CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「はぁ……」 うちの親はもう完全に俺と彼女が寝たと理解しているし、彼女の両親は完全に俺のことを婚約者扱いしている。 「どしたの?」 歩みを止め、彼女の深い紺色の瞳をじっと見つめる。 「お前さ」 「うん?」 「僕以外の男と付き合いたいとか思わないの?」
2013-07-12 22:57:01
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「なんで?」 彼女は『あなたは暑さで頭がおかしくなったの』とでも言いたげな表情を浮かべた。 「ずーっと前の約束、ちゃんと覚えてるもん」 「あれは子供の頃の――」 「わたしは、あなたのお嫁さんになる」 ブロック塀に背中をドンと押し付けられる。
2013-07-12 23:01:39
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「わたしには、あなたしかいない。あなただけでいい」 彼女の瞳に、狂気の色が交じる。背中のブロック塀から日中の熱気の残滓が伝わってくる。 「だから、わたしだけを見て?」 「みらん……」 ぎゅっと彼女を抱き寄せる。 「ん、うぅ……」 彼女は目を閉じ、僕は唇を重ねた。
2013-07-12 23:04:43
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
バサバサと、純白の翼がぎこちなく空気をかき回す音が聞こえる。 「今は、ここまで」 「ずるい」 唇を離すと、さっきまでうっとりとしていた彼女の表情が険しくなった。それでも背中の翼はゆるやかに揺れている。 「でも、ありがと」
2013-07-12 23:07:27
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「女子力磨いて、絶対結婚するから」 「はいはい」 彼女は僕の右腕に絡めていた左腕を離し、翼を広げる。 「じゃ、またね」 「ベランダの鍵は空けとく」 「うん」 頷いた彼女の頬は、夕日のせいか少し赤みがかって見えた。
2013-07-12 23:09:34
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
なお豚ホルモン云々についてはこちらを参照していただければ [R-18] 俺の幼馴染の羽根っ娘が深夜に訪問してきた件 | CK/七式@七式飛行隊AW #pixiv http://t.co/Bpapk3nG8n
2013-07-12 23:10:36