村木厚子さん無罪判決と検察官逮捕に関する郷原信郎氏の考察

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

検察の権限行使を抑制するため、起訴相当議決の場合には、検察の処分で終わらせず公開の法廷で裁判所の判断を求めるという制度であり、無罪推定が強く働くことが理解されれば現状で良いのですが（続く）RT @arait9343 先生は、検察審査会の制度は今後どうあるべきだとお考えでしょうか。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）それが期待できない現状においては、制度が政治的に利用されないようにするため、強制起訴の対象を被害者からの告訴の事件に限定し、告発事件を除外すべきだと思います。検審制度を現状のまま放置しておけば、検察、というより検察官個人にとっても重大な脅威にもなりかねません（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）例えば、検察官が取調べ状況について証言した内容が判決で「信用できない」とされたとき、偽証で告発されたら、どうなるでしょうか。従来であれば、検察が不起訴にして終わりでした。しかし、現行制度では強制起訴の可能性があり、偽証で有罪となったら検察官は法曹資格を失います。（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）検察官による偽証など許されないし、検察の不当な権限行使のためには、それは当然だと言えますが、検察官がこの制度によってそれだけ大きなリスクにさらされていることを、果たして現場の検事達が認識しているでしょうか。改めて、この制度の在り方をじっくり検討する必要があります。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

その点も重要です。不起訴不当、起訴相当の議決書が検察官適格審査会に送付されるというのは、そういう趣旨です。RT @kannose 被疑者についてはその通りですが、検察審査会本来の主旨からするなら「判断を誤った」とされた検察への評価の方の問題が残ってます。今までここが放置されて

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

「中心人物」が報酬額等の情報のを週刊文春に漏洩したことを疑われている人物なのですから・・・ RT@kazu_murakami 中心人物が、学内の多数が｢自分たちは変わるんだ」という意識を持つまで少しづつ進める以外に無い様に　RT @h_maru東京医大の第三者委員会報告書を読んで

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

安心してかかれる患者オリエンテッドの医大病院になってもらいたかったのですが・・・　RT @nobuyoyagi 東京医大にはかからないようにしよう、魑魅魍魎の館だから。というのが唯一の教訓ですか

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

判決で「検察官××の公判廷における供述は不自然不合理で信用できない」と言われてしまったら、検察が不起訴にしても検審の審査員は間違いなく「起訴相当」になってしまうのではないですかRT @bakuichi 検察官による偽証を立証するのはどの組織になるのでしょうか？

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

まさに、そういうケースが偽証で告発されると大変な事態になります。現行検察審査会制度は検察にとっても脅威のはず RT @kato_masa1 三井環さんの著書によると、村木さんの事件を担当した前田検事は朝鮮総連事件で「その証言の信用性を肯定することは困難」と判決文に書かれたそう

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

村木事件でも、Ｋ検事が、上村氏の取調べで「私に任せてくれ」と言ったことを否定する証言をしていますが、裁判所は証拠決定でＫ検事の同発言を「否定できない」としています。検察が控訴断念するとその判断が確定することに RT @takapon_jp どんどん偽証で告発したらいいと思いますが

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

「真実は検察官の前で明らかになる。法廷で被告人の前では真実は証言できない」という従来の日本の刑事司法が問題 RT @takapon_jp 検察官面前調書が法廷証言よりも信頼されるのは道理からいっておかしい。前者は偽証罪のリスクはありません。でも後者は宣誓しているので偽証罪のリスク

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

山のような裁判記録を風呂敷で自宅に持ち帰り、ただひたすら書類を読みこんで判決を書くというのが、これまでの裁判官でしたからね。 RT @yuki58 「これまで法廷で心証をとったことがない。裁判員裁判では法廷で心証をとることになるから非常に心配」とおっしゃる正直な裁判官も

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

個人の責任に矮小化すべきではありません。検察組織の問題ととらえ、これまで特捜検察がやってきたことを全面的に検証すべきだと思います　RT @uragamitadashi 村木元局長の事件に関し、検察が控訴を断念した場合、本件を上訴した検察側の責任は一体誰が、どう取るのでしょうか。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

