自称流行りそうなサービスが意外と流行らないこれだけの理由
今日の一弾目は「自称流行りそうなサービスが意外と流行らないこれだけの理由 」弊社でやっている24時間365日勉強の質問にすぐ対応するサービスもふくめ、いろんなサービスが「流行りそう!」ということで、出資を受けたりするんですが、意外と流行らない。その原因を思いつくがままに。
2013-08-15 05:20:39ざっと考えて、・ニーズない ・スタートアップ村の迷信に騙されている ・狙ってる範囲が最初から大きすぎる ・大企業&大資本に負けるような戦略を組む ・大企業との提携をアテにする ・メディア露出をアテにする ・計画と実行ができない ・心の底では有名になりたくない
2013-08-15 05:27:17あとはなんだろう……。・課金を後回しにする ・性善説で運営する ・組織が空中分解する ・変えられないことを変えようとする ・経営を方程式と確率論に落とし込めないまま終わる ・値下げしたほどに客がこない ・値上げできないようにする ・安かろう悪かろう
2013-08-15 05:34:15・情報不足 ・傲慢 ・過信 ・自動販売機状態になっている ・成功したと思う ・おとなしく生活をしたくなる ・女遊びにハマる ・ギャンブルにハマる ……とこんなところだろうか。
2013-08-15 05:46:18スタートアップの商品をつかっていて、うーん確かにあったら便利なんだろうけれども、なければないでどうにかするし、あったことすら数秒後には忘れてしまうなというサービスは多い。うちのサービスもそうなのかもしれない。
2013-08-15 05:53:12そもそも、ニーズっていうのはどういうふうに生まれるんだろう。たとえばライブチャットをしてて、かわいい子がいて、ああ、この子に話しかけたいなと思うあの感じ。勉強してて、わからない部分があって、先に進めないときに人にききたい感じ。
2013-08-15 05:54:12欲求っていうのは、たとえば食いたい、寝たい、子孫いっぱいほしい、安全でいたい、健康でいたい、集団に属したい、仲間が欲しい、人から認められたい、尊敬したい、自分自信の生きている意味を見つけたいというまぁこのへんだろう。
2013-08-15 06:13:11なかなか大変だなと思う業種がふたつあって、一つは人々の心が移ろいやすい需要を扱う業種。たとえば和民にいくか魚民に行くかは人生を変える選択ではないし、ユニクロにいくかH&Mに行くかは人生を変える選択ではない。こういう業種は価格競争になり、利幅が小さくなるから大変だと思う。
2013-08-15 06:14:50逆に学習塾とか自己啓発セミナーとかホストクラブとかキャバクラとか、あとマイナーなアパレルのブランドとかは、少なくともお客様にとっては、それで人生が決まるような業種なので、価格で勝負するわけでもなく、利幅も大きいままで、大規模化は難しいけどそれなりに幸せだと思う。
2013-08-15 06:16:02そもそも、企業の大きさと創業者の利潤は一致しない。大きな企業になると、いろいろと公器としての役割を求められて、創業者の利益は制限される部分がある。やりたい放題できない。一方小さな会社というのは、わりと好き放題できる。だから創業者個人の幸せを考えたら、大きな会社は考えものだ。
2013-08-15 06:17:25会社が大きくなるのが幸せと言う人は大きくすればいいし、私もそういう人間だけど、自分がお金持ちになりたい幸せになりたいと思って商売をするなら、商いの規模はほどほどに小さく、そして価格競争に振り回されない切実な需要を扱うマーケットで勝負をしたほうがいい。どうでも良い話。
2013-08-15 06:18:19あとは、そもそも需要がないマーケットで闘うこと。ぞっとするようだけれども、こういうことはままある。創業者と投資家だけはそこに需要があると思い込むのだけど、人々の生活の自然な流れの中に、その商品を使うという行動が入っていない場合だ。
2013-08-15 06:19:41私がやっている24時間365日勉強の質問に対応するサービスは、慶應と東北大に合格した弟が先生に同じようなことを頼んでいたのと、OKwaveとか知恵袋で勉強の質問を即答希望でする人が多いところから作った。でも、こういう推察を前提に作っても、サービスはほとんど失敗する。
2013-08-15 06:20:49まして、そういう推察なしにサービスを作ったらどうなることかと思うとすこしぞっとする。でも、これが意外と多いんだ。損益分岐点の計算をしない人、ニーズがあるのかどうか確認しないで一気に投資する人、サービスができたらお客さんが集まると思う人。すごく多い。私もそうだった。
2013-08-15 06:22:40あと、私はもともとスカイプで家庭教師を個人でしていて、大学三年生の春に一気に640件の資料請求と70件の受講希望が来て、多すぎて個人では対応できず、半ば仕方なくもっと家庭教師サービスの運用をシステマティックに、かつリーズナブルにしようと思って今のサービスをつくった。
2013-08-15 06:24:13そういう経緯もあって、私はスタッフからも周りの人からも、ITベンチャーっぽくない人ですねとよく言われる。私もそう思う。どちらかというと、私は屋台のオヤジとか、八百屋の店主に近い人種だと思う。
2013-08-15 06:25:33スカイプで家庭教師をし、拡大する過程で友達と新宿にオフィスを借りたりしたけれど、その過程というのはなんというか頭の先からしっぽの先まで、ことごとく商売人的なものだった。
2013-08-15 06:26:15商売人というのは、愛嬌があって、どこか人に愛されるところがあって、そういうところがないとできない業種だ。一種詐欺師のように、魅力的で、人の心を揺さぶるところがないと商売人にはなれない。だから商売人は洋の東西を問わずモテるのだと思う。
2013-08-15 06:27:02一方で、もっとこの産業、個別指導・家庭教師産業をシステマティックにリーズナブルにしようと思って、いわゆるITベンチャー(主にスタートアップベンチャー)の世界に足を踏み入れてびっくりしたことがある。この業界はなんというか、偉そうで軽薄な人が多いなということだ。
2013-08-15 06:28:03レガシーなベンチャーの人というのは、実はものすごく腰も低く、親切な方が多い。それはそれは楽しく仕事ができた。ただ、私がどうにも受け付けなかったのはスタートアップベンチャーの周りにいるアレである。
2013-08-15 06:29:03投資家はいい人・親切な人が多かった。自分のお金少々とこの先の人生すべてを掛けて仕事をしているからだろう。ただ、スタートアップを取り上げるメディアを作ってますという人が私は苦手だった。どうしてこんなに偉そうで中身がないんだろうと思ったからだ。
2013-08-15 06:29:55だって別に彼らは自分でマーケットを作った事なんて多分一度もない。私は大学一年生のときから、スカイプで一時間話すだけで三千円取る詐欺師だと陰口を叩かれながら、インターネット家庭教師というほぼ無かった市場を作って来た。これからそれをどうにか1000億規模にまではしたい。
2013-08-15 06:30:54詐欺師だといわれてきた。お客様に学生証をみせろと言われた事も何度もある。だから私は自分でいうのもなんだけど、それなりに腰は低くなったんじゃないかと思う。少なくとも自分の仕事まわりのこと、お客様が困っている事については感動できるような答えを提供しようと思って仕事をしてきた。
2013-08-15 06:31:44