第二大罪大戦:紅陣営第一期交流フェイズ・ログ

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『   』 @Ssace_sin

嫉妬の手を引いて、来た道を戻る。呟きには答えない、だってアンヴィ自身の眼で見てほしいから。 周囲にも幾つか、何人かがいる。解る。だから心持ち速く、足を動かして、大広間へと向かいながら。 「……寂しかったんだよ?」 そうとだけ、ぽつりと零す。彼が眠ってしまってから、長い間ずっと。

2013-07-28 16:42:46
----- @ssdmt_sin

響いた声に、伏せていた目を開ききょろ、とあたりを見渡す。…声はすれども姿は見えず。だが、声の主は知っている。 「わたしたちのちいさな傲慢は、席を外しているみたい。…ひさしぶり、かしら?コレール。」 姿の見えぬ大罪に、声を投げた。

2013-07-28 16:43:02
muguet(ミュゲ) @reclew_2ndsin

「ちょっとちょっとー? 『オトナ』に軽々しく話しかけられたく無いんですけどー?」 依然何も無い空間から声が響く。

2013-07-28 16:43:55
リコリス @actAcedie

「ごめんね……でも、だって仕方がないんだよ」 その身の罪科は忘我。――しかし、これは忘れてはいけないことだ。よくよく言い聞かされた、ようにも思う。 「うん、ごめんね、アヴァリス」 確認するかのように、もう一度少女の名を呼ぶ。 「えっと……集合?」と、立ち上がって。

2013-07-28 16:45:44
----- @ssdmt_sin

「あら。そうね、そうだったわね、貴方は。でもね、ごめんなさいね。わたしね、軽々しくない話し方を知らないの。受け容れてくださいな。」 姿を現さない大罪に、笑いかけた。こちらを見ているかだなんて、わからないけれど。

2013-07-28 16:47:03
muguet(ミュゲ) @reclew_2ndsin

「嫌だね。 僕の愛しい傲慢が認めているから許しているけど僕は本当なら『オトナ』は一人残さず消し去ってしまいたいんだもの…」 空間から腕だけが現れてナイフでジャグリングを始める。 「今すぐにでもこのナイフでズタズタにしたいほどに…ね?」

2013-07-28 16:51:16
リズ @soujyu00_sin

「分かってるわよ。だからあたし怒ってはないもの。きちんと思い出したから問題ないわ」 再度呼ばれた名に宜しいと満足げに頷き、集合の言葉に、そう!と手を叩く。 「気配がしたのよ!アンヴィの!あたしたち『紅の嫉妬』の!」 きっと集合だわ!と表情を輝かせる。肯定する様にちりん。鈴が鳴る。

2013-07-28 16:51:29
紅の嫉妬アンヴィ・ナルシス @HeNotShe_Envie

零された言葉を掬って返す。 「ねえ、それは」 足は止めない。答えを信じられない僕の問いかけに、意味などないのだから。 「僕だけが、きみの寂しさを埋められる唯一、っていうこと?」 握った手からほんの少し力を抜いて、緩めた。 広間の扉は、もうすぐそこに見えてきた。

2013-07-28 16:52:54
リコリス @actAcedie

「よかった」 ほ、と安堵したように息を吐く。そうして続けられた後の言葉に、小さく首を傾げて、それから。 「……アンヴィ。紅の、嫉妬」 さもありんな顔で頷きながら、少女に連れてって、と笑っていった。

2013-07-28 16:55:55
----- @ssdmt_sin

あらまああらまあと、口元に手をやって笑う姿はまるで、子供のやんちゃを見守る母親のよう。そして囁くように告げられた言葉も、また。 「そうね。貴方はそういうものだもの。ええ、貴方が望むなら、いくらでも。切り裂いて頂いて構わないわ。貴方の意志を、貴方の行動を。わたしは肯定しましょう」→

2013-07-28 16:56:30
----- @ssdmt_sin

→「…でもね。折角皆が集まるのだから。すこぉしだけ、待って頂いても良いかしら。」 にこりと、色欲らしからぬ無垢さで微笑んだ。

2013-07-28 16:58:44
『   』 @Ssace_sin

「僕にとっては、全部が唯一。嘘は言わないよ、『みんな』が『ひとつきり』で『ぼくのもの』」 すぐに言って返す、それも本心。傲慢は嘘をつかない、つく必要がないからだ。世界の中で唯一の『座』を負う限り、傲慢は全ての上に在らんとする。眼に入る全てを、取り零しはしない。 大広間の扉を見、

2013-07-28 17:02:00
『   』 @Ssace_sin

「……その『ひとつきり』の君が、僕を置いて眠ってしまったんだもの。寂しくない筈がないよ、囲まれて、賑やかで、楽しく暮らすのが、僕の望みなんだもの」 その扉に手をかける。軽く力を込めれば、迎え入れるように大きく開いて。嫉妬を連れてその中へ。

