伽藍の堂に、孤独と死生観を詰めこんだ。

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@1001_revo_emag

よく読んで見ると李白は月をおいかけてばかりいたわけではなくて西域人として同時代人には判るやり方で中国的価値を全身で否定していたのだ いままで気が付かなかった 傍若無人なのではない 子美だけが何故そうなのかを知っていただろう 李白の乾燥した孤独な心を知っていただろう

2010-10-01 20:09:40
@1001_revo_emag

日本語は寂しい 精巧な近代文学を築き得た言語のなかでは日本語だけが神を知らない言語で出来ているのは驚きである この言葉のせいで日本人は「生の」絶望を向き合い 剥き出しの世界の悪意に肌を触れあわせる 「死」を日常の大気のように呼吸する 日本人の思想はだから絶対に翻訳できやしない

2010-10-01 20:21:01
@1001_revo_emag

漱石を例に挙げてもよい 漱石は翻訳できない 翻訳しようとすると片端から死んでしまう文章の集積が漱石であると思う 江戸人であった漱石は神を必要としない人だったが彼が見通していた日本の未来には「倫理」が必要だった 漱石は神のいない部屋で倫理を築こうとしてむなしく死んだ作家だった

2010-10-01 20:26:58
@1001_revo_emag

鴎外のような軽薄さや芥川のような才気と叡知の区別のいらない知性があれば漱石は石で漱なくてもすんだだろうが、ところが皮肉にも彼はまったく西洋人のようなタイプの実質的な思考力の持ち主だった 一生UKを憎みぬいて死んだわけである 巡り合わせの皮肉というしかないのい

2010-10-01 20:29:43
@1001_revo_emag

日本人は神のいない場所で「説明も解説もない死」を死ぬ。仏教徒でもクリスチャンでも回教徒でも日本語で考えて生きる限り「神のいない場所」で死ぬのは同じであると思う 信仰というが日本語で語られる神は限りなく意匠に近づく でもそれこそが日本語のアイデンティティであり輝きなのかもしれない

2010-10-01 20:38:55
@1001_revo_emag

文法すら逡巡する言語で日本人は夜空の星を見上げ自分の死後を考える 確実なものは何もなく 救済も栄光も誇らしいものがなにもない死へ向かって歩いてゆく 天国も地獄もないのは日本語人にとってはいつも当たり前だった ということの意味に気が付いて他の言語人はいつか日本を真剣に考えるだろう

2010-10-01 20:42:26
@1001_revo_emag

5年間11回に渉ってこの国にやって来た感想は「なんという絶望の深い国だろう」でした あのアニメのバカでかい眼の輝きも「コスプレ」も他人への苦難への極端な冷淡さも結局は絶望を表現しているにしかすぎない 日本人は全身でこの世界に生まれてきた事への嫌悪を表明しているようだ 

2010-10-01 20:50:23
@1001_revo_emag

この国とこの人達は歴史が初めて持った「文明的な孤児」なのだと思う 誰にも通じない言葉で誰も見た事がない「神のいない場所」がどんなふうであったかを必死の身振り手振りで説明しようとしてきたのだった 皆が指さして笑い転げる屈辱に耐えながら日本人はそれでもよくやった よく孤独に耐えた

2010-10-01 20:54:24
@1001_revo_emag

言葉自体が神を前提としないので日本は西洋的価値を、というのは近い未来においては世界そのものを結局は否定するだろう でもわしはそれでいいような気がします 誤訳された日本よりも本当の日本は遙かに深刻に人間が生まれてくる事の希望のなさと悲惨とを世界に向かって突きつけている 

2010-10-01 21:13:19
@1001_revo_emag

日本人が突きつけている手のひらの上の索漠とした絶望は誰にも見えやしないし、日本人達が低く呟いている言葉は誰にも聞こえない 何を言っているのか判らないが やがて神が死ぬとき むかし出会ったマンガやアニメの姿の奇妙なマイクロ文明を思い出して 「ああ、そうだったのか」と思うだろう

2010-10-01 21:18:33
@1001_revo_emag

言葉で表現できるほうはパチモンで言葉の向こう側でもやもやしてる奴のほうがホンマものなんやで、あれ あんじょう感得せんかい、と言うのです @jeli  外国の人の言うところの神様は胡散くせえよなあとずーッと感じていました。

