ヘサヨクの特徴 (3) 僕の自意識の深さと繊細さに少しでも近づくべき

WKT @msadralapse

アラサー、反差別、左っぽい、読書好き、、というひとは、90年代半ばから2000年代前半の「新しい歴史教科書を作る会」を巡る「歴史修正主義論争」と「アジア女性基金問題」を巡る論争で、「ナショナリズム批判」を吸収したひとが多いと思う。『前夜』という雑誌もよく読まれた。

WKT @msadralapse

「行動する保守」が活発化したのは、左翼が「歴史修正主義論争」を通して冷戦後の最大の課題をナショナリズム批判と見定めた後だったと思う。で、いわゆる「ヘサヨ」問題が出てくる。「ヘサヨ」問題は「歴史修正主義論争」の一つの結果だと思う。

WKT @msadralapse

いま反差別運動を攻撃したり揶揄している、「反差別で行動するまえに僕の自意識の深さと繊細さに少しでも近づくべき」の人たちの一部、いわゆる「ヘサヨ」は、当時の「歴史修正主義論争」の左派側を苗床として出て来たんじゃないかと思う。左派を自分は支持してたけど、思想的には違和感があった。

WKT @msadralapse

「社会は根本的に排他的で、原理的に除き得ない罪を持っている」という考え方。「少しでも原罪に目覚めて他者に"応答"しようとする者たちの闘い」というイメージ。要するに原罪論。「主体であることは悪である」という哲学。

WKT @msadralapse

いわゆる「ヘサヨ」問題の根っこは、あの「歴史修正主義論争」左派側の「主体であることは悪である」思想にあると思う。あの時期、冷戦後に何をしていいか分からない左派は、ナショナリズム問題で通した。いまの若い左翼はみんなその余波のなかにいる。ポストモダニズムじゃないんです。

WKT @msadralapse

「主体であることは悪である」「領域国家であることが悪である」という倫理思想が左派の政治的良心を染めてしまったので、例えば共産党の「領土」理解が批判されたり、「労働市場のグローバル化」の何がいけないのかピンと来ない自称左派が増えたりした。「開く」「解体する」＝倫理、というイメージ。

WKT @msadralapse

高橋哲哉氏の思想に違和感をもっていた左派も多かったと思うけど、自称保守のあまりに前近代的で学問無視のキャンペーンを叩くため、「わたしたち」のハンマーとして肯定してしまった。自分の年代の左派がリベラリズムの基本すら忘れている背景には、そういうことがありました。。

ECD @ecdecdecd

@msadralapse 宮沢賢治が「よだかの星」で描いているのもそうですね。これにとりつかれると最後は自死を選ぶしかない。

WKT @msadralapse

@ecdecdecd そうなんですよね。自死に至るはず。でも実際にあの思想をやると、自分でなく他人を叩くことになる気がします。「一般の日本人」という藁人形だけでなく、新大久保のカウンターのような「主体的」すぎる民衆の動きも許されない。

ECD @ecdecdecd

「生」を肯定できない哲学に用はない。

WKT @msadralapse

「ヘサヨ」問題の苗床となった「歴史修正主義論争」には、アメリカ問題、つまり敗戦問題が欠落していた。「安倍首相や岡崎久彦のような親米保守」 vs.「日本は悪い意味ですごい主体だから他者＝弱者に対して責任を果たそう」の構図には、アメリカ問題がない。酒井直樹だけが異彩を放っていた。

WKT @msadralapse

左よりの皆さんには、「独立Independence」って悪い言葉じゃない、というか個人にとっても政治にとっても「自由」とか「平等」に並んで一番大事な言葉だってことを言いたい。「当然じゃん」って思わないようなら、皆さんの吸収した「左」は「左」の歴史からだいぶ離れてます。

WKT @msadralapse

ひどい。「靖国」論争で高橋哲哉氏にうなづいた若い左派は、「嫌悪感」を超えて、これをどんな「理由」で否定できるのか、考えないといけない。RT: @bcxxx 見よ、これがヘサヨクだ。https://t.co/cKIsYURvDy …