「ぼくの知らないきみの知り合い」（他者性）について（私家版）

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

「僕の知らない君の知り合い」が怖いのは、要するに、知らない人だからだ。だったら、知り合いにしてしまえばいい。他者性に竦み上がらず、コミュニケーションを取ろうとすること。それが大事なのかもしれない。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

他者性に竦み上がりコミュニケーションを拒絶すれば、自分の中でだんだんと「僕の知らない君の知り合い」への恐怖が膨れ上がっていく。まさしく、sh_archaicsmileの言う通り「想像が暴走し、敵になる」のだ。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

アイマス２の件も。お互い不安を煽りあった揚句、今や想像が暴走している。プロデューサーの発言やら何やらを「敵」と見做して戦いを初めてしまっている。ただ仕方ないかな、とも思う。僕たちは、作品の作り手とコミュニケーションができないんだから。他者性ゆえの恐怖を解消する手段が絶たれている。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

そろそろ寝るけどまとめ。他者性の恐怖（例：彼女の元カレが現れて彼女と親しくしてやがる！　寝取られるかも！？）を取り除くには、恐怖の源泉（例：彼女の元カレ）とコミュニケーションを取る、という手段がある。　あと他者性の恐怖に対して、１人ではなくチームで相対するとか。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

まあ単純に心を強くすれば解決する問題なんだろうけど、それが難しいかなーって場合の手段。コミュニケーションとチーム。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

他者性（そいつにはお前の知らない一面があるんだぜ、俺は知ってるけど！）を突きつけるのって、サディスティックな快感があるよね。彼氏の前で、その彼女と自分とで、彼氏には判らない話をするとか。（ただし、それで動揺する彼氏であることが前提）

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

寝取りモノでも、最終的には夫に「お前の妻は、お前に見せない顔で俺を求めてるんだぜ」ってのを突きつけるのが一種のカタルシスなわけで。あとその変形として、知り合いに、自分の意外な一面を見せるのも楽しい。俺にはお前らの知らないこんな一面があるんだぜ！　ヒャッハー、みたいな。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

もしかするとさ。そういう「他者性を突きつけて楽しんでいる部分」を嗅ぎ取られて（もしくは被害妄想されて）、その反撃として、騒動が起こったんじゃないかしら。アイマス２とかかんなぎとか平野綾とか。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

アイマス２で、早速寝取りコラが出来てるけど、ああいうのを公開するのも、一種、「他者性を突きつけて動揺を楽しむ」行為だよね。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

エクストリームスポーツ：他者性　プレイヤーは、萌えキャラの非処女設定とか寝取られコラを発表する。それで騒動が起こったら勝ち。商品は他者性を突きつけることによる快感。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

「僕の知らない君の知り合い」について語り始めた当初はセカイ系に限定された話題と思ってました。ですが、フォロワーさんたちに色んな記事を紹介してもらうにつれ、「他者論：他者の他者性」（フロイト）という大きな普遍的な問題の一部を扱ってるのかなあ、と思い始めてます。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

「理解しがたい他者」としての役割を負わせたなら、九曜周防はすごくいい感じのキャラクターだと思うんだ。でも、だいたいこの手のキャラは「理解不能な理由で主人公に執着する（端から見るとそれは恋愛に見える）」みたいなところに落ち着いてしまうからなあ……

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

「他者の理解しがたさ」が　ゼロ年代アニメにおいては「取り柄のない僕に、なぜか女の子たちが（各人それぞれよく判らん理由で）惚れてくれる」っていう形で利用されてしまってる印象。ハーレム系アニメとか。