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ておどら
@TDItheod
生卵はなあ……せめて卵焼きならと思ってたら「生みたて卵を割って女の子の口に放り込みくちゅくちゅしてもらってそれをフライパンで焼く」とかそんなの思い付いた
2014-10-07 18:32:31
ておどら
@TDItheod
羽根っ娘の有精卵を啜り合う。これはつまり生命構造からの逸脱を意味しており、生物社会に於ける秩序を著しく乱す行為であり、種族などという下らない二文字で縛り付けられた二人を現世から解き放つ儀式であった。新たな生命が還元され、二人は生まれ変わる。彼らを縛るものは、互いの愛。そして命。
2014-10-07 22:57:50
ておどら
@TDItheod
自分の産んだ卵を口の中で撹拌させられ卵焼きにされるという変態プレイを強要されているのに「これって間接キスなんじゃ……あわわわ」って酷く赤面してる羽根っ娘が描きたかったことだけは伝えておきたい
2014-10-08 00:28:13
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
私の朝は同居人の悩ましげな吐息とともに始まる。「ふーっ、うーん、んっ……」「おはよう朝室さん」布団の上で四つん這いになりいきむ彼女の背中で褐色の翼が揺れている。「おはよう、うっ、きたっ！」彼女の身体が震え、布団の上に卵がぼとりと産み落とされる。 #朝室さん #連続スケべ小説
2014-10-09 07:05:29
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「今日、何にする？」呼吸が落ち着き始めた朝室さんは私に朝食のリクエストをとる。「玉子焼き、普通の」「ん、わかった」朝室さんは産自分の生んだばかりの卵をちゃぶ台の縁に当てて殻の一部分だけを丁寧に割る。「ん、じゅる、ずっ……」彼女は卵の中身を啜り、すべて口の中に含む。 #朝室さん
2014-10-09 07:13:04
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
コンロにフライパンを置いた朝室さんは「んあ……」とその上に口の中で溶いた卵を吐き出す。湯気とともに空腹を刺激する匂いが立ち込める。「こくん……んっ！？」口の中に僅かに残った卵を飲み干した朝室さんの背中で翼が震えた。「どうしたの」「ごめん、今日の玉子焼き、カラ入りかも」 #朝室さん
2014-10-09 07:21:25
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「いいよ、ちょっとでしょ」「うん、混ぜてる時もわからなかったから」朝室さんが口の中で混ぜても気づかないのだから、入っているカラは相当小さいのだろう。それよりも私が気になることが一つあった。「なんか焦げ臭くない？」「いけない！」朝室さんは慌てて玉子焼きをひっくり返した。 #朝室さん
2014-10-09 07:29:06
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「朝室さん」 「なに？」 俺の言葉に同居人はぴくっと背中の翼を揺らす。 「うち何か甘いものなかったっけ」 「ない」 「マジか……」 台風が来るので食料品はそれなりに買い込んで帰ってきたのだが、彼女に頼まれた食材に気を取られて嗜好品の方を買うのを忘れてしまった。 #朝室さん
2014-10-13 22:36:32
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「あ、食パンが一枚残ってるかも」 思い出したように朝室さんは顔を上げる。 「ジャムかなんかあったっけ」 とにかく、無性に甘いものが食べたいのでこの際ジャムトーストでもいい。 「ごめん、今朝使い切っちゃった」 「素パンってめっちゃ味気ないんですがそれは」 #朝室さん
2014-10-13 22:40:57
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「あと牛乳とバターは今日買ってきたでしょ」 「朝室さん、それは夜食じゃなくて朝食のメニュー」 これにハムとサラダとコーヒーでもが付けば完璧なのだが、俺の胃袋が求めているのはフレッシュな朝食ではなく甘くてジャンキーな夜食なのだ。 「あ」 朝室さんの褐色の翼が広がった。 #朝室さん
2014-10-13 22:44:24
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「バターと卵と牛乳があるから砂糖入れればフレンチトーストが作れるよ」 「おぉ、さすが朝室さん！ お願いします」 「ん、産むからちょっと待ってね」 朝室さんは四つん這いになるとゆっくりと深呼吸を始める。 「ふーっ、はーっ、くるかな？」 呼吸に合わせて褐色の翼が揺れる。 #朝室さん
2014-10-13 22:49:58
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「あんまりじっと見られると集中できないんだけど」 俺の視線に気づいたのか、朝室さんは怪訝そうな視線をこちらに向ける。 「いや、見るなって言われてもここワンルームだし……」 「見ても楽しくないでしょ、卵生むところなんっ、おっ、き、きそうっ！」 朝室さんの肩が震える。 #朝室さん
2014-10-13 22:55:03
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「う、うぐ、もうちょい……んあああっ！」 ぼとん、と座布団の上に卵が転がる。 「ふぅー、はぁ、やっぱ一日二回はキッツい……」 朝室さんの肩はまだ上下に揺れている。羽根つきにとっての産卵は、人間でいうところの全力疾走500メートルと同じくらい体力を使うらしい。 #朝室さん
2014-10-13 23:00:27
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「じゃあ、作ってくるね」 ちゃぶ台に手をついてそれを支えに立ち上がった朝室さんは台所へ向かう。 「じゅっ、んぐ……ちゅるっ」 卵を角に当てて割る音に続いて彼女が自分の産んだ卵の中身を啜る音が聞こえてきた。 「れうー、んっ」 今のは、かき混ぜた卵を出すときの声。 #朝室さん
2014-10-13 23:08:19
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
しばらくかき混ぜたりする物音や冷蔵庫を開け閉めする音がしていたが、なかなか出来上がる気配がない。 「なぁ、まだか？」 俺はコンロの前に立つ朝室さんの背後から近づき、いきなり抱きつく。 「ちょ、ちょっと！？ あんまベタベタ触ったら有精卵生まれちゃうんだよ！？」 #朝室さん
2014-10-13 23:12:31
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
朝室さんは翼を羽ばたかせて俺を振り払う。 「いや、これくらいじゃ何も起こらないって」 「あと焼くだけだから、あと五分、いや三分待って、ね？」 朝室さんはほんのり赤くなった顔を俺に向ける。 「待てない。だいたい卵と牛乳と砂糖混ぜてパンにつけるだけなのに時間かけすぎ」 #朝室さん
2014-10-13 23:18:32
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
「だって、じっくり吸わせないと美味しく焼けないし……それに……」 それまで彼女の背中で暴れていた翼がしゅんと縮こまる。 「それに？」 「なんでもないから！ もうちょっと待ってて！」 朝室さんの顔はさっきより赤くなっている、これ以上やると羽っちょで殴られそうなのでやめた #朝室さん
2014-10-13 23:27:45
CK/旧七式敢行
@CK_Ariaze
数分後 「どう？」 「美味い」 俺は朝室さんの作ってくれたフレンチトーストを頬張っていた。 朝室さんの言うとおり時間をかけて漬けた分、耳の部分までしっかり味が染みている。 「ありがとね、朝室さん」 「どういたしまして」 朝室さんの顔は、さっきより赤かった。 #朝室さん
2014-10-13 23:33:15