「産地ブランド」から「個人ブランド」へ/ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4)

若手農家二人による「ぼくたちの農業」対談の第4回。1970年代に道を拓いた「有機第一世代」が持っていた輝きと、失ったものとは。そして真の「顔が見える野菜」のありかたとは――。 対談記事をきっかけに、農業における「経済活動」と「環境保全」に関する議論がツイッター上で行われましたので、そちらもまとめさせていただきました。
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筆者 : 柳瀬 徹(フリーランス編集者、ライター)

1972年伊豆大島生まれ。企画・編集をした本に飯田泰之・雨宮処凛『脱貧困の経済学』、五野井郁夫『「デモ」とは何か―変貌する直接民主主義』、若田部昌澄『もうダマされないための経済学講義』、五十嵐泰正・他『みんなで決めた「安心」のかたち―ポスト3.11の「地産地消」をさがした柏の一年』、片岡剛士『アベノミクスのゆくえ』など。

「経済活動」と「環境保全」に関する議論

mizu @m_enviro

農業経済はもちろん重要なのだけどそれだけでいいのか?経済性で言えば、里山の崩壊や放棄地の増加は当然となってしまう。/「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4)(ウェッジ)http://t.co/Cj8IpYatZZ

2013-08-05 14:17:41
柳瀬徹 @cockeye246

おっしゃる通りで、産業の問題と環境悪化による社会的コストは切り分けないといけないですね。RT @m_enviro: 農業経済はもちろん重要なのだけどそれだけでいいのか?経済性で言えば、里山の崩壊や放棄地の増加は当然となってしまう。/ http://t.co/S35wS0CXoq

2013-08-05 14:28:38
柳瀬徹 @cockeye246

@m_enviro 切り分けるために、絡まってしまった「神話」を少しずつほぐしていく必要はあるのかなと思っています。環境保全などの目的を除けば、「作らないこと」にインセンティブが発生する制度はやはり望ましいものとは思えません。まったく違う立場の方にもインタビューしていきたいです。

2013-08-05 14:32:26
mizu @m_enviro

欧米での有機栽培(オーガニック)のブームになってるけど、なぜ有機か?というと、持続可能な環境のためという意味が大きいように思う。 /産地ブランド」から「個人ブランド」へ (ウェッジ)http://t.co/Cj8IpYatZZ

2013-08-05 14:33:53
mizu @m_enviro

@cockeye246 経済活動としての農業ということで見ると、都市部近郊が断然有利で地方や過疎地、里山などは勝ち目がありません。例えば、ヨーロッパ各国では環境保全型農業に対する直接支払いが一般的になっています。イギリス環境保全型農業http://t.co/JMI78xV6PV

2013-08-05 14:47:03
柳瀬徹 @cockeye246

@m_enviro 需要と供給のバランスや、集約性、圃場確保まで含めると「都市近郊型が断然有利」とまで言い切れるのかどうかはちょっとわからないのですが、農業や水産には「産業問題」から「環境問題」に引き上げなくては解決不能な側面は多いと思います。「環境枠」をどこまで広げるか

2013-08-05 15:35:16
柳瀬徹 @cockeye246

@m_enviro は相当に難しい問題だとも思います。できるだけ「産業」の枠を広く参入可能なかたちにしておいて、「環境」の枠に投じる原資を確保することも重要なのではないでしょうか。どこまでが「守る」対象なのかを社会的に合意するためにもそれは必要なことだと思うのです。

2013-08-05 15:39:17
mizu @m_enviro

@cockeye246 この記事にあるように、地元の飲食店などで顔の見える関係として、この人がこういう思いで作っているというストーリー込みで売っていこうとする場合、やはり都市近郊型が有利だと思います。多品種少量販売だとそれほど土地も必要ないですし。

2013-08-05 15:48:33
柳瀬徹 @cockeye246

@m_enviro はい。ただ「顔の見える」も「少量多品種」も環境適応の結果でもありますし、対談のなかにも出てきますが家族経営から雇用へと移行するためには「規模」の壁が立ちふさがるのも事実です。地の利や規模や気候を加味した「適正な営農」にはもう少しバリエーションがある気がします。

2013-08-05 15:55:52
mizu @m_enviro

@cockeye246 産業枠を否定しているわけではなく、儲かる農業ができる人はどんどんやってほしいのですが、「環境」という視点も考慮してほしいと思っています。どこまでを「守る」対象とするかなど難しい課題ではありますが。

2013-08-05 15:55:31
柳瀬徹 @cockeye246

@m_enviro まったく同感です。そのためにはもう少し、「農業」「農地」「農家」のあり方や可能性をきめ細かく見ていく必要があると思っています。この対談でそのすべてをカバーはできませんし、ご意見はすごく勉強になりました。WEDGEの中の人に頼んでまとめていただきました(笑)

2013-08-05 15:59:43

記事に寄せられたコメント

佐々木貴宏 @SasakiTakahiro

地産地消と地元志向は違う。 / “「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4) WEDGE Infinity(ウェッジ)” http://t.co/7tLiVlIzzy

2013-08-05 06:16:15
ひでひろよねくら『アイコンのひみつ』発売中 @Yoneckland2

「経済的に成り立つからこそ、美しいし面白い」そして、4回目も、個人的には1回目と並んで面白いです/「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4) WEDGE Infinity http://t.co/41S7UwHiEF

2013-08-05 08:10:47
大江昇 @TKDOMO

「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4) WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/I6ammygve9 「個人ブランド」って面白そう。クセのある味があったりいろいろアプローとできるかも。

2013-08-05 08:17:39
hiroharu.minami @hiroharu_minami

「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4) WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/HkdHS1dcRF 草創期有機農家の功罪のあたり、是々非々で必ずしも突き放して見ていない所に好感。

2013-08-05 08:56:05
hiroharu.minami @hiroharu_minami

「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4) WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/HkdHS1dcRF 地産池消の「別に料理は旨くならんが地元で売れなきゃ外でも売れねーよな」にも。

2013-08-05 08:57:44
津田和俊/急激に進行した網膜剥離と闘っています @kaztsuda

「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4) WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/2bUOwST6Vv キタキタ。採りたての葉物野菜の瑞々しさなど地産地消のメリットもあるけど最後まで我慢

2013-08-05 09:27:10
Naomi @Naomi_ssd

「産地ブランド」から「個人ブランド」へ - ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4)WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/9sEbdaNRHk 「野菜と出会う楽しさ」を提供してくれる農家さんを、私はやっぱり、応援したいです。

2013-08-05 14:03:20
とよしまかず人@圕の中下農 @zevonkeirin

昔の有機農業は「運動」だったものねえ。生協運動と同様。おっと農協も運動だ。//「産地ブランド」から「個人ブランド」へ ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4) WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/o9kNctu4DG

2013-08-05 14:56:58