結婚失恋ついのべのまとめ。

雨音 @candypeal

好きな人が今日入籍するらしい。好きな人といっても、誰にも何も言わなかったし、浮気的な事も何もなかったし、なにより彼氏の事が大好きだし、だから私の日常は何も変わらないのだけど、心からおめでとうって言えたけど、やっぱり少し淋しいなぁ。

しーな@GO2完走 @xsheeenax

俯いているのも癪だから、顔を上げて祝福されている二人の姿を見ている。ひとり、口の中で転がす「おめでとう」。何だ、言えるじゃん。彼氏とは違う、好きな人。ただ、それだけの人。少し離れたところに立っていたあたしを見つけた彼が口元を綻ばせる。いや、まさか、ばれてる筈は。 #twnovel

雨音 @candypeal

#twnovel 真っ直ぐ歩けない私の手を引いてくれて、繋いでくれた指先が暖かくて、口から零れる取り止めのない話にきちんと頷いてくれる笑顔が柔らかくて、この時間が続くなら一生酔っ払いでも構わないと思った。だってこの酔いが覚めてしまったら、手も繋げないただの友達に戻ってしまうから。

添嶋譲 @literaryace

結婚しました。手書きのそっけない葉書を手渡される。郵便屋さんはこういう時、意地悪だ。せめて写真くらいあればなあ。自分のダメだったところを10こくらい数えて諦めるのに。あなたの好きなところ11こくらい数えて落ちこむかもしれないけど。おめでとう。ばーか。幸せになれ。 #twnovel

浮世堂 @ukiyo_do

なんでもない一日。同僚の結婚式。ちょっと泣き虫で笑顔が素敵な彼は泣くでも笑顔を振りまくでもなく、幸せそのものって顔。その表情に心が締めつけられる。「お幸せに」小さくつぶやく。ふと目が合った。にこりと微笑み、頷く彼。そういうところ、好きだったよ。なんでもない、一日。#twnovel

layback @laybacks

「結婚することになった」突然告げられて息が止まりそうになる。「おめでとう」言えた。ちゃんと言えた。「もう、そうそう飲みにも行けなくなるね」無理して茶化した。「小遣い制になりそうだしな」彼は笑う。違うよ。そういう意味じゃないよ。二人では行けなくなるねってことだよ。 #twnovel

layback @laybacks

結婚することになった。そう告げると、彼女は震える声で絞り出すように、おめでとうと口にした。無理をしているのが見えて胸が張り裂けそうになる。もう飲みにも行けなくなるねという彼女の言葉に、小遣い制になりそうだしなと、ずれた答えを返していた。本当の意味はわかっていた。 #twnovel

七歩 @naholograph

気持ちを知らないわけじゃなかった。だけど僕ら笑ってそれを無視したね。それぞれ違う誰かをみつけてそれぞれ未来に歩いてく。「少し寂しいな」珍しく境界線を踏みつける君。「今までと変わらないよ」これは呪いだ。こうして僕はまんまと君をこの頁に閉じ込め、他の誰かと頁をめくる。#twnovel

雨音 @candypeal

#twnovel 閉じ込められたページは白紙で、私達には語れる思い出なんてなかったことに今更気がつく。明日には君は数ページ先の、私の知らない可愛い人の隣で笑顔を見せるのだろう。抜け出せないこの場所で、いつかこのページが再び開かれる日がくるかもなんて、これは未練と言うのだろうか。

七歩 @naholograph

「結婚するの」事も無げに君は言う。まるで、あの日僕が君を閉じ込めた頁を朗読するみたいに。「少し寂しいな」けれど境界線を踏みつけるのは今度は僕の役目で。「今までと変わらないよ」あの日の呪いを僕が受ける。こうして君はまんまと僕をこの頁に閉じ込め、他の誰かと頁をめくる。#twnovel

wacpre @wacpre

カウンターで告げられた言葉に対して、とっさに「先に結婚するなんて許さない」なんて言葉を投げて誤魔化して隠して。別れる時には祝福の言葉をかけてあげられただろうか。酔っ払ったのか覚えていないや。せっかくだから二人で来てねと渡された招待状はまだカバンの中に入れたまま。 #twnovel

とおる7th @windcreator

キスのひとつでもしとくんだった。そうね、あなた結局、手相を見せ合おうぜなんて言われた時に手を取り合ったきり、彼に触れようとしなかったものね。嫌だったのよ、彼女と較べられるのも、これ以上好きになるのも。あら、好きだなんて、珍しく素直なのね。もう二度と言えないもの。 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

