#愛宕によるヌルい艦艇四方山話

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スクラップヤード @CA_atago

1940年6月8日、グローリアスは護衛に駆逐艦『アカスタ』『アーデント』の二隻を従えてナルヴィクからの撤退支援をしていたのだけど、この時に空軍の戦闘機を収容したりしつつスカパ・フローへ後退をしていた。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:07:21
スクラップヤード @CA_atago

同じ頃、ドイツ海軍は戦艦『グナイゼナウ』『シャルンホルスト』、重巡『アドミラル・ヒッパー』駆逐艦4隻からなる部隊を出撃させてお馴染みの通商破壊戦を行なっていた。 途中でヒッパーと駆逐艦は分離、戦艦2隻で作戦を継続していた。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:09:40
スクラップヤード @CA_atago

英国側はこの2隻が出ていることをどうも予想していなかったようなのよね。というのも、この前の4月にレナウンがグナイゼナウに命中弾を与えていたからこんなに早く出てくる筈はない、と思っていたフシがあるわね。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:11:26
スクラップヤード @CA_atago

グローリアスもグローリアスで索敵機を十分に飛ばしてなかったというから、その点は怠慢のそしりは免れないかしらね。 ただし、グローリアスは空軍機を載せていたから飛ばしたくても飛ばせなかったのでしょうけれど。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:12:32
スクラップヤード @CA_atago

そして6月8日の午後、ドイツ艦隊は航行するグローリアスを発見。喜々として18門の28センチ砲で砲撃を開始。 慌てたグローリアスは艦載機を発艦させようにも間に合う筈もなく、飛行甲板前部に被弾したことで発艦不能となってしまうわ。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:15:48
スクラップヤード @CA_atago

グローリアスはやられる一方だけど、護衛の駆逐艦は勇敢でアカスタは煙幕を張り、その間にアーデントは敵戦艦に突撃を敢行。 とはいえ真昼間で距離もあるのでは駆逐艦には不利なのは言うまでもないわね。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:18:02
スクラップヤード @CA_atago

実際、グナイゼナウとシャルンホルストは15センチ副砲の猛射で応戦。アーデントを難なくといっていい程あっさりと沈めてしまうわ。 グローリアスは緊急の無電をどうにか打ったわ。それは近海に居た重巡デヴォンシャーに届くことは届いた。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:20:38
スクラップヤード @CA_atago

ところが余りにも混乱した内容のためデヴォンシャーはこれを無視。ただし、デヴォンシャーはノルウェー国王を乗せていたというから、もし内容が判明しても助けには行かなかっただろうと言われているけれどね。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:22:30
スクラップヤード @CA_atago

あらやだ、間違えてるじゃないの。さっきの発言は一旦削除したわ。今から訂正版を上げるわ

2013-08-12 22:29:24
スクラップヤード @CA_atago

その気になれば逃げられた筈のアカスタは逃げようともせずに戦闘を続けたというわ。 この小癪な駆逐艦を沈めるべくドイツ艦隊は距離を詰めてきた。 アカスタは煙幕から姿を見せつつ雷撃。1本が見事にシャルンホルストに命中。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:29:45
スクラップヤード @CA_atago

これに気を良くしたアカスタは再度攻撃を試みるもドイツ側の反撃により航行不能となり、結局は沈められてしまった。 シャルンホルストは被雷による速度が低下したことを受けて以後の行動を断念し帰投しているわ。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:33:02
スクラップヤード @CA_atago

結果として、グローリアスは戦艦に沈められた空母の第一号という有りがたくもない称号を得てしまったわけだけど・・・油断大敵ということかしらね。 まあ北欧は霧が多かったりして当時の航空機では飛べない天候が多いことも考慮はしないとダメでしょうけど #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:35:59
スクラップヤード @CA_atago

よくよく考えてみると、ガンビア・ベイの場合ももう敵は居ない筈、という油断が有ったから起きた遭遇戦よねぇ。 艦これは空母が戦艦に沈められるのが普通にあるけど、現実には殆ど起きない話だわね。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:38:35
スクラップヤード @CA_atago

と、いうわけで何時にもましてグダグダな今回でした。 あ、間違いが有ったので今から訂正版をあげるわね。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:41:26
スクラップヤード @CA_atago

(訂正版) 孤立状態のグローリアスは隻の戦艦に撃たれ、砲戦開始から1時間程で沈没してしまったわ。 ただ一人残ったアカスタは自らの展開した煙幕に出たり入ったりしながら応戦。 ドイツ艦隊の砲火の全てが彼女に集中したわ。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-12 22:42:11
スクラップヤード @CA_atago

この話してると、時々アカスタとアーデントがごっちゃになるのよねぇ・・・更に悪いのは『アチャテス』という艦も存在したりするのよね。

2013-08-12 22:43:26
スクラップヤード @CA_atago

さて、と・・・本日の #愛宕によるヌルい艦艇四方山話 は昨日ちょっとだけ話をした「電探=レーダー」のお話よ。 予め言っておくと、あんまり掘り下げても大変だから上っ面程度のレベルのお話にするわね。 なので詳細知りたい場合は各自での検索をおすすめするわ

2013-08-14 23:01:02
スクラップヤード @CA_atago

電探=電波探信儀=レーダーの原理はもう改めて説明するまでもなく、発射した電波が目標に当たって戻ってくるまでの時間により距離を計測する装置ね。 で、今回はその中でもWW2の頃の日米に絞ってなるべく勘弁に解説してみるわ。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:04:03
スクラップヤード @CA_atago

WW2の頃の電探の使用周波数はメートル波(周波数30〜300MHz)に始まり、戦時中にセンチ波(周波数3〜30GHz)の開発が始まって進化していく形になるわ。 で、この周波数っていうのがレーダーにおいては中々大事で(続) #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:05:44
スクラップヤード @CA_atago

周波数が低い→電波の損失が少なく遠くまでよく届く。その代わりに解像度(細部を見分ける能力)が低い。そのため遠距離捜索向きになる。また、出力を大きくしやすい。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:07:42
スクラップヤード @CA_atago

周波数が高い→電波の損失が大きいので余り遠くまで飛ばない。代わりに解像度は高いので小さい目標でも見分けがつく。近距離捜索や射撃用。高出力のものを作るのに技術が必要。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:08:41
スクラップヤード @CA_atago

解像度をわかりやすく言うと、周波数が低いレーダーは距離が近いと反応が一つになって見分けられないけれど、周波数が高いときちんと見分けられる(その代わり近くしか見えない)と考えてもらえばわかりやすいかしらね? #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:11:17
スクラップヤード @CA_atago

さて、我らが日本海軍の主要な電探は21号、22号、13号の3つに加えて艦これでは32号、14号が登場するわね。 海軍の電探命名法は 1号:陸上用監視電探 2号:艦船搭載監視電探 3号:艦船搭載対艦射撃電探 4号:陸上対空射撃電探 となっているわ。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:13:28
スクラップヤード @CA_atago

各型を解説すると、 21号=2号1型:大型艦向けの捜索用電探。周波数200MHz、出力5kW。探知距離は100キロ(航空機編隊で)搭載できるのは巡洋艦以上だけど、秋月型も搭載しているわね。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:16:32
スクラップヤード @CA_atago

13号=1号3型:八木アンテナ採用で小型化に成功した対空用電探。周波数150MHz、出力10kW。探知距離100キロ。小型のため駆逐艦や潜水艦にも搭載可能。伊58潜艦長、橋本以行中佐に「伊58潜が長生きできた理由はこれにある」と言わしめた程。 #愛宕によるヌルい艦艇四方山話

2013-08-14 23:17:42