2013-07-28 17:02:06
リズ @soujyu00_sin

「怒るわけ無いじゃない。あたし憤怒と違って寛大だもの」 連れてって、の言葉に勿論、と笑って 「眠り姫のエスコートできるなんて光栄だわ!お手をどうぞ?」 言い、そっと小さな手を差し出す。黒猫はいつの間にか少し離れた位置に居る。紅の集う場所がわかるかのように二人が来るのを待っている。

2013-07-28 17:05:30
----- @ssdmt_sin

目線をナイフを弄る腕から開いた扉へ。 ――待ち人来たれり。 「おかえりなさい、わたしたちのちいさな傲慢」 微笑みのまま声をかけて、はて後ろの方は誰かしらと首をかしげたけれど、傲慢が連れてきたのだから。それは大罪以外に無い。 表情は変わらず、同様に挨拶を。

2013-07-28 17:06:28
----- @ssdmt_sin

「おかえりなさい、わたしの知らなかった大罪(嫉妬)」

2013-07-28 17:06:43
リコリス @actAcedie

「それもそうだね」 へらり、とどこか気の抜けた笑みを返して。 「ありがとう、アヴァリス」 その小さな手に、自分の手を重ねる。 「――紅の、嫉妬」 少女に聞こえぬ程の声音で、そう呟いて。まだ見たことのない嫉妬が、どのような人なのか。ぼう、とした頭で考え。

2013-07-28 17:13:52
紅の嫉妬アンヴィ・ナルシス @HeNotShe_Envie

「知ってるよ」 傲慢たる大罪に、唯一であるだけのものなどない。すべてのものは、全にして一なのだ。けれどそれを、彼は言葉にした。僕は、言葉を信じない。作りものでない笑みが、僕の口元を歪ませる。 扉は軋みさえせず、僕らを招き入れた。中にいたのは、二人。 →

2013-07-28 17:17:14
紅の嫉妬アンヴィ・ナルシス @HeNotShe_Envie

→ 見たことのない一人が、僕を見て、帰りを迎える言葉を吐いた。 「ただいま、知らない大罪のきみ。僕が『嫉妬(アンヴィ)』。アンヴィ・ナルシス・ルージュだよ。ひとつ、答えて」 座より名よりも先に、問いかけるのは。 「きみの目に映る僕は、美しい?」

2013-07-28 17:17:20
リズ @soujyu00_sin

重ねられた手に喜んで。と笑い恭しく小さな口づけひとつ。それから手を引いて、今度は走るではなく歩き出す。 黒猫が進む道を疑うことなく後を追う。城へと向かい長い廊下を歩き大広間へ向かう。 呟きは聞こえぬままに歩いた先。開け放たれた扉から見えた、麗しい姿へ、嬉しげな声を 「アンヴィ!」

2013-07-28 17:23:51
----- @ssdmt_sin

美しいかと問われた。白皙の容貌、金の目、金の髪。これを美しいと思わないのなら、何を美しいというのだろうか。 「ええ、美しいわ」 その問いに首肯して、美しさを肯定した。 そして肯定に被るように、美しい大罪の名前を呼ぶ、歓声が響く。

2013-07-28 17:27:52
リコリス @actAcedie

手の甲に口づけ一つ。擽ったそうに小さく笑い、その小さな手に連れられて、黒猫の後を追う。ちりん、と鈴の音が聞こえた。 ――そうして、視線の先に、麗しい青年の姿が、ひとつ。少女の嬉しげな声と呼んだ名に、小さく頷いた。 「――はじめ、まして?」 挨拶にしては随分唐突な、囁きのような声。

2013-07-28 17:33:01
『   』 @Ssace_sin

「リュグ!」 大広間に入って一番に目に入ったその姿に、声を上げて駆け出した。すぐ間近まで駆け寄って、その彼女にしかない藍色の瞳を見上げる。 「リュグズュール、僕の色欲。良かった、君も来てくれたんだね?」 不格好に大きな王冠が落ちないようにと押さえながら、いっぱいの笑顔を向けて。

2013-07-28 17:36:59
『   』 @Ssace_sin

そして背後に感じた『それ』と小さな鈴の音、聞こえて来た声に振り向いて、やはり新たに破顔する。 「アヴァリス! アセディも、アヴァリスが連れて来てくれたの?」 呼びかけと問いを何度も重ねる。白い髪を揺らして顔をほんのりと赤く上気させて、少年は笑う。

2013-07-28 17:37:01
----- @ssdmt_sin

答えた声は嫉妬に届いただろうかと思いながら、駆け寄ってきた傲慢に視線を合わせるように跪く。 「ええもちろん。愛しいちいさなオルグイユ。」 傲慢の声に続けて帰還した大罪たちへ挨拶を。 「おかえりなさい、アヴァリス、アセディ。わたしたちの強欲と怠惰。」

2013-07-28 17:41:31
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