茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1016回「原則、自由」

脳科学者・茂木健一郎さんの8月26日の連続ツイート。 本日は、引き続き、このところの一連の問題について。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第1016回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、引き続き、このところの一連の問題について。

2013-08-26 07:37:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(1)確か高校から大学への移行期だったと思うが、ミルトン・フリードマンのFree to chooseを読んだ。一種の極論だが、とても心を動かされたのを覚えている。経済学の理論はスペクトラムでさまざまな論者がいて、フリードマンは一つの極だろうが、なかなか説得力があった。

2013-08-26 07:38:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(2)フリードマンの思想は、自由な経済活動と市場原理を重視するリバタリアンで、その主張は一見極端だった。たとえば、マリファナなどのドラッグを合法化しろとフリードマンは主張した。また、医師や弁護士などの免許制度も、必要ないという観点から論陣を張った。

2013-08-26 07:39:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(3)フリードマンの基本的視点は、政府による規制が経済の自由な活動を妨げるというところにある。いわゆる「小さな政府」論だが、それは、政府の役割の否定というよりは、むしろ、人間の持っている自由の可能性への信頼だったように思う。だからこそ、フリードマンは一定の影響力を持った。

2013-08-26 07:41:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(4)フリードマンの論は一種の「極論」だが、社会について考える時に、自分の考えの背景になる教養のポルトフォリオの中に、入っていて良いと思う。同じ事象を見ても、見方、感じ方が全く変わるからである。今朝日新聞社会部が展開している「診療医療不正」キャンペーンについての見方も変わる。

2013-08-26 07:42:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(5)政府の運営する保険医療制度によって、さまざまなものの「点数」は、市場原理とは別のところで決まっている。すると、民間が独自の工夫でさまざまな医療サービスの方式を生み出すと、当然、保険制度の規制とは齟齬を起こすことがある。単純に民間が「悪徳」だとか決めつけられる話ではない。

2013-08-26 07:43:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(6)政府の側に悪意があるわけでもない。パブリックセクターとプライベートセクターはいわば水と油。その両者の境界で、さまざまな事象が生じるのであって、日本にとって必要なのは、前者が肥大化することではなく、後者がより元気に、イノベーションを起こすことであろう。

2013-08-26 07:45:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(7)しばらく前に話題になっていた教員免許の問題もそうであって、国が定める免許の要件が、本当に教員の質を保証しているのか? 教える資質を実質において考える時、免許制度は不要、という論も、当然成立する。議論はスペクトラムだが、日本では公的規制の側に偏り過ぎているように思う。

2013-08-26 07:46:40
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(8)日本のメディア状況の隘路は、新聞やテレビなど、社会に大きな影響を持ち、日本社会を未来に導くべき力を持った媒体が、「不祥事」をスキャンダラスに報道することで、結果として、規制国家日本の悪弊を強めてしまっていること。読者/視聴者側にも、フリードマンの論のような素養がない。

2013-08-26 07:49:04
茂木健一郎 @kenichiromogi

げじ(9)生きることは、原則、自由。民間は、原則、自由。ネット選挙も、原則、自由。この原則をもう一度確認すべきだろう。ネット選挙で言えば、「やっていいこと」をお上がいちいち列挙するという感覚自体がナンセンスで、原則自由で禁止事項のみ法制化すべきだろう。日本を規制病から救え。

2013-08-26 07:51:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第1016回「原則、自由」でした。

2013-08-26 07:51:16

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