日本刀と漆について

日本刀と漆についてまとめました。
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武心インデックス @g369

日本刀と漆の関係というと、鞘の塗りが想像される。他には平安から戦国にかけて練革を二枚ほど重ねて膠で張り合わせ、漆を塗った革鍔にも用いられた。南北朝時代から鉄鍔が広く普及し革鍔に変わったという。軽いが、耐久性と経年劣化で問題があったようだ。

2013-07-07 06:11:42
武心インデックス @g369

縁金も漆仕上げなどがあるし、柄でも鮫皮や牛革に漆で塗り固める技法もあるらしい。また柄糸に漆を塗る事もあった。カビなど防ぎ、耐水性に優れているとか。

2013-07-07 06:18:27
武心インデックス @g369

他には珍しいものとしては、太刀盛りと称される、囲碁将棋盤の目盛を付ける際に用いられるものがある。刃引き刀の刃に漆を付けて直線を引く。 http://t.co/GisHg3QdhB まあこれは日本刀に用いられた漆ではなく、日本刀と漆を用いたもの。

2013-07-07 06:20:54
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均一な厚みと見事な直線を生み出す技法。定規や機械も使われるが、高級な盤はヘラ盛り、筆盛り、そして太刀盛りの三種類が持ちられるという。

2013-07-07 06:24:01
武心インデックス @g369

そして面白いのは、この太刀盛りのように、刀身に漆を塗る事もあった。実用のために。見た目ブラックソードとなるのか分からないが、見た目の為ではない。平時ではサビ止めとして用いられた。使用時に砥石で落とすとも言われるが、そのまま用いてもよいらしい。

2013-07-07 06:29:16
武心インデックス @g369

疵のある刀や、華美な斑沸つく作なども塗っても切るのに邪魔にはならず良いと武士としてはにはある。また槍、薙刀などにも塗ると良いと書かれている。

2013-07-07 06:33:56
武心インデックス @g369

武士の魂である所の、刀の刀身をかように用いて良いのか?と考えてしまうが、当時も現代と同様に、実用品としての刀、美術品としての刀、資産としての刀、シンボルとしての刀、と様々な側面があった。実用的な側面では様々な工夫がなされただろう。

2013-07-07 06:36:50
武心インデックス @g369

当流でもそういった工夫が僅かに口伝されてるが、やはり、本当の意味での実用品とは言い難い昨今においては、なかなかおそれと用いるのは抵抗がある。まあ師匠は容赦なくやってしまうが

2013-07-07 06:37:53
武心インデックス @g369

まあ実際の所は、刀身に漆塗って切ってみないと、障りが本当に無いのかは不明であるが、漆と日本刀だけ見てもこのように面白いものがある。まあもっと詳しい人々がたくさん居ると思うが、ちょっと武士としてはを読み返したので書いてみた。

2013-07-07 06:41:18