの成果を自分自身に還元できたらいいなー、と思いつつ語ってます。
2010-09-21 21:09:03その意味では、キャラクターへの所有欲求とかそのあたりの議論とはちょっとズレた話をしてしまうかもしれません。
2010-09-21 21:09:48http://j.mp/cBFpvfについて。『エロゲにおける「チーム」「運命共同体」もの、というモデルの台頭。それを牽引する日野亘というライターについて』をも一回語る。もとい下書きツイート。ちょう纏まらない呟きが今始まる予感。
2010-09-22 01:33:18チームものにおける他者性 についてはいったん棚上げしよう。今の僕には上手い扱い方が判らない。紹介してくれたのにすみません。
2010-09-22 01:44:36ただ直感として、「他者性」を克服するための一手段として「他者性」そのものを自分の中に取り込んでしまう――「僕の知らない彼女の知り合い」と仲良くなってしまう、というのもアリじゃないかと。彼女の元カレと親友になる、みたいな。
2010-09-22 01:47:08チームになるというのは、たくさんの「他者性」を自分の中に取り込み価値観を広げ、相対的に「他者」を減らしてしまう手段の一つなのかしらん、と直感。
2010-09-22 01:48:03あと、1人で「他者性」に相対するとキツいから、チームで相対して支え合う、という発想もあるかも。
2010-09-22 01:48:53自分の無力さを感じながら@sh_archaicsmileさんの紹介してくれたhttp://www.zokei.ac.jp/news/2009/001-1.htmlの検討開始なう
2010-09-22 01:52:18そして、諏訪敦彦氏の考えとしては、この他者性を恐れて引きこもるのではなく、他者性に怯えず、それと理解し合うこと、そのために自分の考えを(言葉や芸術で)表現していくことが必要、ということだろう。
2010-09-22 02:08:24