仏陀のことば 第3章 大いなる章 <6 サビヤ>

わたくしはたいへんに疑り深い性格であったので、このお経は、とても好きなお経です サビアさんは、仏陀に出会えてよかったなぁとそのように思いましたよね
0
AK @bdak52

わたしが聞いたところによると、──或るとき尊き師(ブッダ)は王舎城の竹園林にある栗鼠(りす)飼養の所に住んでおられた。

2013-07-10 11:21:20
AK @bdak52

そのとき遍歴の行者サビヤに、昔の血縁者であるが、(今は神となっている)一人の神が質問を発した、 ──「サビヤよ。<道の人>であろうとも、バラモンであろうとも、汝が質問したときに明確に答えることのできる人がいるならば、汝はその人のもとで清らかな行いを修めなさい」と。

2013-07-10 11:21:43
AK @bdak52

そこで遍歴の行者サビヤは、その神からそれらの質問を受けて、次の[六師]のもとに至って質問を発した。 すなわちプーラナ・カッサパ、マッカリ・ゴーサーラ、アジタ・ケーサカンバリ、パクダ・カッチャーヤナ、ベッラーッティ族の子であるサンジャヤ、ナータ族の子であるニガタとであるが、

2013-07-10 11:22:29
AK @bdak52

かれらは<道の人>あるいはバラモンであり、衆徒をひきい、団体の師であり、有名で名声あり、教派の開祖であり、多くの人々から立派な人として崇められていた。

2013-07-10 11:23:04
AK @bdak52

[しかるに]かれらは、遍歴の行者サビヤに質問されても、満足に答えることができなかった。 そうして、怒りと嫌悪と憂いの色をあらわにしたのみならず、かえって遍歴の行者サビヤに反問した。

2013-07-10 11:23:55
AK @bdak52

そこで遍歴の行者サビヤはこのように考えた、「これらの<道の人>またはバラモンであられる方々は衆徒をひきい、団体の師であり、有名で名声あり、教派の開祖であり、多くの人々から立派な人として崇められている。

2013-07-10 11:24:39
AK @bdak52

かれら、すなわちプーラナ・カッサパからさらについにナータ族の子であるニガンタに至るまで人々は、わたしに質問されても、満足に答えることが出来なかった。

2013-07-10 11:24:45
AK @bdak52

満足に答えることができないで、怒りと嫌悪と憂いの色をあらわにしたのみならず、わたしに反問した。 さあ、わたしは低く劣った状態(在俗の状態)に戻って諸々の欲望を享楽することにしよう」と。

2013-07-10 11:25:17
AK @bdak52

さらに遍歴の行者であるサビヤは次のように考えた、「ここにおられる<道の人>・バラモンがたは、年老いて、年長け、老いぼれて、年を重ね、老齢に達しているが、長老であり、経験を積み、出家してからすでに久しく、

2013-07-10 11:26:14
AK @bdak52

衆徒をひきい、団体の師であり、有名で名声あり、教派の開祖であり、多くの人々から立派な人として崇められている。すなわちプーラナ・カッサパからさらにナータ族の子ニガンダに至るまでの人々であるが、かれらは、わたくしに質問されても、満足に答えることができなかった。

2013-07-10 11:27:50
AK @bdak52

満足に答えられないで、怒りと嫌悪と憂いの色をあらわにしたのみならず、かえってそこでわたくしに反問した。 <道の人>ゴータマはわたくしの発したこれらの質問に明確に答え得るであろうか。 <道の人>ゴータマは生年も若いし、出家したのも新しいことだからである」と。

2013-07-10 11:28:46
AK @bdak52

次いで遍歴の行者サビヤはこのように考えた、 「<道の人>は若いからといって侮ってはならない。軽蔑してはならない。たといかれが若い<道の人>であっても、かれは大神通があり、大威力がある。 さあ、わたしは<道の人>ゴータマのもとに赴いて、この質問を発してみよう」と。

2013-07-10 11:29:41
AK @bdak52

そこで遍歴の行者サビヤは王舎城に向かって順次に歩みを進め、王舎城の竹園林にある栗鼠飼養所におられる尊き師(ブッダ)のもとに赴いた。そうして、師に挨拶した。 喜ばしい、思い出の挨拶のことばを交わしたのち、かれは傍らに坐した。 それから遍歴の行者サビヤは師に詩を以て呼びかけた。──

2013-07-10 11:30:27
AK @bdak52

サビヤがいった、 「疑いがあり、惑いがあるので、わたくしは質問しようと願って、ここに来ました。わたくしのためにそれを解決してください。わたくしが質問したならば、順次に、適切に、明確に答えてください。」

2013-07-10 11:30:56
AK @bdak52

師は答えた、 「サビヤよ。あなたは質問しようと願って、遠くからやって来ましたね。あなたのために、それを解決してあげましょう。あなたが質問したならば、順次に、適切に、明確に答えましょう。

2013-07-10 11:31:19
AK @bdak52

サビヤよ。何でも心の中で思っていることを、わたくしに質問なさい。わたくしは一つ一つ質問を解決してあげましょう。」

2013-07-10 11:31:38
AK @bdak52

そのとき遍歴の行者であるサビヤはこのように考えた、 「まことにすばらしいことだ。まことに珍しいことだ、──わたくしが他の<道の人>たち、バラモンたちのところでは機会さえも得られなかったのに、道の人ゴータマがこの機会を与えてくれた」と。

2013-07-10 11:32:11
AK @bdak52

かれは、こころ喜び、楽しく、嬉しく、欣快(きんかい)の心を生じて、師に質問した。

2013-07-10 11:32:31
AK @bdak52

サビヤがいった、 「<修行僧>とは何ものを得た人のことをいうのですか? 何によって<温和な人>となるのですか? どのようにしたならば、<自己を制した人>と呼ばれるのですか? 

2013-07-10 11:33:09
AK @bdak52

どうして<目ざめた人>(ブッダ)と呼ばれるのですか? 先生! おたずねしますが、わたくしに説明してください。」

2013-07-10 11:33:17
AK @bdak52

師は答えた、 「サビヤよ。みずから道を修して完全な安らぎに達し、疑いを超え、生存と衰滅とを捨て、(清らかな行いに)安立して、迷いの世の再生を滅ぼしつくした人、──かれが<修行僧>である。

2013-07-10 11:33:45
AK @bdak52

あらゆることがらに関して平静であり、こころを落ち着け、全世界のうちで何ものをも害うことなく、流れをわたり、濁りなく、情欲の昂まり増すことのない<道の人>、──かれは<温和な人>である。

2013-07-10 11:34:12
AK @bdak52

全世界のうちで内面的にも外面的にも諸々の感官を修養し、この世とかの世とを厭(いと)い離れ、身を修めて、死ぬ時の到来を願っている人、──かれは(自己を制した人)である。

2013-07-10 11:34:51
AK @bdak52

あらゆる宇宙時期と輪廻と(生ある者の)生と死とを二つながら思惟弁別して、塵を離れ、汚れなく、清らかで、生を滅ぼしつくすに至った人、──彼を(目ざめた人)(ブッダ)という」

2013-07-10 11:35:20
AK @bdak52

そこで、遍歴の行者であるサビヤは、師の説かれたことをよろこび、随喜し、こころ喜び、楽しく、嬉しく、欣快の心を生じて、さらに師に質問を発した。

2013-07-10 11:35:51