カゲロウプロジェクトファンから出た奇跡の逸材

ENMT兄貴迫真の小説見とけよ見とけよ^~
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榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

5 4 3 2 1・・・。 「姉ちゃん姉ちゃん!・・・。まって!まってよ・・・。行かないで・・・。」 「0」 その日どこかの小さな世界が終わりを迎えた。 カゲロウプロジェクト。

2013-07-18 22:38:15
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

「み・・・き」 「みず・・・」 「お・・い」 「瑞生!」 「はっ・・・。」 「どうしたの?寝ぼけてんの?昨日ゲームやりすぎただろ!?」 「なんだ、夢だったのか・・・。」 「なにが?まだ寝ぼけてんの?」 「いや、なんでもない。」 八月の暑い夏の日。僕は能力を・・・

2013-07-18 22:42:36
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

植物が輝く昼間、僕は不思議な夢に恐怖を抱きながら学校に行った。 「世界が終わる・・・。んなわけないか・・・。」 そう思っていた・・・。

2013-07-18 22:44:04
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

いつもの端末からはどことも変わりなく、時計が動いていた。 空も青く澄みいつもより少し綺麗だった。 学校も洗われたかのように綺麗に輝き 周りを見れば 門の方に向かっている人でいっぱいだ。 校舎の前には 破れそうな張り紙、風化した扉、いつも通りの風景に少し安心した。

2013-07-18 22:49:35
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

至るところに傷がある下駄箱を抜けて教室へ向かった。 教室に着くと 数人の生徒がいた。 その生徒たちは、勉強しているのもいれば ふざけてはしゃいでいるのもいた。 窓越しには大きな鳥たちが飛んでいた。

2013-07-18 22:52:12
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

「ゲッ!もうこんな時間!?急いで戻らないと!」 「だからあんたはマイペースなんだから・・・。」 急いでドアを開けて廊下に飛び出ようとしたその瞬間。 「うわぁ!」 「あああぁああ!」 訳も分からず何かに衝突した音と何者かの声がした。 「何?え?」 目を覚ますと目の前に男性がいた。

2013-07-18 23:00:06
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

教室を出て、少し廊下を歩いていると 理科室があった、 中を入ってみると そこには姉 榎本貴音がいた。 「え?なんでいんのよ!?」 といつも通り目つきの悪い顔で話してきた 「え・・・いやぁ。教室うるさくてさ・・・。」 「だからって、もうそろそろ鐘なるよ?」 と言って時計を指した

2013-07-18 22:57:28
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

「!?誰ですか!?あなた?」 「え?あ・・・。僕?」 「何言ってんのよアンタww。遙に決まってんじゃん」 頭が正常に戻った瞬間記憶が一気に戻ってきた。 「あ!、遥先輩!すいません・・・。」 「ああ、瑞生くんかー、お久しぶりだねー、で、大丈夫?怪我・・・ない?」

2013-07-18 23:03:04
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

「大丈夫です!すいません!」 と会話しているうちにスピーカーから鐘の音が聞こえた。 「あ、やばい・・・。先生に送られる!」 「すいません僕はここで失礼します!」 その時、ポケットから端末が落ちた。 「あ、あの!?みずきく・・・あ、行っちゃった・・・。」

2013-07-18 23:05:08
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

教室に着くと息は切れていた。 「あ、よかったー先生まだいないや。」 「いや、おせーよ」 と、少し怒り気味の声がした 友人の裕斗だった。 「あ、え、すいません・・・。」 席に座って数分経つと、廊下から足音が聞こえた。 「はーいホームルームはじめまーす。」

2013-07-18 23:23:58
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

「今日のホームルームは自習で。」 と、先生がいうと周りは歓声で溢れていた。 「あぁ、この世界は消えないよね?・・・。」 と、自分に問いかけた。 ホームルームが終わると次は理科の授業だった。

2013-07-18 23:26:30
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

「うわ・・・。理科だー。」 「・・・。」 「なぁ?何で黙ってんの?」 「・・・え?何?」 「はぁ・・・聞いてなかったんか。」 気がつけば目の前は理科室にいた。 中にはいると理科の教師 盾山先生がいた。