「結婚、決まった」何ともない風を装って告げると、「ふうん、おめでとー」と何ともない風な素っ気ない返事。どれくらい経ったのか、二人の沈黙を破るからんという氷の音。「結婚したって、友達をやめる訳じゃないでしょう？」「うん、当たり前じゃん」「だよね」ほっとしないでよ。 #twnovel

キヨシロウ @kiyoshiro_aoi

#twnovel 今日は知人の結婚披露パーティ。場内が祝福の空気に包まれる中一人の女性が泣きながら静かにフロアを出ていった。感激の涙かとも思ったが気になり後を追うと廊下の隅で背中を揺らしていた。「大丈夫ですか？」振り向いた彼女の泣き顔をみて全てを察した僕は黙って胸を貸した。

キヨシロウ @kiyoshiro_aoi

#twnovel 悔しい、淋しい、ツライ。そんな気持ちと彼の想い出で一杯になってとうとう涙があふれた。いやだ、ここにいたくない。サッとフロアを出た。ふと背後から「大丈夫ですか？」知らない男の人だ。あ、こんな顔見られたくない。すると男の人は黙って自分の胸で私の哀しみを隠してくれた。

水木ナオ @nayotaf

「結婚する事になったの」「は？」何その顔、と君は笑う。「付き合って半年の人だけど」俺達十年一緒にいただろ？「この人だって直感したの」俺だって、君に。「私達、五十歳まで独身だったら結婚するかって笑ったよね」君には、冗談でも。「祝ってくれる？」｢…ああ、おめでとう｣ #twnovel

添嶋譲 @literaryace

結婚する。そういう僕に君は「女の人のこと好きになったんだね」君は残念かもしれないけどさ。ほっとしたような複雑な顔で笑う。「や、あんたはそれでいいんじゃないかな。じゃないとあたしが困る」？ 顔に出たのだろう。君は僕に書きかけの原稿を投げつける。「ネタにできないな」 #twnovel

風凪 @windsleeper

結婚することにしました。「あっそう」思ったとおりの言葉が返ってきたので、練習通りに言葉を続ける。式は来月で、今月末から新居に移ります。「ふぅん」ほんの少しでも動揺を見つけられれば、引き返せるという幻想。「脱いで。はじめよう」いつもの一言で私は考えることをやめる。 #twnovel

蒼空 @_Rmncier

結婚するの。嬉しそうに報告する君。 おめでとう、結婚式には絶対行くよ。同じぐらいの笑顔で答える僕。 嘘だよ、結婚式なんて絶対に行かない。本当は僕が君に指輪を贈り、毎日の幸せを約束したかった。けれどそれももう叶わない。僕は最後に優しい嘘とさよならを贈った。 #twnovel

さとまる @satomaru76

#twnovel あいつからメールが来た。彼女ができると連絡が途絶えるあいつ。ということは別れたのね。今回は……3年？長く続いてたのにねえ。やれやれ、また憂さ晴らしに付き合わないと。別れる度に呼び出されては延々飲みに連れ回されて、毎回大変なのよ本当に……「結婚します」……え。

へん子@推し増し中 @henda4

#twnovel 私には大好きな人がいました。その人は余りに素敵で、釣り合わないって諦めてました。それに、その人にはフラれても諦めつかないくらい好きな人が居たんです。その女性も素敵な方でした。その人の隣はあの女性が相応しかった。だけど、どうして、貴方はほかの女と結婚するのですか。

おりひか いくお @Orihika

#twnovel 「結婚するんだ」「おめでとう」「離婚しちゃった」「大丈夫？」「気になる人が」「応援するよ」と見守り続けた9年間。一歩を踏み出す勇気がなくて、二度の機会を逃した僕に、最後の好機が訪れた。「僕らの余生は短いけれど、一緒に暮らして見ないかい？」そして彼女はこう言った。

ヨシムラ @ortk

別れてからもう3年になるだろうか。女子会の他愛もない噂話の中で、あの人が結婚する、という話を聞いた。えー、そうなんだ、言いつつも、自分でわかるほど加速するワイン。ふらふらと帰宅するなり震える携帯電話。クッションに投げつけた。お前からの着信なんか取れるか。 #twnovel