【調査中メモ】T-44からT-54に至る流れがよくわからない話
T-44は、44年2月までに85mm砲搭載型が2種と122mm砲搭載型の試作型が作られてる。その後、5月には前面装甲を75mmから90mmへと強化した新試作車の要求が出て、8月には完成。この二輌は85mm砲、100mm砲をそれぞれ搭載していた
2013-08-24 01:26:21その後、10月以前の今一つ不明な時期にT-44量産参考モデルが1輌生産されて、先の5輌の試作車と共に様々な試験に供される。この量産参考モデルをこの時点でT-44Aと呼ぶ向きもあるみたいだけど、まだBが無い段階でAと呼ぶのはちょっと妙な気もしちゃう
2013-08-24 01:30:43ちなみに量産参考モデルは85mm砲装備。これ適用されたのか、それともその後の量産車からは判らないけでども、操縦手バイザーが開閉式から固定された覘視孔に切り替わってる。砲塔前面装甲も115mmから120mmになり、防御力がより重点された
2013-08-24 01:35:39話が戻りますが、車体装甲を75mmから90mmへと強化したT-44の新案が出た44年5月という時期には注目したい。丁度その前月、T-34-85M(T-34-85装甲強化型)の試験があり、75mmの車体装甲では長砲身8.8cm砲に不足と判定されている
2013-08-24 01:42:06それから7月、同じく長砲身8.8cm砲を用いた試験(ここでは砲種が88mm PaK43と明確に示されている)では、"ローマ人の鼻"タイプのIS-2とともに、車体装甲75mmのT-44も試験されている。正面では2000mから、斜め45度からは600mで貫徹されるとの判定
2013-08-24 01:50:07事実だけを追えば、75mmの傾斜した車体装甲は長砲身88mm砲に対して効果が薄い、という試験結果が2度得られた後、車体装甲厚90mmのT-44がロールアウトした格好。やっぱりT-44の装甲は、パンターの75mm L/70ではなく象の88mm L/71想定のつもりなんでは?
2013-08-24 01:57:01hmm... 90mmになった時点では、まだ長砲身88mm対応防御のつもりでもなかったのかな。44年末には改めて90mmから110mmへと車体装甲を強化する案が出てくるんだけども、この時は明確に長砲身88mm砲への対応という話が出てる
2013-08-24 02:05:04で、車体装甲を90mmから110mmに強化したのがT-44Bで、後にT-54と呼ばれるもの。この車輛はT-44Vと言われる事もあるけども、T-44Aの次なので当然T-44B。キリル文字とローマ字の転写ミスかと思いきや、ロシア語文献でもたまにT-44Vとなってて始末が悪い
2013-08-24 02:15:5645年前半の時点では、まだT-54はT-44型の砲塔(100mm砲搭載で、外見はT-34-85風だけど若干幅広い。装甲は130mmに強化)を搭載していた様子。T-54の特徴的な饅頭型の平たい鋳造砲塔(まだお椀型ではない)は7月にやっと生まれた。この饅頭砲塔型が量産型T-54になる
2013-08-24 02:25:26ああ、ちょっと待った。車体装甲110mm、砲塔装甲130mmのものは未だT-44Bであって、T-54ではないみたいです。T-54の最初の試作車は車体装甲厚120mmで、砲塔はT-44風の外見ながら装甲厚は180mm。どうやらT-44BとT-54は、同じ系譜上の別の車輛のようです
2013-08-24 02:32:47hmmm... どうもT-44BとT-44V、どっちも存在するみたいだ。よくわからなくなってきたぞ……
2013-08-24 02:52:12