現代の戦車では排煙器を備えて、尾栓を開放した時に砲身内に残ったガスが吹き込んでこないようにしてるし、大戦時の戦車だと換気扇で砲塔内の換気をしてたりする、つまり砲身にはガスが残ってて不用意に砲尾を開けるとガスが入ってくるのだ
2013-09-06 17:09:00吹き戻ってくるガスには未燃焼のものがあったりして、これは砲塔内の酸素と仲良くなってボンとかあるし、他にも装薬の包(大抵は絹)が燃え残って吹き込んできたりとか、まあ色々困る。
2013-09-06 17:09:14戦艦級は絹で包んだ発射用の火薬(装薬)を直に砲身ていうか薬室にぶち込む。戦車だと大抵は金属で覆われた薬莢だ。何が違うかというと、戦艦は、むき出しに近い状態で火薬が砲塔内にあるってこと
2013-09-06 17:09:26これは色々と危険なのはだれでも分かる。だから装填のその時まで防炎シャッターで隔離された揚薬筒に置くようになるけど、第一次大戦世代の英国戦艦の砲塔はそうなってないのだ。日本も金剛~長門までは同系統
2013-09-06 17:09:42尾栓を開けないと次の弾が装填できないから、なるべく早く開けたい。だけでいきなり開けると残ったガスが突っ込んできて一酸化炭素中毒とか、火災事故とか嬉しくないことになる
2013-09-06 17:09:56そして軍艦は時速40~50kmで走ってるし、洋上にはかなりの風がある。つまり砲が風上向いてたりすると風で押されてガスが砲身内に残りやすく、尾栓開放で砲塔内に入ってきやすい
2013-09-06 17:10:10日本海軍では何度か砲撃演習中の砲塔爆発事故をやってる。有名なのは航空戦艦になった誰かさんだが、こうした事故の何割かは、この尾栓から突っ込んできたガスが原因ではないかと疑われてたりする
2013-09-06 17:10:26さて話を戻そう。つまりガスを何とかしないと尾栓は開けられない。射撃速度は尾栓開放までの待ち時間で変わってしまう、そこで砲身内のガスを砲口から押し出すことにした
2013-09-06 17:10:40砲尾から砲身内に高圧空気を送り込んで掃気しちゃうのである。今に残る戦艦の発砲映像を良く身て欲しい、射撃後に残ったガスが砲口からもへ~と出てるでしょ?
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