2013-07-18 23:45:43
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

授業は終わりになり教室から出ようとすると・・・。 先生が僕の肩を叩いていた。 「まだ人気者?」 と先生が言い出した。最初はなんのことだかさっぱりわからなかった。 だが数秒たつと嫌な思い出が・・・。 明日に続く

2013-07-18 23:56:18
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

それは4月の頃・・・。 姉 榎本貴音はネット上では閃光の舞姫「エネ」という名前で人気になっていた。 その人気になった理由がFPSゲームらしく、大会まで上り詰めたという話もある。 そして、学園祭・・・ 姉と遥先輩の出し物はFPSゲーム「ヘッドホンアクター」というものを開催した。

2013-07-19 20:11:37
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

そのゲームでの戦いで姉と参加者のバトルが繰り広げられた。 その途中に、姉がネットで有名ということがバレたらしく一時期的に人気になった。 そしてその来年。僕は入学した、最初はワクワクしていたが。学園祭のネタが高校全体の常識と化していた・・・。

2013-07-19 20:14:47
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

そして、僕は閃光の舞姫の弟と扱われ至る所で色々な話にされた。 「ねぇねぇ キミのお姉ちゃんなんの銃を持ってるの?」 「え・・・。し、知りませんよー。。。」 「そんな隠さないで!ね?教えてよ!本人には聞づらいからさ?ね?」 「あー!もう!知らないんすよ!ホントに。」

2013-07-19 20:17:35
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

それ以来、FPSゲームには目も向きもしなくなった。 というか、トラウマになった。 つまりその「人気者」とはそういうことであろう。

2013-07-19 20:18:50
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

「えぇ・・・。まぁ 収まりましたけど・・・。」 「ほう、で? まだいじられる予兆はないのか・・・。」 「理事長読んでいいですかねぇ?」 「な!?なぜ俺の弱点おぉ!?」 「ふっふっふ、姉からですよ!」 「あいつよくも・・・。」

2013-07-19 22:36:47
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

そういうと 先生は落ち込んだ顔をしていた。 考えていることが大人げないと姉がいっていたがまさにその通りだ

2013-07-19 22:38:50
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

そんな会話を続けていると 蝉の声が聞こえ出した。 「おぉ、蝉がなく季節になったか。」 「って!先生、何でいきなり・・・。」 と 外を見ると、輝く緑を奏でるように蝉の音が聞こえた。

2013-07-19 22:43:35
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

気がつけば授業はどんどん進んでいき もう夕方になった。 端末を見ると、液晶画面からは謎のメールが一件あった。 「ん?なんだろう。」 メッセージを見ると。 「キミのカゲロウデイズはキョウで終わるよ。」 意味が解らない。陽炎?なんだ?何が言いたいんだ?

2013-07-19 22:49:22
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

家に帰ると 祖母がキッチンにいた。 僕は ただいまーと言葉を残したまま自分の部屋へと階段を上った。 あの夢は・・・。

2013-07-19 22:51:30
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

走った。息が耐えるほど走った。 壊れる世界を見ずに一人の背中を追った。 もうその姿は見えるか見えないか解らないぐらいだった。 丘へ向かう一人の背を追いかけた。何度も何度も地面を蹴った。 もう、足が麻痺をしだしたかのように動くのが止まった。 フューチャードリームズ

2013-07-19 22:56:52
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

もう、ダメだ。一人の背中は小さくなっていった。 声を出しても。背中は小さくなり続けた。 「姉ちゃん。姉ちゃん・・・!」 最後の力を振り絞り手を伸ばした・・・。 「その丘は・・・丘は・・・。」 その瞬間、目の前が赤色に染まった。同時に体が消えていることに気づいた。

2013-07-19 23:02:46
榎本瑞生@メカクシ団 @mizuki_enomoto

あぁ、短い人生だった。と 気持ちが生まれ、それが一瞬で消えた。 体は、道路に押し付けられたかのように倒れていた。 「この世界は・・・。この世界は・・・。」 体は消えた。心もあるか解らない。 「あぁ、死んだのか。」

2013-07-19 23:06:40