2010-10-01 23:57:48
@1001_revo_emag

考えてみるとまだ誰もヒュームの疑いにちゃんと答えていない あの丘の上で生きていた時も今もアカデミズムの冷たい視線を浴びてヒュームは何を考えているだろう @thingmeurl  ヒュームの墓に自分もいったことありあす

2010-10-01 19:56:51
@1001_revo_emag

「半ドン」の午後丸の内で鰻を食べて風呂敷包みを抱えてビールを飲みながら二等車でのんびり鎌倉に帰るサラリーマンの話を聞いていると、いったいどこの国の話なのかと思う。日本の戦前のひとつの顔なのだな。その頃は鎌倉に百坪の家を買って節約なしでも十年でローンを払ったそうだ。

2010-10-02 21:07:30
@1001_revo_emag

日本でのサラリーマンの経済的な地位の一貫した低下は「成り行き」によるものではありえない。階層社会の解消の仮面を被ったホワイトカラーの奴隷化だろう。これが現在の末期共産主義社会風のひどい生産性の低下の原因の1つであるのに放置されている。日本の経営者の悪意に満ちた無能のせいである

2010-10-02 21:11:25
@1001_revo_emag

個人の幸福に還元されない社会の繁栄は必ず破滅するが、80年代から30年間の日本社会の歴史はそれを実証している。誰も幸福にならなかった「ナンバー1社会」候補は過労死と崩壊した家庭と充足のない人生のなかで遭難していった。今の世界で日本で20代である事は世界最悪の偶然の1つであると思う

2010-10-02 21:14:34
@1001_revo_emag

この社会で20代の日本人が聞かされるのは嘘につぐ嘘、偽りに重ねた偽りである。会社は君に報いるだろう。年金は必ず支払われるだろう。悪い事は結局起こらないだろう。本当らしいのは、いつかは死んで、絶望が終わるらしい事だけだ。君は考える。永遠の魂なんかいらん。ちゃんと死にたいだけさ。

2010-10-02 21:21:01
@1001_revo_emag

塾に通って8時に帰宅する子供時代は普通だと言う。訓詁学で選別される18歳の春が普通だと言う。食えるか食えないかの給料で頭がぼんやりするまで働かされる事は普通だと言う。きっと、俺が弱虫で自殺するのも「普通」の事だと言われるんだろうなあと考えながら君は殺風景な部屋で微笑んでみる。

2010-10-02 21:31:04
@1001_revo_emag

でも下手な場所で自殺なんて出来やしない。ホームから飛び込めば会社員達がどこのバカだと言って舌打ちするだろう。ホテルの部屋で死ねばホテルの経営者の迷惑を考えろと両親の家の電話が鳴るだろう。死んだら天国にも地獄にも行きたくない。死んでも日本人は日本人の冥途にしかいけないのだろうか。

2010-10-02 21:49:09
@mrballhead

@1001_revo_emag なんだよなんだよもう。『個人の幸福』っつったら『他のひとにはわからないかもしれないけど俺にはこれが仕合せなんだよ』ってことだろ!?

2010-10-02 21:39:15
@mrballhead

@1001_revo_emag 日本人はよォガキの頃から『人様にだけは迷惑かけちゃいけませんよ』っつって育てられるんだよ。

2010-10-02 21:53:36
@mrballhead

まわりを大切にするためには自分を殺さなければいけないつうイメージ。本当に正しいのか?わからねえなあ

2010-10-02 21:55:56
@1001_revo_emag

まわりを大切にしようと思ったら自分を先ず幸福にしないとあかんやん 自分を殺した奴なんかが側におったらメシが不味いわい @mrballhead  まわりを大切にするためには自分を殺さなければいけないつうイメージ。本当に正しいのか?わからねえなあ

2010-10-02 22:12:36
@mrballhead

楳図かずおは言ってたぞ。『何も考えず自分のやりたいことを思いっきりやれば、長い目で見ればそれが世の為人の為になる』ってね

2010-10-02 21:59:27
茄子 @Nasu035

@1001_revo_emag 安楽死施設が欲しい、という声もあるみたいだしね。死にたくなったら、跡形もなく消えれば楽だよね。

2010-10-02 21:52:34
@1001_revo_emag

胸かどこかに格納式のスイッチが付いててスイッチ切ると肉体も魂も「しゅわっ」と消えて後にこの世のものとも思われない良い匂いが漂っている、ちゅうのがいいな わし @Nasu035 安楽死施設が欲しい、という声もあるみたいだしね。死にたくなったら、跡形もなく消えれば楽だよね。

2010-10-02 22:15:56