大学論

文字通り。
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渡邊芳之 @ynabe39

文科省のホームページにこんなのがある。これはじっくり調べないと。「学制百年史」 http://bit.ly/cFu9Wj

2010-09-25 13:43:23
渡邊芳之 @ynabe39

「大学」のもっと古い語源は漢の時代の中国に設置された「太學」という官僚養成学校とのこと。なんで日本に来て点が取れたのかな。そこで儒教四書のひとつである「大学」が講じられたことでまざったか。「女大学」の語源はこっちだが「ラーメン大学」の語源は高等教育の方であろう。

2010-09-25 13:52:55
渡邊芳之 @ynabe39

いっぽう University は神学部法学部医学部と哲学部からなる学者と学生のギルドから始まったわけで官僚養成機関ではない(その機能をもってはいただろうが)。明治政府は大学を作ったのであって日本にUniversityを作ったわけではない。

2010-09-25 13:55:49
渡邊芳之 @ynabe39

京城帝大は文部省管轄でなく朝鮮総督府管轄だったとのこと。第8代総長の速水滉は東大出身の心理学者。

2010-09-25 14:06:02
渡邊芳之 @ynabe39

助教という称号は助手よりも古いどころか教授より古いようであるから助教の皆さんは胸を張るべきである。

2010-09-25 14:09:23
渡邊芳之 @ynabe39

後期の授業の準備をしないと。最大の問題は「教育心理学2」の内容を「生徒指導提要」準拠に修正しないといけないことだ。

2010-09-25 14:29:24
渡邊芳之 @ynabe39

そうか,東大は「東京大学」として創立した時には法学部,理学部,文学部,医学部の学部制だったのが旧帝国大学令で分科大学制になったんだな。

2010-09-25 14:47:35
渡邊芳之 @ynabe39

日本の大学の歴史も短いなりに複雑でいろんなことがあるな。

2010-09-25 14:48:06
渡邊芳之 @ynabe39

なにごとにも例外はあります。しかし参考になりました。RT @t_otoshi: ナポリ大学なんかはフリードリッヒ2世によってまさに官僚養成機関として創設されてる。

2010-09-25 14:54:30
渡邊芳之 @ynabe39

文部省編「学制百年史」全2冊をヤフオクで落札することができた。届いたらきちんと勉強しよう。

2010-09-25 22:03:05
渡邊芳之 @ynabe39

「学歴がインフレ」って何を指しているんだろう。学歴の価値はどんどん下がってるんだからデフレじゃとも思う。

2010-09-25 22:05:42
渡邊芳之 @ynabe39

これまで高卒で買えた就職が大卒でないと買えなくなった,という意味なら確かにインフレか。でも中卒と高卒,大卒と大学院卒との間でその関係は成立してないから学歴というより「大卒のインフレ」だろうな。

2010-09-25 22:13:27
渡邊芳之 @ynabe39

で,大卒のインフレは全く間違いなく「大学入学者と卒業者の激増」によって起きている。誰でも大学に行くようになればその価値が下がるのは当たり前すぎるほど当たり前。

2010-09-25 22:14:21
渡邊芳之 @ynabe39

大学に行く方が就職に有利だ,大学に行けないと不利だ,だから機会均等を進めて大学進学率を上げていくと,結果として大学に行っても就職に有利にならなくなり,4年分の学費を浪費することになる人が増える。

2010-09-25 22:16:54
渡邊芳之 @ynabe39

だいたい「大学に行くのは就職のためではない」という意見が帰ってくるのだが,もし高卒でも大卒でも就職の機会が変わらず給料も同じであったなら,わざわざ就職を遅らせて大学に行く人がどれだけいるだろうか。生活を切り詰めてまで子どもを大学にやろうとする親がどれだけいるだろうか。

2010-09-25 22:41:41
渡邊芳之 @ynabe39

大学に行くのは,あるいは行かせるのは何らかの意味で「人生のチャンスを大きくするため」である。しかし皆がそう考えて大学に行く人が増えれば増えるほど,大学に行くことで増分される「人生のチャンス」は小さくなる。

2010-09-25 22:44:06
渡邊芳之 @ynabe39

もちろん,皆が大学に行くようになれば「大学に行かないこと」のマイナスはどんどん大きくなるから,大学へ行く必要は大きくなる。しかし大学へ行くことのプラスのメリットはどんどん小さくなる。

2010-09-25 22:45:20
渡邊芳之 @ynabe39

いまや大学は「行くといいことがあるから行く」ところでなく,「行かないと困ったことになるから行く」場所になった。これはオペラント条件づけでいう負の強化であって,負の強化で行動している人間はその行動に意欲や自発性は感じにくくなる。

2010-09-25 22:46:31
渡邊芳之 @ynabe39

大学になど行きたくないが,大学に行かないと就職が不利だから仕方なく大学に来る,大学にやる余裕などないが,大学に行かせないとますます貧乏になるから仕方なく大学にやる。学生も親もいやいやながら大学教育を選択しているように見える。

2010-09-25 22:48:52
渡邊芳之 @ynabe39

それにかかる金は誰がどうやって払いますか? RT @purintaro: 中高卒で職に就ける状況でなくなったなら、義務(権利)教育を高卒、大卒に上げるのは常識です......

2010-09-25 22:51:33
渡邊芳之 @ynabe39

教育費が無償であれば,いま起きていることにはそれほど大きな問題はない。しかし日本では大学教育は無償ではないしその学費は物価の上昇と比較しても異常なほどどんどん上がっている。いやでも大学に行かねばならず,親は所得階層に関わらずその費用を捻出せねばならない。

2010-09-25 22:54:01
渡邊芳之 @ynabe39

そして大学を卒業しても以前のような確実な就職や給与は望めなくなっている。大学進学の費用はいわば「回収の見込みのない投資」となり,そのために親の世代は本来自分たちの生活に使うべき資源を吸い上げられている。

2010-09-25 22:56:24
渡邊芳之 @ynabe39

そのことと「大学授業料の高騰」にどういう関係がありますか? なにか別のことをおっしゃっておられる? RT @purintaro: それは大学の研究者が教育者という側面を忘れてしまうことによります。

2010-09-25 22:57:47
渡邊芳之 @ynabe39

学費が無料であれば,大学進学率が上がることは(国家財政とかを心配しないかぎり)手放しで喜んでもいいことだ。しかし学費が無料でなく,かつ世界的にみてもアメリカと並んで大学の学費が異常に高い国である日本では,それがかえって親世代の貧困を生み子ども世代の貧困を準備している。

2010-09-25 23:04:23
渡邊芳之 @ynabe39

@ttakimoto 大学進学費用を何らかの形で低減することには無条件に賛成ですが,それをどのような方法でやるかは「どのような結果を目指すか」によって変わります。私がいま論じていたことと大学教育の改善や淘汰はとりあえず関係ありません。

2010-09-25 23:12:55