20130831大阪弁護士会の秘密保全法シンポジウム
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26) 江)自分の記者時代、警察への取材は今より自由だった。署長室や副署長室はもちろん、刑事課など各課の部屋にも行けたし署員とも話せた。今は少なくとも関東では副署長までしか話を聞けない。今でも既に情報が取りにくく、かつ都合のいい情報だけ流れてくる中で秘密保全法ができることの怖さ。
2013-09-03 00:52:2527) 江)自民党の改憲案は、知る権利・言論の自由より上の価値観があることが前提。国が第一で、だから秘密を守る、という順位。しかし民主主義の基本は国民が知って判断するもの。
2013-09-03 00:52:4428) 清)自民党改憲案12条や13条の「公益及び公の秩序」は、2005年自民党新憲法草案起草委員会要綱では「国家の安全と社会秩序」。国家中心の国家体制に変わろうとしている。共通番号により国家の情報収集権・知る権利を認め、秘密保全法により国家のプライバシー保護という逆転。
2013-09-03 00:53:0629) 清)国家安全保障基本法案を来年の通常国会に出そうとしている。集団的自衛権の全面解禁。「立法改憲」。総合安全保障論にすら触れないずさんな内容。3条3項で秘密保全法に言及。
2013-09-03 00:53:2330) 臺)今後、自民党PTに案を示す段階で原案が明らかになるのでは。パブコメやりたいとも言っていたので形式的なものは行われるのでは。臨時国会で是が非でも提出と思っているかは不明。NSCを先行させる意向もあるとのこと。
2013-09-03 00:53:4231) 清)国家秘密法案の推進側は周到に準備。1733の地方議会で決議。第3次案まで作り法案提出。しかし新聞社も国家秘密法専門記者を置いて対抗、新聞協会など経営サイドも声をあげたのが大きな力だった。
2013-09-03 00:53:5932) 江)現在とは、反対運動の核になるものに違い。政党、労働組合。何より世論・人々の考える傾向が違う。戦争に結びつくものに対する警戒心、経済的にもまだ元気だったこと。今は「強い日本」を求めたり排外主義的発言やシンプルなものの考え方が広まっている。
2013-09-03 00:54:2633) 臺)新聞協会も2011年11月に秘密保全法反対声明を出し、各紙も社説で書いてきた。しかしその後の動きや法案の中身を政府が隠す中、取り上げ方には工夫が必要となっている。「法制度必要では」という意見が読者の中にもかなりいるということを、書いていて実感する。
2013-09-03 00:54:4534) 清)80年代には戦争体験者も多く、「軍機保護法」と言うと直感的に理解が広まった。また新聞社も経営に余裕があり専門の記者を置けた。今は、学者も含め、社会全体的に問題意識が希薄になっているように思う。
2013-09-03 00:55:0235) 江)スノーデン氏事件では、日本大使館も米国NSCが盗聴と報じられているのになぜ日本政府はちゃんと追及しないのか、アメリカが盗聴するならOKなの?と疑問。スノーデン氏から情報を受けたジャーナリストが今度は拘束されることになるのか、他人事ではないと感じる。
2013-09-03 00:55:1936) 臺)スノーデン氏から情報を入手したガーディアン紙記者がデータを消去されたりパートナーが拘束されたり。米国司法省がAP通信記者の通信記録を収集していたり。そういうことが起こりうる社会が選択されかねないんだと実感している。
2013-09-03 00:55:3837) 清)自民党改憲案13条は「個人の尊重」を「人の尊重」に変える。個人としては尊重されない。オリンパスや秋田書店の例のように内部告発者の排除が行われている世の中で、NSCや秘密保全法ができればそういう歯向かう「個人」は握りつぶされていくことになる。
2013-09-03 00:55:5338) 臺)「テロ活動防止に関する情報」は絞り込んだ概念とはいえない。そもそも絞られたかどうかもわかりようがない。「防衛秘密」の運用に関し情報公開請求をしたら「秘密指定年月日」「廃棄予定年月日」まで全面非開示。「悪意のある者による秘密探知の端緒を与えるから」との理由で。
2013-09-03 00:56:1039) 江)現在自分たちがどういう方向に向かっているのかを伝える必要。国家秘密法の取材では防衛庁の幹部は「平時の秘密保護は現行法で十分」と言っていた。では今何をやろうとしているのか。戦争への備えであるということ。
2013-09-03 00:56:3640) 江)マスメディアにも問題はある。しかし、(西山記者事件で世論が記者叩きに回ったことしかり)「マスゴミ」とレッテル貼りするのではなく、一生懸命やろうとしているジャーナリストを市民が守っていくことも大事では。
2013-09-03 00:56:5441) 臺)報告書には「一度運用を誤れば人権侵害のおそれがあるから国民は注視する必要がある」とあるが濫用の結果の責任を国民に押しつける制度自体がナンセンス。仙谷さん(弁護士でもある)が秘密保全法の取材に一切応じてくれないので、弁護士会で呼んではどうか。
2013-09-03 00:57:1442) 清)改憲の動きと連動しているという意識が必要。1986年の衆参同日選挙で自民党が300議席を取った後でも国家秘密法を再び出せなかったし改憲するとも言えなかった。国会外の反対の声が大きかったから。集会に一人で来てはだめ、友人や地域、職場の人にこの問題を広めてほしい。(了)
2013-09-03 00:57:32