その通りです。まさにj法務・検察のトップとしての法務大臣のリーダーシップが必要です。しかし、今回の人事で法務大臣に就任した方に、果たしてそれが期待できるかどうか？　RT　@LedLine 正に正論なのですがそのようにする為には法務大臣が正式に指揮権を発動した方が良いのでは？

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

：逮捕状請求が却下される事例は皆無に近いと思います。被疑者が犯罪を犯した疑いについて資料が揃っていれば、逮捕の必要性という実質的な判断は捜査機関に委ねられているのが現実です。 RT @kyoukichiku 裁判所は必要書類などが揃っていれば、何でも逮捕状を出すのでしょうか？

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

何といっても、過去の特捜事件の検証がもっとも効果的だと思います。それも、公判に表れた証拠だけによるのではなく、捜査経過、取調べ、調書作成の手法等をすべて再検証することです。RT　@lalasakura2008 特捜部の体質を変えるのはどうすればいいのですか。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

警察が犯人を検挙して検察に送致する一般事件すべての取調べの全面可視化の問題と切り離して、立件、被疑者の逮捕、起訴全てを検察が行う特捜捜査の取調べの全面可視化を先行して実施すべきだと思います RT @pogotencho 検察の取り調べ可視化について郷原さんはどのような考えを？

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

重要な問題ですね。捜査機関から独立した選挙委員会のような組織を作って選挙の公正を害した程度に応じた制裁を科す制度を検討すべきです　RT @yasushi2361 公選法は警察検察のお上の監視の下，「びくびくしながら運動している」のが現実．もっと自由闊達な政策政治運動が可能な法改正

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

公安委員会も問題ですね。非常勤の委員による形だけの委員会です。これを実質的に機能させることも、政権交代の重要なミッションだったはずですが、警察組織の支配権そのものに関わる問題ですから、相当な抵抗があるでしょうね。@montagekijyo 警察を監視する公安委員会の独立性も。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

それは心配ありません。司法試験合格者の急増で弁護士は就職難、検事任官は狭き門。その中で、組織に従順そうな人物ばかりが採用されています。型にはまらない人材が検事に任官することになれば良いのです RT @captain_more 検察を惨状を見た優秀な若い世代は検察に行こうと思わなく

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

字数の関係で舌足らずでしたが、昔のように「狭き門」ではない方が、検察組織からの選別が働かないので、組織に従順ではない個性的な人間が検事任官する可能性があったということです　RT @solid63 論旨が矛盾しているようですが。RT @nobuogohara: それは心配ありません

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

これはさすがに矮小化できるような問題ではありません。特捜全体に波及する可能性があります（続く） RT @shiraga0516 「個人の犯罪」と矮小化するための人身御供を見つけたようです。 http://bit.ly/d9r445 検事、押収資料改ざんか　捜査見立て通りに（朝日

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）重要なことは、「私は無実です」（今西、週刊朝日取材班）によると、この主任検事は、東京地検の西松建設事件の捜査に加わり、大久保隆規氏の取調べを行い、大久保氏から容疑を認める供述を引き出したとされている。また、東京地検が緒方元公安調査庁長官を逮捕した詐欺事件でも（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）緒方氏の共犯の被疑者満井氏の取調べを担当し、公判で取調べのやり方が問題視され、証人として証言しているが、一審判決は「不自然、不合理との印象は拭えない」などとして、同検事の証言の信用性を否定している。同検事の捜査のやり方は大阪地検だけの問題ではない。（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）むしろ、東京地検での実績が認められ、大阪地検で大事件の主任に抜擢されたとみることもできる。朝日の報道のとおりだとすると、個人の刑事事件になりかねない。しかし、問題はなぜこの検事がそういう行為に及んだのかだ。それを解明すれば背景にある特捜組織の問題が明らかになるはず。