烏賀陽弘道@hirougaya氏、「警察びいき」過ぎる某新聞社のマインドを非難

烏賀陽　弘道 @hirougaya

きょう９／３０の朝日新聞夕刊社会面１面（まんがのページ）は悪趣味なブラックジョークだ。「逮捕にこだわり真相究明は脇に」って、検察批判（でもないんだが）の記事の下に、「終結出動」って、ピーポくん、ポッポくん（埼玉県警）、シーポック（千葉）、ピーガル（神奈川）って警察のマスコットが

烏賀陽　弘道 @hirougaya

大集合して白バイと一緒にパトカーに手を振る！ぐえええ。どこまで警察贔屓なんですかね。このマインドが理解できん。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

マスコットのきぐるみ集めてセレモニーやったら社会面でカラー写真で取り上げてもらえる団体なんて、警察くらいでしょう？この狂ったニュース判断が痛い。だって、検察びいき贔屓の引き倒しで、検察こければメディアもみなこけるって醜態演じたばっかりじゃん。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

もう、いい加減にしてよ。こういう捜査機関の内部情報が特ダネだとありがたがっている、捜査おべんちゃら主義が検察の腐敗の片棒を担いだんでしょうに。検察批判の横にピーボ君おべんちゃら記事なんてグロテスクでいかん。うわわわわ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

ジョークにしても悪趣味だから、こういう紙面はやめてよ，整理部長さん。編集局長もこういうときにこそ現場に介入しろよ（笑）。「ええ加減にせえ、やめんかい」って。そういうときのためにあなた方管理職はおるんやで（笑）。こんなグロテスクな紙面なら写真なしのほうがまだまし。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

警察、検察など捜査機関情報に報道を依存しているので、捜査機関が誤謬を犯すと報道が総崩れになる現象を「親ガメこけると子ガメ孫ガメみなこける理論」と申します。って長いがな（笑）。もっとうまい言い方募集中！！

@rouninkuma

ドミノ理論。　RT @hirougaya 警察、検察など捜査機関情報に報道を依存しているので、捜査機関が誤謬を犯すと報道が総崩れになる現象を「親ガメこけると子ガメ孫ガメみなこける理論」と申します。って長いがな（笑）。もっとうまい言い方募集中！！

ツカダマスヒロ@つかだま書房 @TsukadaMasuhiro

@hirougaya 上杉隆さんは「官報複合体」って読んでますよね。

畠山理仁（はたけやまみちよし） @hatakezo

「官報俗物連鎖」 RT @hirougaya: 警察、検察など捜査機関情報に報道を依存しているので、捜査機関が誤謬を犯すと報道が総崩れになる現象を「親ガメこけると子ガメ孫ガメみなこける理論」と申します。って長いがな（笑）。もっとうまい言い方募集中！！

烏賀陽　弘道 @hirougaya

松本サリン事件河野義行さん被害事件、菅谷さん報道、村木局長報道（これは朝日の調査報道が端緒＝地検に持ち込んだのでしょう）、すべて「親ガメこければみなこける現象」だったのです。捜査機関に全面情報依存しているので、情報を反証しないのです。だから捜査コケるとマスコミ総崩れ（笑）。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

松本サリン事件河野さん報道被害事件（長いな）は１９９５年です。私は当時「なぜ長野県警の捜査はコケたのか」という検証をアエラで書きました。答えは「捜査員がサリンについての化学知識がなかったから」「捜査員は学習したが、指揮官が無知なままだった」。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

捜査員が化学のレクチャーを受けた大学の先生を探し当てて話を聞いたら、想像を絶する「初級レベルがわかっていなかった」と聞いた。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

あのとき神奈川大学の常石なんとか教授が「サリンはバケツでも作れる」なんてコメントを朝日新聞に出していた。あれは教授の本意じゃなかったのだろう…と信じたいですなあ。（笑）

烏賀陽　弘道 @hirougaya

サリンは霧の一滴が皮膚に蒸着しても即死するって猛毒物質です。サリン製造の難しさは「どうしたら作った人間が死なないようにするか」ということなんです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

だから、松本市の民家で、素人が庭でサリンを調合するなんてありえない。物理的にありえない。サイエンスとしてありえない。合理的に考えてみれば、河野さんは絶対にサリン製造者じゃない。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

でもメディアの判断は狂った。全員間違った。ぼくは事件のあと河野さんを訪ねて、企業マスコミや記者個人からの「詫び状」を全部見せてもらった。いま、震え上がっている記者、いるでしょ？（笑）９５年ごろ長野支局や松本支局にお勤めだった、あなたです（笑）。まだ在社してますか？

烏賀陽　弘道 @hirougaya

もう一回。ぼくは事件のあと河野さんを訪ねて、企業マスコミや記者個人からの「詫び状」を全部見せてもらった。いま、震え上がっている記者、いるでしょ？（笑）９５年ごろ長野支局や松本支局にお勤めだった、あなたです（笑）。まだ在社してますか？

烏賀陽　弘道 @hirougaya

脱線した。それほど「警察情報」（検察情報）の持つ磁場のゆがみは強い。秘密主義にすればするほど、中がわからなくなるほど、「向こう側は何か想像を絶する秘密を握っているのかもしれない」という妄想が膨らむのだ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

こういう記者の妄想こそ捜査機関の思うつぼ。勝手に断片情報を膨らませて想像半分の「特ダネ」を書きまくるから。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

あのとき、産経新聞が「松本サリン事件直前に、タクシーに乗った男が『これかれあすごいことになる』と話した」という馬鹿なヨタ記事を書いた。フィクション、妄想だ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

長野県警は、河野さんを拘束したあと、その産経の記事を見せて「これはお前だ」「警察はわかっているのだ」と怒鳴り上げた。あの産経の記事を書いた記者がこのツイートを読んでいるなら、言う。あなたに良心があるなら、ただちにペンを折りなさい。あなたは記者を名乗る資格はない。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

もう一度いう。１９９５年、松本サリン事件。 あの産経の記事を書いた記者がこのツイートを読んでいるなら、言う。あなたに良心があるなら、ただちにペンを折りなさい。あなたは記者を名乗る資格はない。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

しかし、捜査機関の情報なんて、実はふたをあけてみればたいしたことはない。結局、ヒューミット（人間がもたらす情報）なんだから、人間のできることでしかないのだ。今回の検察の証拠偽造事件はそれを教えてくれる。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

ひとつマスメディアの捜査機関取材記者が妄想を抱くのは「おれたちには逮捕権や家宅捜査権がない。彼らにはある」という「欠損感」である。何か拘留中の被疑者が核心に関係する供述をしている、動かぬ物証があった、「かもしれない」という恐怖だ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

それを知るために、捜査員や検事の家に朝晩行って「何かありましたか」と聞く作業になる。捜査情報が開示されない（情報公開法が徹底しても、捜査情報は例外にせざるをえないだろう）と、この「構造的欠損から来る恐怖」「恐怖から来る妄想」jはなくらない。